毎度。俺です。
前回は場面の説明だけで終わってしまいましたが、いよいよ本番です。
土日二日間にわたる大会の、初日の種目は回転です。私はつい最近までアルペン種目の区別すらよく知りませんでした。だって競技スキーに興味を持ったのがつい最近のことなんだもの。
なので、このブログでは入門者(私)の目線で新しく覚えた知識をいっしょに書いていきます。だいぶ長くなると思いますし、すでにアルペン競技の内容をよく知っている人には退屈だと思いますが私はそんなこと気にしません。
回転とは
回転競技は、アルペンスキー競技の中でもっとも旗門の間隔が短い種目で、スラロームとかスラとかSLと呼んだりもします。このブログでも以下SLと表記しますね。
スキー場の常設ポールとかで、旗を張った赤青のゲートが左右交互に並んでいるアレは大回転(GS、ジャイアントスラローム、リーゼンとも)で、別の種目。
ゲレンデに棒が林のようにびっしり立ち並んでいて、選手がどういう法則で滑っているのか素人目にはさっぱりわからないアレがSLです。もちろん私にもよくわかりません。林のような棒をばっちんばっちんグーパンチでなぎ倒しながら滑っていくアレです。
セット(=旗門のレイアウト)を変えて2本を滑り、2本の合計タイムで順位を争います(これはGSなども同じ)。つまり2本とも完走しないと失格。1本目を完走できなければそこでジ・エンドです。もっとも、今回私が参加した大会はもし1本目で失格しても2本目も(記念に)滑らせてくれますが。
似たようなスラローム競技であるモータースポーツのジムカーナは2本走っていいほう取りなので1本で失格しても生き残れるんですけどね。
SLも基本的に一対の棒で設けたゲートを選手が通り抜ける、という点ではほかのアルペン種目とあまり違わないようなのですが、見た目が複雑怪奇になるのは「ターンの邪魔にならない棒は立てるのを省略することがある」ということや「ゲートが口を開けている向きがあっちゃこっちゃである」「前後するゲート同士が密着していることがある」といった、SLならではの不規則で複雑なレイアウトのせいでしょう。
そもそも私はこの日までちゃんとしたSLのセットを(ショートポールでも)滑ったことがなく、草レース用の短いセットとは言えロングポールもSLセットもぶっつけ本番。準備不足もいいところというかそれでよくエントリーする気になったなという強心臓なのですが、なに、誰にだって初めてはあります。その初めてがたまたま本番だっただけです。
さすがに不規則なくぐり方をする箇所については迷子になると恥ずかしいので事前に少し勉強しておきました。SLにはストレートやヘヤピンと呼ばれる特殊な旗門配置があり、それぞれにくぐり方のコツなどもあるようなのですが、とにかく私は通り道を間違えないようにするだけで精一杯です(ちなみにモータースポーツにおけるストレートやヘヤピンとはまるっきり意味合いが違いました)。
競技の流れ
1本目インスペクション(コース下見)
↓
1本目競技
↓
セット張り替え・2本目のスタート順発表
↓
2本目インスペクション
↓
2本目競技
インスペクション
競技の前に30分ほどコースの下見の時間があります。これをインスペクション(=インスペ)といいます。インスペはあくまでも下見であり練習ではないので、コース内ではプルークや横滑りしか許されておらず、ここでホンイキの滑りをしたりすると反則で失格にされてしまいます(なのでインスペ中は上着を着ていてもゼッケンを見えるようにしておかなければいけません)。
で、インスペで何を見るかというと、よくわかりません。私レベルでは。
道に迷いそうなところはチェックしておこうかな、くらい。
理屈で言えば、リズムが変化するところとか斜度が変化するところなど戦略的に重要と思われるポイントをつかみ自分なりにベストと思える滑走ラインを組み立てる、ということをしなければならないわけですが、変化のない斜面に規則的に張られた練習ポールすらまともにくぐれない私がそんなことをしても意味はほとんどありません。
スタート順
1本目は配られたゼッケン順に滑るのでスタートに遅刻する心配はありません。しかし2本目は、1本目の成績によってスタート順が決まります。この大会では「フリップ15」という方式で2本目のスタート順を決めていました。
……フリップ方式って何?
競技コースは当然のことながら雪なので、選手が何人も滑ればどんどん状態が変わっていきます。レースの進行につれてコースは荒れていき、スタート順の遅い選手ほど不利になることから、少しでも競技条件を公平にするために2本目は1本目の着順の下位から滑るというのがフリップ方式です(flip=ひっくり返す)。モータースポーツのリバースグリッドに似ていますね(そっちを知らないよ)。
ただ、全員そっくりひっくり返したのでは遅い(賞に絡まない)選手がムダにトクをするだけなので、上位30名とか15名とかで足切りをします。FISワールドカップのフリップ30では2本目に進めるのは1本目の上位30人だけで、30位からスタートします。31位から下はさようならです。
この大会はフリップ15ですが、楽しみでやる草レースなので2本目の足切りはありません。1本目15位だった選手からスタートし、14位、13位……と進み、1位まで滑ったらあとは1本目の着順通りに16位、17位……と進行します。まあ、16位以降はオマケということです(笑)。
1本目と違い2本目はスタート順がわかりにくくなるので、1本目のリザルト表が張り出されたら、みんなこぞってスマホで表を撮影していました。自分の前10人くらいのゼッケンをちゃんとわかっていないと、2本目のスタートに遅刻してしまいます。
なんてことだ。
ルールと進行の説明だけで2,400文字も書いてしまった。
まだレースは始まらない。
WorldcupのSLは、今はフリップ30ですが、昔はフリップ15でした。
さらにもっと前は新ビボー方式という名前でフリップ5でした。
アルペンスキーは基本的に速い人を優遇するルールなのですが、2本目にハンデをつけないと逆転劇が生まれなくてもりあがらないのでフリップすることになっています。
私の記憶だとアルベルトトンバが勝ちすぎたころにフリップ15から30になったような記憶があります。
僕らの大会規模だとフリップ15で丁度いい感じですね。
>.変化のない斜面に規則的に張られた練習ポール
というのはなかなかすべる機会が無いのですが、2/14-2/15はそういうコースでやりますので楽しみにしててください。
>かいぞーさん
補足説明ありがとうございます!
以後もよろしくお願いします……
勝負の場面では描写することがほとんどないので勝負以外の部分を懸命に水増ししていますが。
SLは参加できなかったんで、レポート待ってます。
>KNJさん
う〜ん何を書けばいいんだろう。天気よかったですよ。
インスペ!懐かしい響きだ!
回転競技の場合、天候によっては踏み上げ式でインスペしなければならないことがあり、全旗門を逆から覚えつつ斜面を登るのは辛かったな…
>つっちー
競技前のいいウォーミングアップになるねそれ(笑)