2015年05月27日

新品ですか?

"雪出 紅"(ゆきいで・べに)という美しい人名を考えたのでどなたでも使っていいですよ。

毎度。俺です。

気づくと後輪のタイヤがだいぶ減って、トレッドが台形になっちゃってました。スリップサインも消えかけています。

このタイヤに替えたのいつだっけ、とよく考えてみると、去年は一度も替えてませんでした。おととしの秋ですね。てことは2,000km近く乗ってますね。

前輪のほうはどうかなと見てみたら、前タイヤはまだ中央にが残っています。全然減ってない。あー、前後でこんなに摩耗の差が出てしまった……1000kmくらいでローテーションしとくべきだった……。

私が履いているコンチGP4000Sはたいへん強靭なため、ボーッとしているとこのようにタイヤをはずさないまま平気で1年くらいたってしまいます。パンクしませんから。「日頃から自分のマシンの状態をもっとよく観察しろ」そうですね。はい。

今からでも遅くない、一応ローテーションしとくか。しましょう。

そうだ、せっかくタイヤを外すんだから久しぶりにホイールを丸洗いしよう。ブレーキ面もだいぶ汚れてしまっているし。

てことで、タイヤ、スプロケット、クイックシャフトを取り外してむき身にしたホイール(マビック・キシリウムエリート2011)をお風呂場に持ち込み、ジフで洗い倒しました。スキーを洗浄したときにも活躍したジフですが、ホイール洗いでも役立ってくれました。研磨剤が入っているので力を込めてこすらなくてもどんどん汚れが落ちます。ジフ最高!

キシエリはタイヤ側にスポーク穴が空いておらず、組まれた状態ではバルブ穴しか開口部がありません。なので丸洗いした後は水抜きをしっかりやっておかないといかんですね。

久しぶりにバラしたスプロケもパーツクリーナーと歯ブラシでしっかり洗浄。この「スプロケをバラす」っての、初心者にはけっこう高いハードルですよね。正しく組み戻せるか不安で、最初の一歩が踏み出せない。でもやってみれば実はなんてことない。

CA3I0003.JPG

ホイールはピントが合わせづらいですね。ぴかぴか感が伝わりません

で、ぴかぴかになったホイールを眺めてハタと思いました。

そうだ、せっかくタイヤもスプロケもはずしてホイールがきれいな状態なんだから、振れ取りを頼むなら今なのでは。

前回マングローブ・バイクスで(フルOHの一環で)振れ取りをしてもらってから1,800kmほどしか乗っておらず、修正するほどの振れが出ているかは微妙ですが、念のため診てもらって損はないでしょう。さっそく電話をしてみたら、

「いま選手の車輪が立て込んでて、預りになっちゃいますねー」

とのことでした。

預けてしまうとノー残業デーの平日夜ライド1回ガマンなので、「じゃあまた別の日にでも……」といったんは断ったのですが、どっちみちマングの多忙は変わらんだろうと思い直し、やはり持っていくことにしました。

マングの大将はホイールを一瞥すると

新品ですか?

勝った、と思いました。

「いや、洗いました……」(ドヤッ
「新品みたいじゃないですか! 何で洗ったんですか?」
「台所とかお風呂とかの、ジフで……」(ドヤァッ!

これがこの日のハイライトでしたね。心の中でガッツポーズ

「そうだなあ、やっちゃいましょうか」

預かりと言っていたのに方針が変わりました。タイヤもはずれているしリムサイドも新品同様にきれい、それなら話は別、ということなのかもしれません。実際の作業時間にどれほど影響するかはわかりませんが、やはりこのタイミングで持ち込んで正解でした。

「みなさんこんな風にして持ち込んでいただけると助かるんですけどね〜」
「まずは洗うところから、なんてのもありますからね〜」

かなり影響するもよう(笑)。

振れ取り作業は前後輪あわせて15分ほど。大将のホイールうんちくを聞きながらなのであっという間でした。逆に大将は私がホイール洗浄に使った「ジフ」に少し興味があったようです。振れ取り料金は3,000円。

「実際、修正が必要なほど振れてましたか?」
「う〜ん。後輪は、これなら直して乗ってほしい、という程度には振れてましたね」

振れ量はボーダーラインくらいだったもよう。ふむ。やっぱり1〜2シーズンに1回は必要みたいですね、振れ取り。

しばらく大将と世間話を楽しんだのち、帰宅してタイヤとスプロケの組み込み。

最近はフロントホイールの裏表(ハブのロゴステッカーの向きで判別)やタイヤのロゴの位置も意識して組めるようになりましたよ。ただ、コンチGP4000Sのロゴは180°で2箇所、キシリウムエリートのロゴは120°で3箇所なので、どっちみちカッコ良くはなりません。そうそう、どこかのブログ記事を参考にしてスプロケットのスペーサーの刻印も位置を合わせましたよ。

結局、タイヤの摩耗に気づいたところから始まってドミノ式に振れ取りまで波及してしまいました。早く乗りたい。

CA3I0009.JPG

CS-6800はスペーサー3枚。「11S」の刻印の位置を合わせたんですがわかりますか。

posted by Gyochan at 20:00 | Comment(8) | 自転車
この記事へのコメント
ここに反応してはいけないと思いつつ…
>>"雪出 紅"(ゆきいで・べに)
紅の挑戦者かい?
Posted by KNJ at 2015年05月28日 22:04
四角いジャングルか…
Posted by KNJ at 2015年05月28日 22:07
おっさんホイホイひとりかかりましたー
Posted by gyochan at 2015年05月28日 22:47
御無沙汰いたしております。新ブログになってからは初めてのコメントになりますね。今後とも宜しくお願いいたします。

振れ取りくらい、自分でやりましょうよ。振れ取り台とかの専門工具を持っていなくても、バイクをひっくり返して、リムと左右ブレーキシューとのクリアランス(左右と径方向)を見ながらスポークテンション調節。何度かやればすぐ慣れます(ズボラな私は、タイヤを外さず、エアだけ抜いた状態で時々コレをやります)。
某ブログ記事
http://pass13.blog.fc2.com/blog-category-15.html
に書いてあるように、ハブフランジとホイールの穴位置の関係を書き留めて作業すれば、あまり混乱しないでしょう。

さて、タイヤ交換。毎回同じタイヤを使うのであれば、後輪タイヤが寿命になった頃に
 ・後輪タイヤ→捨てる
 ・前輪タイヤ→後輪に移す
 ・新品タイヤ→前輪につける
というローテーションをするのはどうでしょうか? 摩耗の少ない前タイヤを捨てることもなく、経済的です。ガッツンガッツン走るのであれば、オススメの方法です。

一般的にタイヤの摩耗は後輪の方が早いですが、ゴム劣化と傷/クラックの増加は前後ほぼ同時進行なので、上記の方法が有効か否かは乗り方&走行距離次第ですが。

何かの参考にでもなりましたら幸いです。
Posted by Yuu-Chang at 2015年06月11日 22:58
Yuu-Changさん、ごぶさたです!
コメントありがとうございます!

> 振れ取りくらい、自分でやりましょうよ。

とアドバイスいただきました。確かにやりたい(やれるようになりたい)気持ちはあるのですが、やらないでいる理由を書きますね。

「のむラボ日記」を例に挙げていただきましたが、私が「振れ取りはプロに頼むに如くはないな」と思っているのは、まさにこのブログでホイール組みに対するこだわりの数々を読み込んでいるからなんです。

私の完組ホイールは頑丈なので振れ取りは年に一、二度で良さそうですが、そのくらいの頻度ならプロの技術とプロ仕様の治具で精度高く仕上げていただいた車輪に乗りたい、というのがまず第一です。

雪のない半年間しか自転車に乗れない身分なもので、乗れる日数も限られています。プロに整備してもらったマシンの透明な乗り心地を一日でも多く楽しむほうが私にとっては優先順位が高いんです。

もちろん何でも自分でできるに越したことはないですし勉強の意欲もありますが、あくまでも緊急に困らないための技術を知っておきたい、という位置づけです。

こんな説明でおわかりいただけるでしょうか。
Posted by gyochan at 2015年06月12日 00:36
それから、タイヤ交換パターンについてもアイデアをありがとうございます!
その方法はなんとも目ウロコでした!
こちらのご意見はさっそく採用させていただこうと思います(笑)。
Posted by gyochan at 2015年06月12日 00:42
Mavic Ksyrium Eliteは高級ホイールなので、ご自身で調整するにはハードルが高いかも知れませんね。私も、私も決戦用バイクの定期調整&イベント前調整は、ホイールも含めてプロにお願いしていますので、gyochanさんの考え方もよく分かります。でもホイール(というかリム)は消耗品なので(シューにもよりますが一般的に1〜3万km位で寿命)、割り切って手を出してしまっても良い領域だと思います。この振れ取り作業(他の調整作業もですが)、知っていて損は無いどころか、得する知識です。ご自身で出来るようになれば、1シーズンに何度か振れ取り作業→ホイールはいつでもベストコンディション。サドル・ハンドル・ワイヤをご自身で交換されているgyochanさんにとって、振れ取り作業なんて実際にやってみれば朝飯前だと思いますよ♪

自分で調整してみて乗ってみて、プロに調整して貰って乗ってみて、違いを実感してみるというのも、サイクリスト兼メカニックの楽しみ方の1つです。また、自分でもある程度出来ることを知っておいてもらうと、ショップの仕事が丁寧になるというオマケもあります(笑)。さらに、プロに仕事を依頼する時に細かな希望を伝えることが出来るようにもなります。例えるならば、プロのドライバーが自分でもクルマの調整は出来るけど、最終的な調整を自分の好みも含めてプロのメカニックにお願いする…みたいな?

gyochanさんの行きつけのショップ(マングローブ・バイクスさん)は技を盗むのに良さそうですね。私なら「振れ取り作業を自分でやってみたけど、どうしても納得できる精度が出せないんです」とか言って持ち込んで調整をお願いしてみます。苦笑いしながら色々教えて貰えるのではないでしょうか。また、たま〜に「道具は貸します、やり方も教えます、だから自分でやって下さい」なんてショップもありますので、そういうショップに行ってみるとか(私の行きつけがこのタイプで、結局、大抵の調整は自分でやるようになりました;ココの親方にはYuu-Changさん相手だと商売にならないな〜なんて文句を言われますが、じゃぁ教えるなよ!って/笑)。

なお、ホイールの振れ幅確認はブレーキ調整とも関連するので、日常的にやっておいて損はありません。バイクを吊った状態でホイールをグルッと回し、ブレーキとのクリアランスがどの程度変動するかをチェックするだけです。振れ幅が気になるようだったら、振れ取り作業。気にならなければ(妥協できる範囲なら)、そのまま走っちゃう。

如何でしょうか?
Posted by Yuu-Chang at 2015年06月12日 21:35
Yuu-Changさんのコメントのほうをメインコンテンツにしたい(笑)。

そうなんです。いわゆる完組ホイールはスポークの本数が少ない代わりに一本一本のスポークのテンションはすごく高いので、一箇所のニップルを調整するとあちこちに影響が波及して調整の難易度がとても高い、とマングの大将にも言われました。

つまりヘタにいじって「やらかす」のが怖いんですよね。ホイールはこの一組しか持っていないから「実験実験♪」なんてノリではなかなか手を出しづらいところがありますし、一組しかないだけに私にとってはYuu-Changさんの決戦車輪のようなものですからプロにキメておいてほしい。

でも作業としてはとても面白そうだし、いつかきっと自分でできるようになりたい作業であることは間違いありません。次に買うのが手組だとしたらその時こそは会得したいです。ていうか自分で組みたいです(笑)。

たくさんのアドバイスありがとうございました!
Posted by gyochan at 2015年06月14日 22:12
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