CAAD12が発表になりましたね。フレームセット165,000円税抜だそうです。フレームだけの単純リプレイスとしても、組み上げはショップに頼むし(工賃およそ3万円前後)、シートチューブ径が変わってピラーだけは買い直しなので、総額20万円は軽くオーバーしますな。
八王子なら家が建つ金額です。やっぱりもうしばらくCAAD7に乗ります。ダブルスコア(CAAD14)くらいまで待ちましょうか……。
毎度。俺です。
そんなわけで、富士スバルラインに登ってきました。
どんなわけか。
ヒルクライム大嫌いな私ですが、去年はヤビツ峠や都民の森にも登ったし、富士スカイラインも半分だけですがふらふらになりつつ登りました。今年もすでに碓氷峠だ清里ラインだと、なんだかんだ言ってまあまあ坂道を登っています。
これらの経験から、だいたい自分のクライム力もぼんやりわかってきました。人並み以下には間違いないが、ほとほと救いがたい遅さというわけでもない。といったところでしょう。
ヤビツTTがちょうど1時間くらいなので、高校野球の県大会で言えば「1回戦負けは確実だが、コールド負けまではしないかも」というレベルでしょうたぶん。うん、むしろわかりにくい。
そして、自分なりのヒルクライムのコツもだんだんつかめてきました。当たり前に「イーブンペースに徹すること」なんですけど、最近ガーミンを手に入れたことでこのイーブンペースとやらを定量的に把握できるようになったのがでかいです。碓氷峠の回でも書きましたが「心拍150台がちょうどよい。160はたまに超えてもいいけど170は超えちゃダメ」というマイルールを設定することができました。
おかげで、ヒルクライムが嫌いなのは相変わらずですが少なくとも怖くはなくなりました。ひたすら10%以上みたいなひどい峠に登った経験はありませんが、いわゆるふつうの峠であれば自分でもだいたい登れそうだ、という自信がついた。
ならばそろそろスバルラインに挑戦してもいいかなと。山梨県八王子市に住む者として地元の山くらいは登っておかないとね。
前置きがやたら長くなってますね。まあよいのです。書きたいように書きます。
職場で受けさせられる健康診断が近づいていたこともあって(健診までに絞れるモノは絞っておきたいですヨネ)、いよいよ今年こそスバルラインに登らむと友達に声をかけたりしてタイミングをうかがっておったのですが、狙っていたFHCの翌週は悪天候のためクルマで下見をするだけにとどまり。
FHC翌週を狙ったのは、前だと出走選手たち(速い)が下見にいっぱい来てるだろーなーそれはやだなーやだなーと思ったからです。
結局、また悪友Kと「明日の天気いけそうじゃん?」といういつものドタンバプランニングが発動。急遽6/28に登攀が決定しました。この時点ですでに健康診断は終わっており無理して登る理由は特になかったのですが、気持ちが盛り上がっている今しかチャンスはないだろうなと。それに、7月に入って富士山が山開きするとふもとの駐車場もスバルラインも五合目も混雑しそうですし。
さて、スバルラインはFHCなどで計測ポイントがスタンダード化していることもあり、自分の走力のいい指標になります。上述のとおり私はヤビツが1時間くらいなので、スバルラインは2時間くらいというところでしょう(スバルラインはヤビツのおおむね倍と言われています)。よし。目標2時間ね。
7:00に北麓駐車場集合だったのですが、突然「おれやっぱ御殿場から登るわ」という謎のチャレンジを宣言したKの到着が遅れに遅れ、8:30の出走になってしまいました。お天気は上々、というか暑くなりそう。
計測ポイントは富士スバルライン有料道路の料金所からなのですが、料金所までの距離と勾配を甘く見ていました。ウォーミングアップもなにもしていないのに出だしから少しはりきってしまい(競争馬で言うイレコミ?)、料金所手前の3kmほどの登りで早くも心拍数は160台の天井にはりつき、腿にはうっすら乳酸がたまった感じに。
やばいよこれはやばいですよ……。
計時スタート地点の料金所脇のトイレでいったんオシッコをして気を鎮め、「落ち着け……落ち着くんだ……」と自分に言い聞かせながらまずは時計をチェック。8時55分。そーっとスタートして登り始めますが心拍はやっぱり簡単に168rpmくらいまで上がってしまいます。
あー失敗だー
スタートからいきなりやってもうたー
2時間切りが目標だなんてはりきるんじゃなかったー
ここから先は苦行でした。つまりコースほぼ全域にわたって苦行でした。距離は24kmなので時速12kmさえキープできれば目標の2時間は達成可能なのですが、だめです。僕には……僕にはその12km/hがつらい……サイコンに目を落とすと11.5km/h……。
終盤に平坦区間があることは知っていましたが、そこまでは基本的に登りっぱなしで脚を休めることができません。コース上で唯一勾配がない場所、すなわちたまに現れる駐車場に走り込んでは一瞬だけ息をつく、ということを駐車場のたびにやりました。ぜえぜえ。
あかん時はなんもかもあかんですね。
私は去年あたりから腰をキュッと前に入れて背筋を伸ばしたフォーム(いわゆるおじぎ乗りに近いスタイル)に変更していたのですが、料金所前すでにそのフォームを忘れてしまっていました。すると何が起こったかというと、腿前の筋肉を酷使してしまいスタート早々に脚が終わる、猫背で乗っていたため中盤早くも腰が終わる、腰が終わったため体重を支えられず肩が終わる、という痛みの連鎖。さらに、持病(?)の左足拇指球の痛みもこれに加わって全身を痛みに苛まれながらのヒルクライムになってしまいました。
「ホントはもっと楽に速く登れるのに……」
100mごとに現れるキロポストと時計をちらちら見比べては残り時間を計算しながら走っていましたが、だいぶ早い段階で2時間切りは無理とわかりました。
ごほうび区間のはずの平坦区間でも向かい風にはばまれてスピードが出ず、ゴール直前では大量の観光バスが渋滞を起こしていて進めなくなってしまいました。
そういえば、スタート地点は料金所と知っていましたがゴール地点知らなかったわ。どこまで計ればいいんだろ。五合目のちょっと広々したところに「G」と書いた立て札が立っていたので(立ててあるから立て札って言うんですけど)これがゴールってことでいいや、と時計を見ましたらば、11時02分。スタート時刻が8時55分でしたので、
2時間7分
が、公式リザルトでございます。
不満ッ! これぜったい2時間切れた。と思う。たぶん。
足着きせずに五合目にゴールしたといううれしさや達成感よりも、イマイチだったタイムとかあちこち痛くてちっとも気持ちよく登れなかった(=楽しくなかった)こととかの不本意気分のほうが大きくて、五合目に着いても「ヤッタゼー!」みたいな感じになりませんでした。
もっとも、2時間7分だろうが1時間59分だろうが平凡なタイムであることに変わりはありません。Mt.富士ヒルクライムの大会リザルトを見ますと、2時間ちょうどでは上位3/4に入れませんし、今回の2時間7分は上位8割にも入れぬ凡タイムです。
スバルライン、いつか再挑戦する。
すぐはイヤだけど。