見てよこれ
狭山、まだ営業再開できないって。どーしますか。軽プリ行きますか。イエティ行きますか。鹿沢オープンしたみたいですが。あー。
毎度。俺です。
さてネタもないので、いやあるにはあるんですが書くのがたいへんなネタばかりで、書けばワールドカップの平均タイムが秒単位で縮むであろう革命的な技術論とかもあたためてるんですが(嘘)、とりあえずツナギネタとして最近の私のお気に入りブログをいくつかご紹介しますね(あ、お友達のブログは割愛しています)。
ルーデンス湯沢スキー場を拠点に活動しているアンギュレーションというスクールのブログで、校名のとおりオーストリアスキー、競技スキーの技術体系を基盤とするインディペンデント系のSSですね。
ボリュームがあるので時間のあるときにぱらぱらと読んでいます。見どころは、丁寧にしかし厳しく語られる技術論や指導論。レーサーならば「速さの秘密」、それ以外の人は「スキーの素」というカテゴリがおすすめ。多少の毒舌も含まれますが、「こういう教え方をする指導者は馬鹿です」などと矛先はむしろ同業者に向かいがちです(笑)。
野麦峠のフィーリングSSなどもそうですが、インディ系スクールはブレない指導体系が魅力な気がします。メジャー系は結局のところ検定への誘導とレッスンへの還流というサイクルで成り立っているビジネスなので、検定に興味がない人はこういうところの門を叩いたほうが幸せが大きいかもしれません。
志賀高原 ホテル銀嶺(ぎんれい) Blog
志賀高原 ホテル銀嶺(ぎんれい) Blog(旧)
志賀高原・高天原マンモススキー場の正面に立地するホテルのオーナーによるブログ。
その日の天候やゲレンデ状況、道路状況などの情報提供がメインなのは一般的な宿ブログ同様ですが、このブログがよそと決定的に違うのは、時おり訥々と語られる志賀高原の歴史やスキー産業の舞台裏、雪国の知恵、雪国ぐらしの裏側といった話題の面白さ。
この面白さ、何かに似てるなあと思ったら、あれですね。旅先で、食後のコーヒーを飲みながら宿の主人から聞くよもやま話。私はあのひとときが大好きです。話上手で、聞き手が「へえ!」と目を丸くしてしまうようなネタをたくさん持っている宿の亭主、いますよね。
こちらは一般スキーヤーのブログ。
スキー理論だの理屈だのは何もなし。ただただスキー(と蔵王)への愛が、独特のユーモアをまじえて綴られています。
これはもう圧倒的に、書き手ドジボさんの人柄が魅力的。春風駘蕩としていて、悪意やケレンが微塵も感じられない。スキーの素朴な楽しさがまっすぐに伝わってきます。そして彼の口から語られる蔵王スキー場の魅力もまた素晴らしい。
最近は来る日も来る日も華麗にポールをくぐる自分の姿を妄想してばかりいる私ですが、根っこの部分は景色を楽しみながらのんびり滑るのも大好きなレジャースキーヤーです。雄大な蔵王の風景とともに雪遊びの楽しさをこんなふうに直球で投げてこられると心が震えますねえ。
最後にもうひとつ。
言わずと知れた日本を代表するアルペンレーサー湯浅選手。しかし彼のブログが抱腹絶倒のバカブログであることはあまり知られていません。
もちろん活動報告もありますが、なんでもない日常が謎のギャグセンスでたちまち湯浅ワールドに変貌してしまうオモシロ記事がなにしろ秀逸です。常識に凝り固まった私の頭ではこんな記事はとうてい書けません。
各地のスキー場からオープン延期の知らせが届く晩秋の深更、私はこれらのブログを読んで無聊を慰めたいと思います。
おやすみなさい。