2016年01月20日

試練のグランプリ

東京に大雪が降った日の朝、車庫から出ないうちにスタックしているクルマを見ました。

そのおうちの車庫は屋根付きなのですが、車庫の前の歩道には雪が積もっています。そこへクラウンがバックで出てきて、後輪が歩道の雪にさしかかったとたん空転(笑)。車庫の中に前半身残したままで、

シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル!!

もう動けませんね。

ノーマルタイヤ、ダメ。ゼッタイ。

毎度。俺です。

先週末は佐藤翔コーチ率いるSOAR Racingのポール練に参加しました。いつもの某社スキー部の面々といっしょです。私はやっと、今シーズン初ポール。

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パッチンパッチン!

SOARは拠点とするかたしな高原でなかなかポールが張れず、丸沼、戸倉、大原、岩鞍、ノルンと、流浪(るろう)のレーシングチームと化してあちこちのスキー場を転々としています。今回も場所が菅平になったと連絡が来たのは木曜日の昼でした。

オオマツのポールバーンなら何度か使ったことがあるから安心かな……と思ったら使用バーンは「グランプリ」でした。ん? グランプリって、クワッドから左に見えるあの急斜面ノコトカナ? ボク、アソコスベルノカナ?

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うおお……。

最大28°のグランプリは、かちんこちんのアイスバーンでした。

結局、(私にとっては)まともな練習にはなりませんでした。

ポール貸し切りバーンのグランプリコースは4レーン。隣の滑走ラインはもうホントすぐそこという狭さです。ワンミスは即コースアウトを意味し、コースアウトはそのまま隣のレーンへの誤進入を意味します。

しかし28°のアイスバーンでスキーをタテにした時それがどう動くのかを、私は経験的に知りません。だってしたことないもん。

転んだら一発アウトという状況でそんなこと(カービング)を試す気になど到底なれず、上の方はひたすらスキーを横にして滑りました。というか、カービングしようにも本能がそれを拒絶しました。斜度と雪質が緩む下の方でどうにかカービングを使いましたが、せいぜいGSで5〜6旗門、SLで8旗門くらい。

つまりスタート位置が低いのと同じ。上3分の2は単なる「移動」です。翔コーチからは「下のほうはよかったですよ!」と言われました。はい、教わったことは下のほうでしかやってません。

あと、本来どうでもいいことですが、ずらしながらのポール滑走は(迎え角のぶんだけ)スキートップが内側を通るので、ポールに引っかけないようにずいぶん気を使いました。一回引っかけて転びましたが。

まあ、28°のアイスバーンをポールセット通りの道順で降りて来られただけでも私としては上出来と言っていいと思います。そう言ってやりたいです。そうとでも思わないとやりきれないです。

二日目午後のSLは某社スキー部の仲間も「この練習を続けたらスキーを止めるクセがつく」「心が折れた」などの理由で途中離脱が続出。私も3本目で脚力が尽きて転倒、これ以上の滑走は危険と判断して途棄りました。

いや〜ハードな修行でした。みんなこんなことやってんのかよ……。

得たもの:  斜度耐性、アイスバーン耐性、横滑り技術
失ったもの: 自信

ところで、今回のトレーニングは水口コーチ率いるBS Infinityチームと合同でした。SOARの翔コーチもそうとうの美丈夫なのですが、BSの水口コーチもハーフみたいなイケメンでした。女子レーサーの皆さん、注目ですよ。

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posted by Gyochan at 22:11 | Comment(8) | スキー
この記事へのコメント
SLは、一本で心折れてフリーに脱出。幾らかマシになったかと思って戻ったものの、次の一本でまた心を折られ、またフリーに戻りました。
ビデオ撮ったら、ズラして止めてのレガシーテクニックになってしまっていた。
Posted by KNJ at 2016年01月20日 23:38
お疲れ様でした。

順番としては、
フリースキーで緩斜面から順に急斜面。
ポールでも緩斜面から急斜面。
さらに、ブラシやネトロンで初めてそのあとにロングポールというのが王道です。
順番に積み上げていけば、あの硬さも別に困らないはずなんですが、私もすっかりダメな滑りでした。


ホントすみません。
Posted by かいぞー at 2016年01月21日 12:12
>KNJさん
姿が見えなくなったのでどうしたのかなと思いました。
T嬢は1本目も2本目もポールにからんで転倒していたので「パチンコ台みたいだな……」と思いました。いや、すごいガッツだと思います。
Posted by gyochan at 2016年01月21日 14:45
>かいぞーさん
翔コーチもずいぶん恐縮していましたね。
雪不足のせいもありますが、1月2週めにシーズン初ポールというのがヌルかっただけで、コーチやかいぞーさんが謝るようなことではないと思います。
難しい問題だと思いますが、仕上がりや技術に差がある集団なら、練習メニューは「上」に合わせるべきだと思います。その日そこに到達している人がいるなら、していない人はサボッていたのです。
Posted by gyochan at 2016年01月21日 14:49
ホントご理解いただきありがとうございます。


その通りなのですが、普通のレーシングキャンプは国体に合わせたカレンダーになっているのですが、僕らはここにはどうにも追いつけません。なので、ここ数年はそれを解決する術を探っています。

今シーズンは雪不足もあって、一番苦しいパターンにはまってしまいました。
Posted by かいぞー at 2016年01月21日 17:53
私も例年なら1月は岩鞍や湯の丸の緩斜面で常設ポール遊びをしてポールに親しむ機会が持てるのですが今シーズンは厳しいですね。

でもTTCに関してはほかの参加者も条件はだいたい同じなのかなあと(笑)
Posted by gyochan at 2016年01月21日 22:51
練習で一度もポール叩かないまま本番に臨んだら、あまりの衝撃の大きさにパニクってしまって、旗門不通過してしまった。
昨年のgyochan選手のように見逃してもらえないかと期待したけど…
Posted by KNJ at 2016年01月25日 09:38
得たもの:  斜度耐性、アイスバーン耐性、横滑り技術

これは確かにそう見たい。軽井沢では全くびびってませんでしたね。
果敢に攻めて失敗してましたが(笑)
Posted by かいぞー at 2016年01月28日 17:41
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