お友達からのお誘いで、生まれて初めてヒルクライム大会に参加してきましたよ。先週末雲来末風来末。
「車坂峠ヒルクライム」。長野県小諸市にある、チェリーパークラインという山道を登るヒルクライムレースです。
このブログを読みに来てくださる方で「チェリーパークライン」という名前にピンと来た人は自転車乗りじゃなくスキーヤーですね。イエス、浅間サンラインからアサマ2000へ登っていくあの道です。あれを自転車で登ってしまおうという大会です。
レースの概要について書こうと思ったのですが、私がまとめるよりもはるかに面白くて要領よくまとまったレースレポを見つけてしまいました。「俺がいる」と思うくらい私が感じたことに近いレポートなので、むしろこちらをご覧いただきたい。
車坂峠ヒルクライム レースレポート | MktMcqueenのサイクルナレッジ
ほんと、こんな感じでした。
中でも印象的だったのは上の記事でも触れられている運営のユルさ。そしてそのユルさを意に介さない参加者たちのマイペースさ。運営がキチンとしたイベントも安心感があってよいですが、こういうリラックスしたムードのイベントもいいですね。この大会はコースのハードさと運営の手作り感がなかなか好対照でした。
なにしろ参加者数5〜600人の大会なのに開会式の会場にはギャラリーはせいぜい2〜30人しかいませんでしたし、大会長挨拶でマイクを渡された小諸市長さんは「自分が大会長だったと今知りました」とか言ってたし、実行委員長は「やりたくてやってるわけじゃないんですけど」と空気を読まない発言。しかもスピーチ用に用意されたお立ち台はビールケース(笑)。
あげくの果てに「もういいですかね。来てない人いませんね〜」と最初のエンジョイクラスは数分ほど前倒し(!)でスタートしてしまいました。エンジョイクラスはタイム計測がないからよいようなものの、もし時間ピッタリにスタート地点に来ても誰もいないわけですよ(笑)。同じように表彰式も数分前倒しで始まったので、どうも「巻き」で進めるのがこの大会の文化なのかもしれません。
あ、もちろんこうした細かいことが車坂峠ヒルクライムの良さを損なうなどとは少しも思っていませんよ。将来もしまた参加することがあるとしたら、その時もこんな風であってほしいなあと思ってます。ほんとに。
そうだ。スタート地点を空気入れと工具箱を持ったおじさんが「空気はだいじょうぶかい〜?」と言いながらのんびりぶらぶら歩いてきたので呼び止めてアーレンキーを借りました。直前にボトルケージのボルトがゆるんでいるのを見つけたのです。締めてみたら思いのほか緩んでいて、登りでは平気でもダウンヒルの時に危なかった。これには助かりました。
ああ、運営のことばかり書きたいのではなかった。見学に行ったのではなく私も走ったのだ。
あれを「走った」と言えるならば、ですが。
まあ、斜行に次ぐ斜行。というか、全編蛇行(笑)。この大会のためにわざわざ28Tのスプロケを買って臨んだのですが(いつもは12〜25Tのクロスレシオ)、34x28でも平均8%以上のコースには刃が立たず。
しかしこんなに登れなかったっけ俺、という疑問は心の隅にありました(※)が、まだこのブログには書いてませんがフォームを大きく変えたばかりだったので新しいフォームでの身体の使い方がまだよくわかっていないのだろうと思っていました。
※この疑問は後日思わぬかたちで真相が解明されるのですがそれはまた別の記事で
時おり押して歩いている人を抜かしたりもしましたが、おおむね抜かれる一方。最初の給水ポイントには人がすごくたくさんいたので水をもらいそびれ(乙女スロープという公式応援ポイントでした)、その後2回の給水は両方ともかぶるのに使いました。首筋と両腕・両腿。
途中2箇所にAllSportsのカメラマンがいたので、前方の選手とかぶらないように少し脚を止めたりして(ピンで写りたい)、しっかり必死の表情を作って撮ってもらいました。買うかどうかは別ですが。
まあそんなふうだったり途中で走りながら写真を撮る余裕もあったりのレースだったので今思えばマジメに走ったとは到底言えないのですが、マジメに走っても成績はたいして変わらなかったでしょう。当初は完走タイム80分くらいと見積もっていたのですがそれには遠く及ばず、それでも足着きなしでなんとか完走しました。
正直ヒルクライムは苦手だしそんなに好きじゃないのですが、これに参加したことでタイムと順位が出てしまい、「同じ大会に出て比較したくなる」という心理が芽生えるとまた面倒な気がしますがとりあえずこんなもんです。