2016年01月05日

気分はクローチング

仕事が始まりましたね。私は「やる気」を2015年に置いてきてしまいました。

時は戻らない。僕は振り向かない。

毎度。俺です。

たった三行で一人称代名詞が三種類も登場しましたがそんなことは気にしません。

先日、菅平の緩斜面を気分よくカービングしていた時のこと。向かい風の突風が吹いてきて失速しそうになったので、私は反射的に上半身をかがめました。

ん?

向かい風を受けて思わず上体を前傾させた?

ということは、向かい風を受けるまでは上体がまだ起きていて、小さいながらも無駄に空気抵抗をもらっていたことになります。これ、もらわなくてよくね?

もしかして、と思ってリフト上で達人に聞いてみました。

「もしかして、普通の時とクローチングの時で違うのって、手の構えだけですか?」
「そうですよ。緩斜面でクローチングターンする時もそうでない時も、上体の前傾は同じです。すごいスピードで直滑降する時のクローチングはまた別ですが」

やはりか!

本当は空気抵抗を考えるとクローチングしばりで滑りたいけど、クローチングを組んだままだと上半身の動きが制限されるしバランスもとりにくいので、急斜面では腕を使っていいよ。でも上体は起こすなよ。

ということか!

どのくらいの前傾が必要なのかという部分について今まで自分の中で基準があいまいでした。ビデオを見ても「足りないな」「起きてるな」と思うだけで「どのくらい」という定量的な指標がなかった。しかしこれでずいぶん具体的になりました。

基本はクローチングターンする時の前傾。直感的に「動ける範囲でいちばん風がよけられる感じ」に構えればよい。そしてこの角度が上限でもあり、これ以上にカブセる必要(意味)はない。

で、前後ポジションは足首の角度と腿の立て具合のほうでアジャストする(前回のブーツのタン問題とも当然リンクしてくる)。足首を曲げる&腿を立てる=前重心、足首を伸ばす&腿を寝かす=後ろ重心。

この理解がどこまで正しいかわかりませんが、「なんとなくこんな格好」で滑るよりはマシという気がするので、しばらくこれを試してみます。

タグ:偽術論
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posted by Gyochan at 21:00 | Comment(10) | スキー

2016年01月04日

ブーツのタンをすねで押す

知ってますか?

ローソンの納豆巻きは片方の端がごはんでフタしてあるんです。フタされていないほうからかぶりつけば、反対側から納豆が押し出されてこぼれるという悲劇が起こらない、という憎い配慮。

あけましておめでとうございます。俺です。

さて、ちょっと殺伐としたネタが続いたんで、一瞬だけ空気換えます。また戻りますけど。

いろいろな人から、ブーツのタン(タング)をすねで押すように言われます。

もちろんこのことじたいに様々な意見があることは存じております。押すよ派、触れる程度だよ派から、押さないよ派、バックルがばがばだよ派、むしろブーツの後ろを押すよ派、ブーツ履かないよ派まで、ブーツのタンに関しては多様なアプローチがあるようです。

ですが、ここではブーツのタンは押すのが正義だと信じられている国の話として聞いてください。

タンを押すだけなら実はスキーを着けずにお部屋の床に立ったままでもできます。スキー用品店のブーツ売り場でフィッティングする時、ぐいぐいひざを入れたりしますよね。あれです。

しかし、床に立ってひざを落としてもブーツの足首がたわむだけで、外の世の中には何の影響もありません。ブーツで始まりブーツで終わる、閉じた物語です。図にするとこうです。

CA3I0071.JPG

(力学的にはいろいろおかしいはずなのでそこはスルーしてください)

しかし、当然のことながら、コーチの指示はブーツをひしゃげて滑れということではなく、何か別な意図があるはずです。私は今さらようやく、その「別な意図」にたどりつきました。たどりついたと思います。たぶん。

要は、「腿を立てた腰高の姿勢でトップ荷重するためには、すねがブーツのタンを押すくらい重心が前に出てないとダメだよ」ということなのではないでしょうか。図にするとこうです。

CA3I0073.JPG

(力学的にはいろいろおかしいはずなのでそこはスルーしてください)

つまり。

タンを押すことが目的なのではなく、スキー前半部に加圧することが真の目的であって、タンを押しているかどうかはそれを判断する指標のひとつにすぎない、ということ。

なのかなあと。

タンを押せと言われたからといって、お尻が引けた後傾姿勢のまま(ブーツ売り場でやるように)ひざを落としてブーツをぐいぐい押しつぶしたところで、スキー板には何も起こりません。

しかし私はつい2シーズン前までそういう滑りでした。動画を見た某達人から「ブーツの後ろに何か入れているのですか?」と言われたほどです。

とりあえず、こんな感じで今シーズンもいろいろ勉強していきます。

posted by Gyochan at 01:43 | Comment(323) | スキー

2015年12月30日

怒りの考察《1》

大御所ブロガーの逆鱗に触れてからというもの、ブログのアクセス数が通常の4〜5倍のペースで推移しています。

インターネットの「負のパワー」はすごいですね! まさに暗黒面!(時事ネタ) みんな、オラにパワーを分けてくれ!

毎度。俺です。

人気ブロガーをカンカンに怒らせちゃいました問題」、なぜかシリーズ化することが決定しました。本日から少しずつ考察を進めてまいります。もめごとがお好きなみなさん、しばしおつきあいください。「放っておきなよ」と忠告してくれたみなさん、バカだなあと笑いつつ流してください。殺伐としたのが嫌いな方は、不愉快だと思うのでこの先は読まないほうがよいです。

では、先方の記事を見てまいりましょう。

以後、先方の文章には攻撃的な表現が頻出しますので、心臓の弱い方はご注意ください。また、このブログでは絵文字の再現ができませんので、原典に忠実に引用できていないことをあらかじめお断りしておきます。

昨日、知人からこんな連絡をもらいました

「23日のアサマでのニセ外人さんのレッスンにケチ付けてるブログがあるよ」

なにー、ケチつけてるブログだと

どこのどいつじゃー

リスクマネジメントにおいてエスカレーションフローは肝要です。問題点を発見したら迅速に報告を上げる。なるほど、人気ブログともなるとしっかりした連絡体制が敷かれているものなのですね。

密告者さんはご注進ついでに先入観を植え付けることにも成功しています。おかげで記事を見る前からすでにお怒りです。忠義心豊かなお仲間にめぐまれていることがうかがえます。

単に「こんなブログ見つけた」で済ますこともできたはずですが、わざわざ協力者の存在を明かすことによって暗に数的優位を示しているのも注目しておきたいテクニックです。

次。

あ、こいつ、前にもニセ外人ブログに対してケチつけてたヤツだ(絵文字:ドクロマーク)

「こいつ」。面識もない他人から開口一番「こいつ」と呼ばれるのは一般社会ではなかなかできない体験ですが(たしか失礼なこととされているはずです)、そんなことより気になるのは「前にもニセ外人ブログに対してケチつけてた」の部分。

はて……?

まったく身に覚えがありません。

いや、本気でわかんない。

いったいどの記事のことを言っているのか……。徹底的に記事を検索しましたが、過去にあのブログに言及していたのはこのひとつだけでした。

炎上と無縁なブログ

この記事のことでしょうか。

私はデリケートな話題を扱う時、根気よく注意深く読んでくれる読者にだけ伝わるようにという思いから、故意に読みづらい文体を使うことがあります。上の記事もそのひとつですし今書いているこの記事もそうなのですが、結果として誤読されてしまったのでは、あまりよい手法とは言えないのかもしれませんね。

上の記事を要約すると、「世の中には賛成・同意のコメントしか許容しないブログもたくさんあるから、コメントを書き込む時はみなさん注意しましょう」という注意喚起です。

賛成・同意のコメントしか許容しないブログの1例としてたまたまニセ外人氏のブログを挙げましたが、その方針については良いとも悪いとも述べていません。私のブログは違うと言っているだけです。

まあ、暗に「私はそういう方針は好まない」というニュアンスをこめたことは否定しませんが、それをもって攻撃と受け取られたのではちょっとたまりません。私がどんな方針でブログを書こうが、ニセ外人氏のブログにケチを付けたことにはならないと思うのですが。なるんですか? なっちゃいましたか?

本論に入る前にずいぶん紙幅(って言わないか)を消費してしまいました。長い文章を読むのが苦手な人もいるようですので、いったんこのへんで切りますが、まだまだ続きます。

今回のまとめ:
・先方は忠誠心旺盛な密告者によって先入観を抱かされていた
・問題の記事を見る前からすでに先方は私のブログを敵認定していた
・先方は込み入った文章を読み解くのが苦手らしい

《続く》

タグ:炎上案件
posted by Gyochan at 17:20 | Comment(20) | ブログ