毎度。
今日わたくしは電車の中で、ひとつの衝撃的な法則を天啓のように悟ってしまったのだ。
その法則とは、
ある一定の運動量と食生活を続けていると、体重はある一定の値で安定する
言い換えると、太った人がある一定の摂生を続けていればしばらくはやせていくが、それはやがて止まる。同様に、やせた人が一定の不摂生を続けていると太っていくが、それもやがてどこかで止まる。止まってもなお同じ生活を続けていれば、そのまま体重は変動をしない。
たとえば私はかなり長い間体重 80kg 前後をキープしていた。特に何か努力をしていたわけではなく、毎日同程度の規則正しい不摂生をしていたのだ。食事は三度、間食はなし、缶コーヒー1日3本、夕飯は満腹するまで食い、運動はほとんどしない。この生活スタイルで俺の肉体がキープできる体重がたまたま 80kg だったということだ。
仮に、80kg の体重をキープするのに過不足ない生活スタイルのことを 80キログラム生活 という単位で呼ぶことにしよう。もし 75kg の俺が 80キログラム生活をしたら 80kg まで太っていっただろうし、85kg の俺が80キログラム生活をしたら 80kg まではやせていっただろう。そしていずれの場合も、80キログラム生活を続けている限り体重の増減は 80kg で安定するはずなのだ。
わかるかな?
つまり減量とは、今の体重より軽いキログラム生活をすることなのだ。
80kg の体重を 70kg に減らしたければ、最低でも70キログラム生活をしなければならない。73kg まで減ったけどそこで止まっちゃったのなら、きっとあなたがしていたのは73キログラム生活なのだ。その生活を続けている限り体重は 73kg で安定したままなので、食う量をさらに減らすか運動する量をさらに増やすかして体重 70kg に見合った生活スタイルにしなければならない。
逆に、80kg の人が 60キログラム生活をすれば、70キログラム生活をした場合と比べてより短時間で 70kg に到達するだろう。
問題は、目標の体重に達したときの身の振り方だ。
70kg に達したからといって「よし、ダイエットに成功した! 摂生生活終了!」とばかりに生活をかつての80キログラム生活に戻してしまったら、おわかりだろう、体重も 80kg まで戻ってしまうのだ。リバウンドなどと言われているモノの正体はこれである。体重 70kg をこの先もずっとキープしていきたかったら 70キログラム生活をいつまでも続けなければならないのだ。逆に、60キログラム生活で目標体重 70kg を勝ち取った人は、すみやかに生活を 70キログラム生活まで戻さないとそのまま 60kg まで減っていってしまう。
つまり減量とは、目標体重に達するまでの一時的な努力期間などではなく、生活スタイルの恒久的な変更なのである。
私と同じメタボの諸君。君にはそれをする覚悟があるか。