2014年10月22日

プロってなんだろうね

毎度。俺です。

プロフェッショナリズムについてちょっと考えてしまいました。プロってなんだろうなと。

たぶん、職業上こえてはいけない一線を決してこえることがない、というのもプロとしての条件のひとつなのかなあと思いました。

仕事をしていると関係法令というものが必ずあるわけで、どんな業種でも必ずその法律に則って仕事をします。運送屋さんなら運送事業法とか道路運送車両法とか。工務店なら建築基準法とか。飲食店なら食品衛生法とか。

私の勤務先はプライバシーマークの認定事業所なので、個人情報保護法に知悉した職員が何人かいて、たとえばクライアントの顧客データを含むDBにアクセスする権限を発行するような際にも二重三重に規程によるチェックが入ります。

ほとんどの仕事で、その仕事に許される範囲が法律で決まっていて、プロフェッショナルならばその法律に触れないように立ち振る舞うことが習い性になっているはずです。新しいことや例外的なことをしようとするときは、「それってコンプラ的にはOKなの?」という部分をまず確認するクセがついています。

それができないのがアマチュアです。

いや、もっとも、プロがいやいや縛られているものに縛られないからこそアマチュアイズムが成立するとも言えますが。

プロが採算や時間の関係から妥協しなければならないことにもこだわりぬいてよいのがアマチュアですし、逆にプロなればこそこだわりぬかなければいけないことでもあっさり妥協してよいのがアマチュアです。アマチュアであることの価値はそのあたりにあります。

話がそれた。

このプロフェッショナリズムが、どうも政治家のみなさんには感じられない。

別にね、国民だってうちわが有価物だとなんか思っちゃいませんよ。私がこないだキャンプでバーベキューした時も、みんなが持ち寄ったいくつものうちわは全部何かの販促物でした。つまりタダで配っているものです。今日び、工芸品としてならともかく、日用品としてのうちわをお金出して買おうと思う人なんていやしません。普通に暮らしてれば黙ってても一年に一、二個くらいずつ勝手に増えていくのがうちわ。かといって売ろうと思ってお金に換えられるものでもない。そんなものが有価物なわけない。もらってトクしたとも買収されたとも思わない。

けどそれは単なる社会通念で、コンプライアンス的にはどうもNGだったらしい。

「ちょっと微妙だけど、まあ大丈夫だろう」でやっちゃうのは、アマチュアです。微妙にあやしいから、やめておこう。これがプロ。事なかれ主義とも言えますが、業務に支障を及ぼしそうなリスクは本能的に察知して、臆病と言えるほど慎重に避ける術を身につけているのがプロフェッショナルです。ちょっとでもヤバかったら近づかない。リスクを雑に見積もってよいのはアマチュア。リスクをとっても失うものがないから。

どうも、最近の政治家さんたちはこのへんの見積もりが雑というか甘いというか。プロとして、こことここは締める。ここにはとことんこだわる。ここには妥協する。職業としてやっているんだったら、そういったソツのなさがほしい。同じ失敗を色んな人たちが持ち回りで何度もするし。政党ってどんなヘボ会社やねんと。先輩は何も教えてくれないのかしら。これに気をつけろ、これはやっちゃダメ。ノウハウが継承されている雰囲気が微塵も感じられない。

納税者として素人に給料払うのは馬鹿馬鹿しいので、もう少しプロ意識を持ってほしいなと。晩飯を食べながら夕刊を読んでいて柄にもなくそんなことを考えておりました。

posted by Gyochan at 01:09 | Comment(6) | TrackBack(0) | その他

2014年09月22日

やけに手際のいい自動販売機

毎度。俺です。

自転車ともスキーともぜんぜん関係ない話を書いてもいいですか? いや、そういう話をするために「その他」というカテゴリを設けておりますし、するなと言われてもしますが。

さて私が今自転車ともスキーとも関係ない話をするとすれば、当然のことながら「勢力を拡大するイスラム教原理主義組織イスラーム国とアラブ地域の安全保障について国際社会はどう対処すべきか、そしてその中で日本はどのような役割を担っていくべきか」というテーマを期待される方も多いと思うのですが、今回は違います。

自販機の話です。

最近、やけに釣り銭を出す手際がいい自販機が増えてきたと思いませんか?

千円札しか持ってなくて、ジャラ銭で延々とお釣りが落ちてくるのを待たされるぜこれ、とうんざりしながら覚悟したら、案外さっさと釣り銭が戻ってきて「あれ?」みたいな。

ありますよね。あるんです。あると思いねえ。

こいつやるな、と思ったので釣り銭を出してくる時の様子を少し注意して観察してみたんです。すると何となくやってることはわかりました。

130円のジュースを千円札で買った場合を例にとってみます。

お釣りは870円ですので、500円玉×1、100円玉×3、50円玉×1、10円玉×2と計7枚の硬貨が戻ってきます。

まず、従来の釣り銭を出す手際があまりよくない自販機の釣り銭の出し方

1

7個の硬貨がひとつずつ戻ってきて7回音がします。仮に1回の払い出しが0.5秒間隔だとすると(この数字は適当です。もっと短いと思います)、釣り銭をすべて払い出すのに3.5秒かかります。

一方、最近増えてきた釣り銭を出す手際がやけにいい自販機の場合。

2

複数金種をまとめて一度に出しています。3回の払い出しで済んでいるので1.5秒

この方式だと、どんな組み合わせの釣り銭でも(上位金種に釣り銭切れが発生していない限り)4回2秒以内で払い出せることになりますね。もっとも冗長な組み合わせは「10円の商品を千円札で買った時のお釣り990円・硬貨10個」ですから、旧タイプでは5秒かかることがニュータイプでは2秒で完了してしまうわけです(繰り返しますが1発の払い出し0.5秒というのはこの場の創作です)。

この革命的とも言える技術革新を、なぜ人類は今日まで待たねばならなかったのでしょう。自動販売機、というか、釣り銭の払い出し機構には半世紀以上の歴史があるはずです。いったい何をしていたのか。

たまたま誰も思いつかなかったのかな。

posted by Gyochan at 22:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他

2014年02月18日

マスコミが報道してくれないって?

先週末のバレンタイン豪雪、今も各地で影響が続いていますが皆様ご無事でしたでしょうか。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

毎度。俺です。

私は土曜日に石打で滑るお誘いを受けていたのですが、圏央道も関越も通行止めでしたし、そもそもクルマを車庫から出せる状態ではなかったのでキャンセルさせていただきました。クルマのタイヤが雪で隠れかかっていましたから、最高で60cm近い積雪があったことになります。何年かぶりで雪かきというものをして、火曜日の今日になってようやくその筋肉痛が引きました。スノーダンプほしいなあ。

さて、今回はふだんそれほど大雪が降らない地域を豪雪が見舞い、備えの無さゆえに集落あるいは地域ごと孤立するという事態が各地で発生していました。とりわけ山梨県内は深刻だったようです。

山梨孤立の報は、マスコミのニュースよりもSNSのほうが早かったですね。雪に閉じ込められた人々から直接発信される悲痛な叫びがfacebooktwitterで次々とシェアされ、回覧されてきました。

そうした投稿でよく目についたのが、「マスコミはこのことをまったく報道してくれません!」という恨み節。そしてそうした投稿を見て義憤に駆られて行政やマスコミに対して怒りの声をあげる(被害区域外の)一般市民。

現地の方にしてみれば、深刻な被害が出ているというのにマスコミがこれを報じないのは「故意に無視された」「黙殺された」「報道する価値がないと判断された」と感じて腹が立つのかもしれません。そして野次馬がそれを行政やマスコミの怠慢に帰したがる意識もわからなくはありません。大手の配信するネットニュースの中には訳知り顔でソチオリンピックにからめたトンチンカンな謎解きをしてみせる噴飯ものの解説記事もありましたね。

しかし私は、マスコミの報道が遅れた事情もなんだか察せられる気がします。

事態が深刻なほど、それが報道されるまでには時間がかかるんじゃないかと。

まず、報道に期待されること、一義的な社会的使命って何でしょう。

客観的事実迅速かつ「正確」に伝えることだと思います。この正確さについて考えてみます。

報道機関は、伝聞、また聞きといったあやふやな情報を右から左にそのまま報道することはありません。基本的には報道機関自身が直接取材して確証を得た情報か、そうでなければ企業や公的機関の報道発表でなければ報道しません。いかに確度の高いと思える情報であっても、それが伝聞であれば必ず一次情報源(=当事者)にあたって裏付け取材(ウラを取る)をするはずです。私は報道関係者でもなんでもありませんが、これはたぶん常識だと思います。

たとえば報道機関の記者の誰かがSNS上で被災者の悲痛な叫びを目にし、これを報道すべきだと考えた場合も、当然の手順としてウラをとります。ソースがその投稿だけでは精緻に作りこまれたデマと見分けがつきませんし、発信者が何かを勘違いしている可能性を排除できません。とにかく、裏付け取材が必要になるわけです。

今回、山梨の惨状がなかなか報道されなかったのは、このウラがなかなかとれなかったからだろうと私は考えています。

以下は私の想像です。

今回、報道機関の記者が自ら孤立集落におもむいて取材することはできませんでした。なぜそう言い切れるかって、記者が現場にたどり着けるのなら、そこは孤立していないじゃないですか。つまり直接取材は不可能。だとしたら、役場など身分・所在のはっきりした場所に電話取材するか、公的機関の発表に頼るしかありません。しかしあの時、市町村にどれだけの情報収集能力があったでしょう。役場も、職員の自宅も、それぞれをつなぐ道路もすべてが雪で閉ざされ、状況を正確に把握するのにはかなり時間がかかったのではないでしょうか。

お役所の発表する情報は報道機関に輪をかけて正確でなければいけません。「孤立してるっぽい」「○人くらい閉じ込められてるかも。あ、いや、そんなにいないかも」といったあやふやな情報では発表する意味がありませんよね。孤立したと言い切るためには、そこへ通じるすべての道路や公共交通機関が不通で、確かに外界と隔離されてしまったエリアが存在することを確認しなければいけないわけです。どうやって確認したんでしょう。今まで経験したことのない1m以上の積雪に囲まれ、除雪能力もない中でこれをすることの困難さは、この日自宅で雪かきをするハメになった人ならおぼろげに想像できるのではないでしょうか。

つまり、孤立しているのになかなかそれが報道されないまま過ぎたもどかしい時間というのは、被害を軽んじて放置していた時間ではなく、具体的な一次情報をかき集めて発表・報道が可能な確度に達するまでに要した時間なのではないか、その間情報収集は必死で行われていたのではないか、と私は想像しています。

やがて様々な機関による調査で多方面から状況把握が進み、17日の段階では各地の状況が(おそらく正確に)報道されるようになったのはご存知の通り。義憤の声をあげていた野次馬たちの溜飲も下がったようですが、被災者はともかくとして、はっきり申し上げて野次馬たちが騒がなくてもきっと物事は同じように推移したことでしょう。行政も報道も、言われなくても果たすべきことを粛々と果たしていただろうと思います。

何を言いたいのか、よくわからないですかね。ですよね。

SNSの全能感に酔いしれている人たちが考えているほどには、世の中そう大きく変わっちゃいないんじゃないかな。っていうこと。

posted by Gyochan at 22:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | その他

2013年12月05日

テキストエディタで図を描く。

ちなみに前回の記事で使った図なんですが、

$せめてひとなみに。-図

この図。これはPNG画像。

どのソフトを使って図を描こうかと悩んだ末、結局 HTMLCSS で描きました。

だって、手持ちのMSオフィス系はバージョンが古すぎて作図がめんどうなんだもの。ほかに手軽な作図機能のあるソフトもなし、結局いちばん融通が利いて使い慣れたツールが HTML だったっていう。んで秀丸でちゃっちゃっと描いてブラウザの画面をキャプチャして掲載。

時間は少し余分にかかってもこっちのほうがラク。ピクセル単位の調整とかが数値で直接入力できるわけで。

サイドエッジ角


テープの厚みで角度をつくる

こちらは HTML と CSS3 だけで描いたもの。上の図と見比べて(寸法以外に)見た目にほぼ差がない人はわりと新しめのブラウザを使っていますね。IE8 以前のバージョンだとまるっきり再現できないはずです、きっと。

あ、描画モードの関係で IE は全滅っぽいすね……

だからどうしたっていう話です。すみません。

posted by Gyochan at 01:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他

2013年03月10日

スキーに行かない週末は

土曜日がこんなで

せめてひとなみに。-花粉

よく自摸ってます、いや、積もってます

日曜日がこんな

せめてひとなみに。-黄砂

黄砂ではないらしいですが

大気どうなっとんねん大気! 俺を殺す気か!

都内某所でライブパーティーをやっておりました。対バンはこ〜んな若者たち。われわれおっさんバンドは往年の名曲ですけど、若者バンドからも昭和の曲が飛び出してたもんなあ。レベッカの『フレンズ』とか。キミたち生まれる前の曲でしょそれ!? 

せめてひとなみに。-若者

みなさんハタチとからしいですが

俺が生まれた年のヒット曲っつったら、『また逢う日まで』とか『空に太陽がある限り』とか『おふくろさん』とかやぜ……バンドでやろうって感じにはならないな……。

来週末は岩鞍! 今、参号機のビン位置を標準位置に変更してもらってます。よろしくお願いします。

posted by Gyochan at 22:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他