2016年06月02日

サドルの角度を記録したい

オバマ大統領に

「広島来るの? じゃあ折り鶴折って持ってくといいよ、好感度UPするよ」

と入れ知恵したのは私です。

ウソです。

毎度。俺です。

みなさん、サドルポジションってどんな風に記録されてます?

シートピラーとサドルレールに印つけておしまい、だといいんですが、私は気分でサドルを付け替える性癖があるのと、やや前下がりセッティングなので、ピラーとレールのマーキングだけではセッティングを再現しきれません。

そこでまず、サドルの前後位置と高さはトップチューブにサシガネ(L型の金属定規)を当てて印をつけます。

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高さはサドルの上面で合わせます

黄色いビニールテープがそれですが、ここまで堂々と貼れば目印ではなく「そういうデザイン」に見えてくるでしょう。見えてくるでしょう? ほうら、だんだんデザインに見えてくる……見えてくる……。

問題は角度。前下りの角度をどう再現するか、つねづね頭を炒めていました。じゅうじゅう。ヤグラにマーキングする手もありますが、精度が出しにくいしサドルの数だけマークする必要があるしで現実的ではありません。

こんなとき、サドルの上にスマホを横たえるだけでたちどころに角度が表示されるような、そのなアプリがあればいいのになあ。

……あった。普通に。たくさん。

……まあ、あるよね(笑)。

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これは有料版のスクリーンショット

私が気に入ったのは最初にためしたこれ。寝かすと気泡水準器、立てると傾斜計として使えるヤーツ。メニューが英語ですが、なかなか便利です。英語と書いたら人が引いていく音が聞こえましたが気にしません。サーッ

Clinometer + bubble level

使い方は至って簡単……というか、起動するなり計測は始まっているので「使い方はない」とも言えます。

ちなみにこいつ、日本語でしゃべります。「さんてんにど」とか「じゅういってんはちぱーせんと」とか、流暢な日本語で傾きや勾配を語りかけてきます。メニューは英語なのにそこだけ日本語ってことはOSのスピーチAPIを叩いてるんでしょう。

自転車をスタンドからおろし、サドルの上に板を渡してスマホ(iPod touchですが)を置けば計測完了。私のサドルは3.8°の前下がりでした。簡単すぎる……。

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背面レンズが少し出っ張ってるのでこういう置き方になっちゃう

待てよ、こんだけ簡単に傾斜が測れるなら、あの坂道もあの坂道も、これを持って通り過ぎるだけで勾配がたちどころにわかるじゃないか!

ためしに近場のサイクリングコースをトレースして計測してみるべぇ、とスマホ片手にクルマに飛び乗りましたが、200mも走らないうちにまったく計測にならないことが判明。間もなく間違いを悟りました。

傾斜計とは、重力(G)の偏りを検出する計測器です。そして自動車は発進・制動・旋回する乗り物です。のべつ前後左右でたらめな方向に加速Gを作り出し続けている箱の中で「地球の重力だけ」を選択的に検出することなどムリに決まっています。高校で物理の校内実力テストが毎回零点だった私でもすぐに理解できました。止まって測るしかないですね。

そうだ、ゲレンデの斜度を測るのにも使えますね。

雑な使い方ですが、リフトの上から目でゲレンデの傾きにスマホを添わせればゲレンデのだいたいの斜度がわかります。はっきり言ってスキー場の公称斜度はあまりアテになりませんし、積雪や整備でも変わります。そもそも斜度を公表していないスキー場すらあります。リフトは基本的に等速直線運動ですから外来Gの影響も心配なさそう。課題があるとしたら、あまり寒いとスマホじたいが起動しなくなることでしょうか。

ともあれ、便利です。

posted by Gyochan at 00:50 | Comment(2) | 自転車

2016年05月26日

来季のブーツ

嫁がいないと、浪費に歯止めがかかりません。誰か僕のブレーキになってください。あ、制動力はそんなに高くなくてよろしい。

毎度。俺です。

シーズン中の話ですが、スキー屋さんでいろいろ相談していた話の流れでブーツを新調することになりました。話の流れは省略します。

いつも使っていたのは13〜14シーズンに導入したLANGEのRX110、オールラウンド用です。私は「シンデレラの靴」と表現しておりましたが、そのくらい足型ピッタリ。

LANGE RX 110 (2012-2013)

ノーチューンでも素晴らしい履き心地だったので気に入っていたのですが、ある日佐藤翔コーチが少し困った表情で「せめてRS(競技用セカンドモデル)は履いてほしいなあ……」と言うのを聞いたことで「このブーツで競技やってていいのかな」と思うようになりました。そして、

「今がそのブーツなら、板を替えるよりブーツを替えるほうが変化は大きいですよ」

と町田ハーの(当時)店長に言われたのが決め手に。

町田ハーで薦められたノルディカのドーベルマンGP120を購入。ガチモデルではなくワンランク下の競技用セカンドモデルの型落ちです。130はソールが一体型なのですが、120以下はビス留めソールなのが少し残念。

NORDICA DOBERMANN GP 120 (2015-2016)

LANGEと比べると足首の自由度がまったく違うから、傾くだけでターンが始まりますよ、と町田ハー店長。LANGEのブーツは足首がよく曲がるのでスネ荷重して足首が曲がりきったところからトップが噛み始めるが、ドーベルマンは足首が曲がらないためそのプロセスがない分ターンが早く始まる、とのこと。

誤って理解している可能性はありますが、腑に落ちる説明です。クルマの足まわりと同じ理屈ですね。ハンドルを切るとタイヤがねじれ、サスペンションが縮み、ボデーがたわみます。クルマが曲がるのはそれからです。

買ったのが4月頭だったんで、雪上で履いたのはザブザブの丸沼で一度だけ。フィット感はかなりタイトですが、インナーがなじむといい感じになりそう。

滑った感じは店長の説明どおりでした。自分の言葉で表現すると「かかりが早い」。谷回りがワンテンポ早く始まる感じが体感できました。むしろスキーとしては簡単になったような。

RXとドーベルマン、数字は似たようなものでも剛性はぜんぜん違いますね。クルマもカチッとした足まわりは「ロードインフォメーションをよく伝える」なんて言いますが、ブーツも堅いと入力が増えますね。荒れた雪面であんまり暴れるのであわててバックルを増し締めしました。

来季はこのブーツの理解を深めるシーズンにしますが、RXも(滑走日数は100日を超えてますが)気安くて好きなブーツなので、まだまだレジャーシーンでは活躍してもらうつもりです。

posted by Gyochan at 22:01 | Comment(7) | スキー

2016年05月25日

2015-2016シーズン総括

長期にわたってブログの更新をサボッていたせいで未回収の伏線が積み上がっていますが全然気にしてません(ちょっとは気にしろ

毎度。俺です。

そもそも2015-2016スキーシーズンの総括をしていませんでしたね。今年はスルーしちゃおうかな〜とも思ったんですが、どうやら律儀に毎年やっていることのようなので、やっつけちゃいますかね。

2014-2015シーズン総括
2013-2014シーズン総括
2012-2013シーズン総括
2011-2012シーズン総括

このシーズンに関して、皆さん思いは同じでしょう。雪がなかった。

予定していた旅行をキャンセル/変更したり、大会に向けて十分な準備ができなかったり、大切な板を傷つけてしまったり、宿の主人の愚痴につきあったり、出撃が減ったせいでむしろ余計な買い物をしてしまったりしたことと思います。私はそうでした。

2015-2016シーズンの滑走日数は31日と、去年の38日、おととしの39日に比べ大幅なマイナス。まあこれはしかたありません。

スキーライフの基本的な部分はキープコンセプト。競技スキーのトレーニングに参加することで地固めをしつつ、レジャースキーも忘れず楽しむ、というスタンスは変わりありません。

競技スキーの大会には去年と同じく「SKIシンクタンクカップ(関東社会人スキー大会併催)」と「佐野市民スキー大会」というふたつの草レースに出走。ビリグループだったもののいずれも完走の成績を残せました。

ベンチマークにしている湯の丸第4ゲレンデ常設ポールでの計測は残念ながらできずじまいでしたが、同じコースで毎年撮影しているフォームチェック動画は今年も撮りました(公開はしません)。静止画に切り取ってよく見れば違うかなという感じですが、自分的にはまだあーしたいこーしたいという部分がたくさんあります。

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マテリアルはほぼ継続。SL用に安いレガースを買ったのと、シーズン最後ぎりぎりにブーツを買いました。ドーベルマンの競技セカンドモデル。1回だけ履きましたが、これについては別記事立てたほうがいいかなあ。

板は来季も継続。競技用には年式もわからないロシのGS(R21)、2010あたりのフィッシャーSL(女子用)。レジャー用にはオールラウンドのブリ、ツインチップファットのK2いずれも続投。しかしブリはもう丸5年使い倒してくたびれてきてるから、そろそろ代替わりかなあ。

ほかにトピックとしては、雪がなかったために通常のシーズンではなかなかできない体験をしましたね。丸沼でリフト下山したり岩鞍でモービルサービスに乗ったり。ポールが張れるバーンも奪い合いで、苦肉の策でよそのチームに合流したら難易度が半端なくて泣いたり。

アサマ2000で見かけたグループレッスンについてこのブログでコメントしたら、それを見つけた当人が激おこぷんぷん丸という事件もありました。これはまだ伏線が回収できてませんがまたいずれイジります。今は気ガ乗ラネ。

行ったことのないスキー場訪問は今シーズンはふたつ。万座温泉スキー場と、峰の原高原スキー場。

万座は小さいし斜度も長さも中途半端で、午前中で飽きました。しかも交通アクセスがひどく悪くて、スキーのためだけに苦労して行く場所じゃないなあという感じ。私にとってはね。

峰の原は3月初頭に訪問したのですがすでに春のグサ雪になっていた上にクローズのコースもあって判定留保。ただ、すいていたし、滑ったコースのいくつかは「これ固かったら楽しいぞ」と思わせるものがあったので、条件のいい時に再訪したいですね。カンダハーのテストセンターがあるというので見てみましたが、アト・サロ・ロシのトップモデルが一組ずつあっただけで、試し放題という感じではありませんでした。

来季はできれば北信エリアに攻め込んでみたいですね。未知の世界なので。しかし東京からだいぶ遠いので、いつもの調子で「ぶらり気まぐれヒトリフト」とはいかなそう。きちんと旅行計画にしないとだなあ。めんどい。

来季はしっかり降ってほしいですね。ただしおととしみたいな災害にならない程度で……。

posted by Gyochan at 22:16 | Comment(2) | スキー