2013年10月20日

機材車、がんばる

スキー車載輪行に、いつもとてもよく働いてくれているマイ機材車

せめてひとなみに。-表紙

四輪駆動のライトバン、三菱ランサーエボリューション・ワゴン

おそらく日本一速いライトバンです。

いつもよく働いてくれているご褒美に、好きなだけスポーツ走行させてあげることにしました。こいつを機材車にしか使わないなんて、サラブレッドに荷馬車だけ牽かせとくようなもんですよね。

会社の同僚にミニサーキットで遊ぼうと誘われ、せっかくだからとモータースポーツ好きの友達に片っ端から声をかけ、インテグラ Type-R、ロードスターNC、ゴルフGTi、エボワゴン(私)の4台で走り回ってきました。

場所は山梨県韮崎市。「スポーツランドやまなし」(SLy)というミニサーキット。

わたくしサーキット走行はこれが初ですがジムカーナの経験は少しあるので、むちゃくちゃ楽しみでした。そして実際にむちゃくちゃ楽しかった! やっぱりクルマ振り回すのは楽しいなあ!

始めのうちはアドレナリン出まくってワタワタしながら夢中で走るんですが、そのうちコースとタイミングを覚えて要注意ポイントがわかってきたら分析と考察と試行錯誤を繰り返しながら走ります。これも楽しい。

一緒に走った仲間たちもタイムはほぼ横並びで(発起人の鬼速いインテRを除く)、お互いコーナーの攻略方法を情報交換したりしながらワイワイ競い合ってタイムを縮めていきました。

せめてひとなみに。-コース1

木々の緑に包まれたスポーツランドやまなし

せめてひとなみに。-コース2

2連続180度ヘアピンなんて、まんま峠道

せめてひとなみに。-パドック

パドックはこんな様子。まったり(笑)。

せめてひとなみに。-タイム

各車のラップやベストタイムなどのデータがモニターに表示されます

サーキット走行もジムカーナも、マシンコントロールの基本の部分は同じですね。ちゃんとブレーキとサスのストロークを使ってクルマの姿勢を整えてあげること。ジムカーナと違うのは永遠にコースレイアウトが変わらないことと、ほかのクルマが一緒に走ってることかな。すごく大きな違いだけれど。

ところで、私のブログをお読みの方はモータースポーツに特に興味はないか、あっても観戦オンリーな方がほとんどだと思いますが、一度でいいので体験してみるとよいと思います。楽しくてハマるよ、という意味ではありません。その一度の体験だけでいつもの運転がおそらく劇的に変わるからです。

クルマには曲がれなくなる・止まれなくなる「限界」というものがあります。普通に一般道を走っているだけでは、それを知ることはおそらく一生ないでしょう。一度でもハンドルを切っても曲がらないとか、目的の地点で止めることができないという極端な限界状態を体験しておくと、ふだんの運転にゆとりが生まれるのです。

これは私が身をもって体験してます。クルマの限界がわかっているのでそこから逆算して安全マージンをとった運転をするようになりました。ひとつひとつの運転操作が安定した確実なものになります。スピードを出しすぎたりといった無理をすることがなくなります。普通の道でも、雪道でも。

カーブ手前までにしっかりと減速を終えておき、鼻先にわずかな荷重を残しながらハンドルを切り、ハンドルを戻すのに合わせてアクセルをやさしく開けていく。ごくごく遅い速度域でも、このようなモータースポーツで基本とされている操作がもたらす安定感は絶大で、同乗者にとってとても乗り心地のよい運転になるんですよ。

posted by Gyochan at 20:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | 機材車

2013年05月19日

やっと夏タイヤ

ひさしぶりに機材車ネタ。

$せめてひとなみに。

毎週末スキーの生活から毎週末ロードバイクの生活に切り変わったのはいいけれど冬のあいだたいへんよく働いてくれた機材車をほったらかしにしていたのですまんすまんと言いつつディーラーで点検とオイル交換。そしてタイヤをやっと夏タイヤに履き替えました……。

今回、正規ディーラーにしてはめずらしくサービスマンが「オイル添加剤、興味あります?」と訊いてきました。

「効果はどうなん」
「うちのメカニックは効果あるって言ってますね」
「ディーラーが入れてくれるモノなら入れてみようかな……」
ありがとうございま〜す

正規ディーラーは、基本的によっぽどのことがない限りクルマに余計な何かを施そうとはしません。徹底的に事なかれ主義が行き届いています。そのディーラーが入れると言っている添加剤なのですから、悪い効果が出てしまう可能性だけはないと思ってよいでしょう。もちろん、良い効果もまったくないかもしれませんが。

さて。久しぶりの夏タイヤ、それに新しいエンジンオイルと添加剤で走ってみます。

お、エンジン音が少し小さく、そして音質が少し硬質になっている。じゅぃぃぃぃぃんって感じ。加速もわずかに良くなってる気がするけどタイヤも変わってるしなあ。こんなんはもう感覚であって、たしかな効果を知りたかったら計測器に載せるしかないですね。よくわかりません。たしかになんだか違うけど、どう違うか説明できん。

夏タイヤDZ101は、まあ、思ってたとおりでした。

スタッドレスに比べると乗り心地は悪いし、すんごいハンドル取られるし、ハンドルは重いし遊びがないし、ロードノイズはうるさいし、最悪です。もうね、心がウキウキしてくるくらい最悪です。思わず峠道に繰り出したくなるくらい最悪です。繰り出しましたけど。

最悪ぶりを確認すべく繰り出したのは、相模原の三増峠。相模川沿いの県道511とあわせて私が相模原ニュルブルクリンクと呼んでいる道です。雨で地面が濡れ始めていたので確認作業はほどほどの精度といたしましたが、それにしてもまあくるくるとよく曲がるクルマですな。スキーと自転車と楽器を運搬するのが目的の機材車とは思えない走行性能です。先がよく見えてなくても、止まるも曲がるもコーナーに突っ込んでから考える時間がたっぷりある感じ。

機材車にしとくのはもったいない。

posted by Gyochan at 23:17 | Comment(4) | TrackBack(0) | 機材車

2012年08月13日

ハチロクのお祭りにエボで行くの巻

猿。

いや。

去る8月5日(日)、富士スピードウェイで開催された「86 style」というイベントに行ってきた。ハチロクのイベントです。

え、ハチロクを知らない?

国産スポーツカーの名前と思ってくだされば結構。

せめてひとなみに。-どこまでもハチロクだらけ。

どこまでもハチロクだらけ。

ハチロク乗りの大学時代の先輩(今となっては仲の良いお友達ですけども)から「サーキットの体験走行もあるよ」と誘われ、富士2湖ライドの翌日ではありましたが、うきうきと出かけました。土日とも日帰りで富士の裾野に出かけるんだから我ながらご苦労なことですが、八王子から富士山は近いのです。

イベントは、色々なパーツメーカーのテントが出ていて最新のカスタムカーが展示されていたり、その道では有名な人たちのトークショーがあったり、パレード走行があったりとにぎやなかものですが、ハチロクオーナーではない私には、退屈こそしませんでしたが、テンションが上がりきるようなものでもなく。

私が楽しみにしていたのは、一般参加者(つまりハチロクオーナーではない者、ハチロクではないクルマ)による富士スピードウェイの体験走行。先導車つき・追い越し禁止という制限付きではありますが、F1も開催されるフル規格のサーキットを3周、自分のクルマで走れるのです。これはなかなか貴重な体験。そして私はサーキット走行はこれが初体験なのです!

この走行枠がイベント終了間際の 17:30 から。非ハチロクは待遇が悪いですね。駐車場もイベント会場からはずいぶん遠いところに停めさせられるしね。でもこれはまあ、しかたないことでしょう。

集合時間に集合場所のパドック裏に行くと、ピットレーンに誘導されます。この時点でもうテンションだいぶ高いです。富士スピードウェイのピットに入ったことは実は何度かありますが、自分のクルマに乗って入ったのは初めてですから。

スタートまでここでしばらく待たされました。その間、めいめいクルマの外に出て、ピットレーンの中にいる自分のクルマの写真を撮ったりね。ええ。わたくしも。

せめてひとなみに。-パチリと。

パチリと。

やがて乗車準備をせよとの放送がかかり、クルマに乗り込みエンジンスタート。車列の前のほうをのぞき見ると、ピットレーン出口の信号機が赤から青に変わりました。ンオー、始まった!

このコースはグランツーリスモ(←ゲーム)でそれこそイヤというほど走っていますが、あらためてその再現度の高さを痛感しました。景色から何から、そっくり同じです。ゲームで覚えたとおりにクルマを操作すれば、苦も無くなめらかなドライブができました。

もちろん先導車つき・追い越し禁止という制限があるので全体としてはおとなしい走行になりますが、私の数台前のクルマが(主催者がやっちゃダメよと言っているのに)「わざと車間距離を空けてからの全開」という走行を繰り返してくれたおかげで、私もその余禄にあずかって何度か全開にすることができました。

ただ、今乗っているエボワゴンはジムカーナに持ち込んだこともなく限界がひとつもわかっていないので、コーナーでは十二分に安全マージンをとって走りました。いやー、それでも「るるるるー」と縁石を踏みながら道いっぱい使って走るのは楽しい! そして、もっといいタイヤで走りたい!(今も一応 DZ101 を履いているんですが)

いちばん楽しみだったストレートは前が詰まっちゃって残念ながらほとんど踏めませんでした。160km/h くらいまでは出てたと思います。しかしそれにしてもサーキットの路面の平滑度は高速道路なんかとはくらべものになりませんね。160km/h でもコワイという感じが全然ないです。

3周、わりとじっくり落ち着いて楽しむことができて、いきなりフリー走行なんかじゃなくてむしろよかった。楽しかった。

せめてひとなみに。-ストレート

ストレートで写真を撮るゆとりがある程度のスピード

posted by Gyochan at 22:54 | Comment(2) | TrackBack(0) | 機材車

2012年04月30日

新しい機材車

機材車を更新しました。

先代の機材車はこいつ、三菱ランサーセディアワゴン(平成13年式)

新しい機材車はこいつ、三菱ランサーエボリューションワゴン(平成18年式)

スキー板とスキーヤーをスキー場まで運ぶのが主な用途なんですが、今シーズンは、まあ、あれこれありまして、1回しかその用途では使えませんでした。

その他の用途として、峠道を安全に走る、首都高を安全に走る、ジムカーナ場ではパイロンからかなり離れた位置を走る、などの用途にも用いる予定です。

納車は 2/25 だったんですがその当日にとっととスタッドレスに履き替えてしまったので、夏タイヤ(ダンロップ DZ101)に履き替えての峠ドライブにやっとおととい、行ってきました。

前のクルマ・セデゴンも足周りとブレーキについてはきちんとできることをやっており、セデゴンとしては割と決まった状態だったんですが、それでもエボゴンのほうが全然曲がる。セデゴンより300kg重くて全身ノーマルなのに。まあ新車価格が倍なのだから違って当然なのだけれど。

セデゴンの時の感覚でコーナーに飛び込むとエボゴンでは狙ったところより10cm以上内側のラインを通るようで、峠道ではイン側の脱輪がちょっと怖いです。いや、怖いだけで、実際には側溝よりかなり離れた位置を走っているはずなんですけれども。

まあそして最大の違いは馬力、ですよな。120ps → 272ps ですので、まさに別世界です。「背中のニキビがつぶれる加速」と表現することにしました。勝手にどんどんスピードが出るんで免許が何枚あっても足りない感じです。謙虚に運転しないと検挙されます。

三鷹料金所では漏斗の口がすぼまる前に100km/hに達してしまいますし、そこからも変わらぬ加速を続けます。怖くてどこまでどんなふうに伸びていくかは試してません。試せません。

燃費は、おそろしく悪いです。街中だと7〜8km/Lです。これで夏場クーラー入れたらどうなるんだ。セデゴンはうまく乗ればリッター17kmまで伸ばすことができましたが、エボゴンで二桁燃費はおそらく難しいのではないかな。空荷で高速道路を90km/h巡航200km、とかすれば可能かもしれませんが、このクルマでそんな走りは精神衛生的にも無理。前が空いたらつい踏んじゃうから。つまり精神的高燃費。

スキー場の駐車場でこのクルマを見かけたら、小さな雪ダルマを屋根の上に乗せたりして遊んでください。

posted by Gyochan at 11:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 機材車