徐々に更新間隔が開いていっております。
もはや個人ブログが朽ち果てていくプロセスの一例のようになりつつあるこのブログですが、辞めるつもりは毛頭ありません。閲覧者が最後のひとりになるまで戦います!
毎度。俺です。
CAAD12が発表になりましたね。
CAAD11だと11速と混同されるので11を飛ばした、という噂を聞きました。ティアグラ10速を装備したモデルの名前がCAAD11だったらたしかにややこしい。
ところで、私のマシンはキャノンデールCAAD7。CAAD7は2003年頃にデビューしたフルアルミのロードフレーム。グランツールを走ったアルミフレームとしてはぎりぎり最後の世代と言える骨董品です。
Saecoチームのクネゴが2004年にジロで総合優勝したときに乗っていたフレームでもあります(検索すると「クネゴはCAAD8でジロを獲った」という記述がよくヒットしますが、時期が合いませんね。CAAD7だと思います)。
そろそろ新しいフレームがほしいな。
CAAD7の性能にもまったく不満はない、というか、ほかのフレームにまともに乗ったことがないので不満をジャッジすることすら私にはできません。でもまあ、10年近く乗ったし、そろそろ次を考えてもいいのかな、と、うっすら考えていたタイミングにCAAD12発表、と。みなさん。言いたいことはわかりますね。
しかし情報が出てくるにつれてCAAD12の購入はないな、という感じになってきました。CAAD12のフレームセットは税込み18万円近いお値段するうえ、2016モデルは気に入った色がなかったのです。ワタシ的には黒一色、もしくは黒と黄色のコンビネーションがよかったのですが、CAAD12フレームセットに用意されていたのはシルバーとグレー/オレンジの2種類でした。これはイマイチ!
──待てよ。
ニューモデルが発表されれば旧モデルが値下がりするというのが世の常でございます。このタイミングでCAAD10が値下がりしているかもしれない。なにしろCAAD10のフレームセットには素晴らしい黒一色のカラーがあります。
注意してネットを調べておりますとやはりあちこちのショップからCAAD10フレームセットが特価で出てきていました。
Y店(群馬県) ¥131,155(税込) 12% OFF
B店(大阪府) ¥119,232(税込) 20% OFF
C店(兵庫県) ¥111,780(税込) 25% OFF
安い。しかしどこも遠いですね。キャノンデールはフレームセットも含めて原則として対面販売しか認めていないので、この値段で買いたかったら実際にお店まで足を運ぶ必要がありますが、3店とも交通費で赤字です。
しかし3店の商品詳細を眺めてみて「あれっ」と思いました。店頭在庫が処分価格になるのはわかるのですが、上記のお店はメーカー取り寄せでもこの価格が適用されるようです。
これはもしかして、キャノンデールが2015モデルの卸値を下げたかな?
ならば、どこで買ってもある程度は値引きが利くのでは?
──という淡い期待を私が抱いたとしても、それを責められる人がいるでしょうか。いや、いない(反語)。近場でキャノンデールを扱っているショップを少し調べてみる価値はありそうです。
出入りのショップはキャノンデールを扱っていないので、取り扱いショップを探すところからです。
キャノンデールはメジャーブランドなので自宅周辺のお店でも間に合うんですが、どーもうちの周りには積極的にお金を落としたいと思える店がないんですよね。根本から接客をナメてる府中の某YR店とか、慇懃無礼な立川の某NF店(ここのチーム員は交通違反常習)のようなお店で万単位の買い物をする気にはなれません。いやな思いを(まだ)してないのは町田・八王子のYC店くらいかな?
あ、そうだ、あのお店に行ってみようか。墨田区の某FB店。
このお店のブログを読んでいると、個性的な若手店長の自転車に対するピュアな想いがビンビン伝わってくるので、面白そうなお店だなと思っていたのです。ちょっと遠いですが、フレームセットを買うだけなので問題はないでしょう。
というわけで、行ってきました。FB店。
採寸などもともなうと時間がかかるので念のため事前に来訪予約を入れてうかがったのですが、お店はちょうどヒマそうでした。名物店長の姿は見えず、スタッフの方?にご対応いただきました。
来訪意図である上記の私の疑念(キャノンデールが2015モデルの卸値を下げたのではないか、という疑念)を伝えた上で、「それに近い値段で買えるならば」という条件でCAAD10フレームセットの購入を打診しましたところ、
「それは店頭在庫の処分価格だと想いますよ」
「うちでは定価売りになってしまいます」
とのことでした。
実際には取り寄せ価格までが下がっており店頭処分の値段ではないのですが、ここでそれを抗弁することにあまり意味はありません。売上規模に応じてリベートを出す店と出さない店をキャノンデールが区別している、という可能性もありえますし。
CAAD10フレームセットの定価は\149,040。そももそ定価なら私にとってはもはや「ない話」なので、がっくりと肩を落として辞去……するつもりだったのですが、
「じゃ、採寸しましょうか」
と店員さんやたら前のめりです。前のめりなのか、話が通じていないのか……。
しかし採寸をしてもらえるのは実はありがたいです。私は今までフレームサイズをきちんと出したことがありません。
そもそも今乗っているCAAD7は友達から譲り受けた52サイズで、身長179cmの私に小さすぎることは明らかでした。次に買うのは54と56のどちらにすべきだろう、というのが長年の疑問だったのです。その答えをここで出してもらえるのなら大助かりです。
(ゴメンナサイ……買わないけど……本当にゴメンナサイ……)
と心の中で全力で謝りながら採寸していただきました。股下、肩幅、腕、アゴ下などたくさん測定した結果、「56がベスト」という結論を出していただきました。やっぱりなあ。
「せっかく採寸までしていただいたけれど、割引がないとわかったので再検討させてほしい」と正直に告げたら、「今とったデータの写メ撮って行かれますか? ほかのお店でも使えますよ!」とまで言っていただきました(撮らなかったけど)。
割引がきかないかしつこくたずねたり
定価で買う気もないのに採寸だけさせたり
挙句の果てに組み上げは別の店でやると言ってみたり
まーハッキリ言ってろくな客じゃないというか客ですらなかった
のですが、さすがにそのまま帰るのは気が咎めたのでタイヤ1ペアだけ買い物をしてフォーチュンバイクさんを後にしました。
罪ほろぼしに宣伝しますが、フォーチュンバイクさんはいいお店のようでした。店員さんは誠実な対応でしたし、お店の雰囲気は明るく整頓されていたし、店内のあちこちに手書きの熱いPOPが踊っていて、正直な商売をするお店に見えました(なんだか歯切れの悪い表現ですが私もウソはつけない性分なので、滞在時間20分程度の第一印象で書けるのはここまでなのです)。
さあ、次期フレーム購入計画(そんなものあったのか)は振り出しに戻りました。いや、買うべきサイズが56というところまではわかったし、適正サイズ56か〜、52サイズのフレームなんかにいつまでも乗っていていいんだろうか俺という今まではなかった問題意識が心に芽生えてしまったので駒はだいぶ進んだとも言えます。
今後とれる行動の選択肢は、
・やっぱフォーチュンバイクでCAAD10を定価で買う
・定価より安くCAAD10を買える店探しを続ける
・上記の安売り3店舗の近場に住んでいる友達を探して購入代行を頼む
・CAAD10購入は廃案、CAAD12に気に入った色が出るまで待つ
などです。聞けばメーカー在庫にはまだ余裕があるらしいので、CAAD10についてもう少し悩む時間はありそうです。
はてさて
色が好みにぴったり、適正サイズである。
それならば割引で買うより、それをたとえ定価であっても手に入れたなら、そこにはこれまで以上の素晴らしい世界や価値が待ってるかも知れません。
案の4番目は、税込み約18万円でしょう。
気に入った色が出たとしても、また価格で悩むのは必至だと思われます。
買っちゃえ。
「そこにはこれまで以上の素晴らしい世界や価値が待ってる」
いい言葉ですね! いい言葉だ!
いや〜
う〜ん
いや〜
ああ〜(苦悩)
上げてくださる写真からやたらシートポストが出ていると思っていたのですが、適正サイズより2サイズも下だったのですね…!
性能よりも見た目を重視するあなた様なのですから、ぜひとも良い色をしているCAAD10を買うべきかと思います!
…今のも綺麗なんですよねえ、見ている自分すら迷ってしまいます…。
「写真からやたらシートポストが出ていると思っていた」
「性能よりも見た目を重視する」
こ……こんなにキチンと私のブログを読んでくださっている人がいるなんて、うれしくて涙が出そうです。隅々までこのブログに目を通していないと書けない指摘ですから。ご愛読ありがとうございます! 身が引き締まる思いです!
突発性CAAD10ほしい症候群の今後の病状の進行と経過については継続してご報告するとお約束します。
「それならば割引で買うより、それをたとえ定価であっても手に入れたなら、そこにはこれまで以上の素晴らしい世界や価値が待ってるかも知れません。」
あぁ。
私のブーツ購入の時のロジックにそっくりだ。
私のCAAD7は出過ぎていてむしろ少し不格好ですが、ピラーが長く出ているのがカッコイイという価値観はたしかにある気がします。カタログ写真なんかも、これでもかと突き出してるのが普通ですし。
もっとも、今やスローピングフレーム(トップチューブが水平でない=シートチューブが短い)が大多数になってしまって、どのくらい出てると見た目のバランスが良いかの主観もどんどん変化しているかもしれないですね。
そんなトレンドの中、CAADシリーズ(というかキャノンデールのロードフレーム)は一貫してホリゾンタルに近い設計を続けていて「その見た目が好み」というユーザーも少なくありません。最新のCAAD12はさらにスローピングが弱まり、もはやホリゾンタルに戻ったと言っていいくらいの印象です。
全部「見た目」の話ですが(笑)。
CAAD10/12と言わず、EVOかHIMOD行っちゃいません?
黒なら思い切ってNANOでも。
昨年新車にして感じたのは、フレームは気持ちいいってことです(速くもなりますけどね)
毎度です、コメントありがとうございます!
カーボンフレーム、憧れています。去年でしたか、kotaroさんがEVO買った時も「いいなァ……」と思いつつ拝見してたんですよ。
人のカーボン購入はうらやましいんですが、では本当に自分が買うかと現実的に考えてみると、なぜか物欲が働かないようなんです。理由ははっきりとはわかりません。
今回も、CAAD10と12でウンウンうなりながら考えちゃいましたが、そうしている間 SuperSix はちらりとも思い浮かびませんでした。
なぜEVOに食指が動かないのか、考察していずれ記事にしてみようかなと思います。