さっきは久しぶりだったのでつい調子に乗って長文の記事をアップしてしまいました。
バランスを取るために今日はもう一本、短い記事もアップしましょう。私はこのようにして日夜人知れず、宇宙の微妙な均衡を整えているのです。
毎度。俺です。
最近、私のWebブラウザーにこのようなバナー広告がよく表示されるようになりました。
おう……。
いろいろツッコミどころの多いバナーですな。
ちなみにこの形状のバナーを業界ではレクタングルバナーなどと呼びます。そのままですが。
誰でも気づくポイントとしてはまず、
「おっさん、まだガラケー使ってんの?」
じゃなくて
「おっさん、携帯電話ダメだよ」
ってところ。
そして、
「おっさん、その自転車ブレーキついてないよ」
ってところですね。
ナイキが「ブレーキなし。問題なし。」というびっくりするような壁面広告を打って即炎上し広告撤去ならびに謝罪文掲出の憂き目に遭ったのはもう8年も前の話ですが、あれから時代が変わったという兆候はなく自転車の遵法運転に対する世間の眼はむしろいよいよ厳しくなっているのが実情と思いますがそんな中での「ノーブレーキピストで携帯電話」という広告は多くの自転車啓蒙家たちに深い溜息をつかせるに十分な無神経ぶりと言えましょう。
右後方からコリジョンコースで接近しているおっさんの自転車にもブレーキがついていないようですが、このおっさんは電話のおっさんのほうを見ていません。うまく電話のおっさんの後方で行き違えればよいのですが、電話のおっさんは電話に気を取られてスピードが落ちていますから、このまま行くとぶつかってふたりとも転ぶ気がします。
もっとも、電話じゃないほうのおっさんはハンドルが左に切れているのに身体が右に傾いていることからもわかるとおり、地球上ではあまりお目にかかれないタイプの物理法則に支配されているらしいので、不思議なチカラで衝突を回避する可能性もありそうです。ふつうに考えれば雑な合成写真なわけですが。
結局わたしがこの一枚の広告を通して何を申し上げたかったかというと、それは「交通違反を助長する広告はけしからん」ということでも「売るときはブレーキつけて売るんでしょ、広告通りにならないけど大丈夫?」ということでもなく、
「ファッションピストってまだ生き残ってたんだ!」
ってことです。