2015年03月09日

いくたびも湯の丸 [day 30]

毎年この時期に小中高校生を相手に内輪のミニライブをやっています。とある学習塾の合格祝賀会です。

塾長先生率いるうちのバンドは主に70〜80年代の洋邦ハードロックをやりますが(聴衆がこどもたちであることなどまったく気にしません)、そのうちの1曲がアースシェイカーの『MORE』という曲。四十代には懐かしい昭和ジャパメタのスタンダードソングです。懐メタ

で、リハーサルの休憩中にこの曲の歌詞が話題になりました。

ナイフを握りしめた十八の日々が、って時節柄やばくない?」
「あー、川崎の……」
「犯人18歳だもんね」
「正確には工業用カッターですけどね」
「僕がシンセでピー音入れましょうか。ピ──を握りしめた〜♪」
違うモノを握りしめてるみたいになるだろ!」
「たしかに(笑)」
「じっさい僕が十八の頃は握りしめてましたけどね、それを」
「いいんじゃない? サビはもっともっと孤独よ踊れ、だし」
(爆笑)

『MORE』を知らない人には全然わからないネタですみません。あと下ネタですみません。

毎度、俺です。

土曜日はまたひとりで湯の丸に行ってました。ひとりで日帰りとなるとどうしても湯の丸に足が向いてしまいますね。

昼休みにちらちらSNSなどを覗き見ているとこの日は菅平に友達がふた組も行っていたらしく(そのふた組同士は互いに面識ありませんが)、あっちに行けばよかったかも、と思いつつもひとりでもくもくと練習。

テーマは相変わらず前傾不足と外傾不足の解消

かたちだけ深い前傾や強い外傾を作ろうとしたところで、当然のことながらターンの質がともないません。ずれたり詰まったりする。これは滑っていればわかります。コレジャナイ感がひしひしとします。本当にビシッとポジションが決まって外足内エッジにどっしり体重が乗った時は澄んだカービング感とともに「むにゅう」という板の弾力が感じられるはずです。それを追い求めて、ああでもない、こうでもないと第4ゲレンデを何度も滑りました。

リフトから降りて滑りだす時はまず両手をひざに置いて前傾の深さをチェック。ノーストックで両手を腰にあてたり(内倒の抑制と骨盤の向きのチェック)、両手をクロスして肩にあてる、ストックを横にして背中に渡す(上体のブロック)などの海外のビデオで見たドリルをしながらなるべくカービングが澄んでいくように前後ポジションを探ります。

ようやく何かの端緒をつかんだかな、と思ったのは、第4ペアリフトを降りて第4ゲレンデ入口までのド緩斜面でどっしり外足に乗ったカービングができた時。

今までド緩斜面では身の置きどころがまったくわからず、内足から荷重が抜けなかったりバランスを崩したりしていたのですが、何かのはずみですごくタテ長の浅回りでエッジグリップを捕まえるコツをつかみました。スツールに腰掛けているようなどっしり感が外足に乗っています。その感覚をできるだけ保ったまま腰を内に落とす分量を徐々に増やしてターンを深くしていきます。これかなあ。これだといいなあ

緩斜面フルカービングは縦長の浅回りから入るといいですよ」とは、実はすでに友達からアドバイスされていました。今までちっともそのアドバイスを活かせずにいたのですが、ようやく私のスキーに対する理解がアドバイスに追いついた、というところでしょうか。

そのとき、ちょうど私の前を滑っていたフリースタイラーの腰つきに目が止まりました(私がいつも反復練習している第4ゲレンデには巨大な12m、15mキッカーを含むパークがあって、手練のフリースタイラーたちもそこへ向かうのです)。

フリースタイラーは密脚で雪面をなでるように滑りますが、優雅なくの字を描くそのフォームを見ると腰から外足にかけてどっしりと太く強い軸を感じました。私が今しがたたどり着いた浅回りのどっしり感と、彼の腰のどっしり感に共通するものを感じたのです。私が彼と同じフォームをとれているかどうかは別として、ともかく、「あれだ」という納得がありました。

スタイルが違っても、根っこは同じなんだなあ。

あのどっしり感がほしい。

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posted by Gyochan at 21:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー
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