スキーに車載輪行に、いつもとてもよく働いてくれているマイ機材車。
四輪駆動のライトバン、三菱ランサーエボリューション・ワゴン。
おそらく日本一速いライトバンです。
いつもよく働いてくれているご褒美に、好きなだけスポーツ走行させてあげることにしました。こいつを機材車にしか使わないなんて、サラブレッドに荷馬車だけ牽かせとくようなもんですよね。
会社の同僚にミニサーキットで遊ぼうと誘われ、せっかくだからとモータースポーツ好きの友達に片っ端から声をかけ、インテグラ Type-R、ロードスターNC、ゴルフGTi、エボワゴン(私)の4台で走り回ってきました。
場所は山梨県韮崎市。「スポーツランドやまなし」(SLy)というミニサーキット。
わたくしサーキット走行はこれが初ですがジムカーナの経験は少しあるので、むちゃくちゃ楽しみでした。そして実際にむちゃくちゃ楽しかった! やっぱりクルマ振り回すのは楽しいなあ!
始めのうちはアドレナリン出まくってワタワタしながら夢中で走るんですが、そのうちコースとタイミングを覚えて要注意ポイントがわかってきたら分析と考察と試行錯誤を繰り返しながら走ります。これも楽しい。
一緒に走った仲間たちもタイムはほぼ横並びで(発起人の鬼速いインテRを除く)、お互いコーナーの攻略方法を情報交換したりしながらワイワイ競い合ってタイムを縮めていきました。
サーキット走行もジムカーナも、マシンコントロールの基本の部分は同じですね。ちゃんとブレーキとサスのストロークを使ってクルマの姿勢を整えてあげること。ジムカーナと違うのは永遠にコースレイアウトが変わらないことと、ほかのクルマが一緒に走ってることかな。すごく大きな違いだけれど。
ところで、私のブログをお読みの方はモータースポーツに特に興味はないか、あっても観戦オンリーな方がほとんどだと思いますが、一度でいいので体験してみるとよいと思います。楽しくてハマるよ、という意味ではありません。その一度の体験だけでいつもの運転がおそらく劇的に変わるからです。
クルマには曲がれなくなる・止まれなくなる「限界」というものがあります。普通に一般道を走っているだけでは、それを知ることはおそらく一生ないでしょう。一度でもハンドルを切っても曲がらないとか、目的の地点で止めることができないという極端な限界状態を体験しておくと、ふだんの運転にゆとりが生まれるのです。
これは私が身をもって体験してます。クルマの限界がわかっているのでそこから逆算して安全マージンをとった運転をするようになりました。ひとつひとつの運転操作が安定した確実なものになります。スピードを出しすぎたりといった無理をすることがなくなります。普通の道でも、雪道でも。
カーブ手前までにしっかりと減速を終えておき、鼻先にわずかな荷重を残しながらハンドルを切り、ハンドルを戻すのに合わせてアクセルをやさしく開けていく。ごくごく遅い速度域でも、このようなモータースポーツで基本とされている操作がもたらす安定感は絶大で、同乗者にとってとても乗り心地のよい運転になるんですよ。