2014年12月19日

シーズンインはいろいろ予想外《後編》

この時期、高速道路を走っていると出口ユキさんという女性の名前(でぐち? いでぐち? いづぐち?)をよく見ます。いったい何者なのでしょう。

毎度。俺です。

さて前回の続き。田代ステーションから入場したにもかかわらず練習場所を田代から一番遠いみつまた大会バーンに定めた我々トン吉チン平カン太3人組でしたが……。

みつまた第一高速リフトをノンストップで黙々と回し始めました。ぐちゃぐちゃ言わんととにかく滑る。今回集まったメンバーの滑りのスタイルは三者三様ですので、お互いの滑りを観察したりダメ出しをしたりといったこともいたしません。初滑りですし、楽しく。

私もようやく伍号機とじっくり対話することができます。どこに乗ればいいのか。どのくらいの半径で回るのか。どのくらい倒せるのか。もちろん上の人が上の人なので、板がどのくらいそれに答えてくれるかはギモンとして……。

しかしさすが競技板、私のような者が乗ってもやっぱり斬れます。カービングターンは普通のオールラウンド板よりずっと簡単。ターンすればだいたいカービング。かといってズレないということでもなく、ズラせばズレます。ただ、ズラして滑っても気持ちよくはないですね。

なのでなるべくズラさずに、抵抗のない澄んだカービングになるポジションを探りながら滑ります。そもそもレジャー板に比べてビンディングがかなりセットバックされている上、ブーツセンターよりも後ろのエッジはほとんどターンの役に立たない設計のようで、かなり前に乗ることを板からうながされるような感じがします。親指よりも前のエッジを使う感じがいいのかな。

ちょうどリフト下をジュニアチームが貸し切ってポールトレーニングをしており、彼らの滑走によって深く掘れたコースを見ながら、「ほら、ポールのずっと上のあんなところが掘れてるでしょ? 競技スキーではあそこっからがターンなんだよ」と偉そうに仲間に講釈を垂れていて気づきました。俺がそれをやってないわ

なのでそれをやってみました。スキー場を背後に蹴り下げる谷回り

これは楽しい。板がよく斬れるので仕掛けが雑でも谷回りからぐいぐい押して行けます。もっと丁寧に、腰を高く持ち上げ、板がいったんフラットになったのを感じてから慎重にトップを噛ませていくと、ものすごい遠心力が戻ってきてたまらず膝を折ってしまいます。

たまたま板のオイシイところに乗れてうまくたわませられた時には、ビヨン! という強い反発も味わうことができました。トランポリンのようです。思春期の娘から強い反発を受けた父親の気持ちとはこういうものでしょうか。違いますね。まだ私の脚前がその反発を次のターンに活かせるような段階ではありません。

とにかくレジャー板にはない遠心力との戦いで脚力がぎりぎり削られていったのですが、谷回りで板をしっかり背後に押すようにしてからは動員する筋力が分散されたのか多少はラクになってきました。それでもリフト乗り場についたらゼエハアですが。

ともあれ、第一印象としては、競技板はスゲー速いけどスゲー疲れる、といったところでしょうか。早くこれにスゲー楽しいも付け加えていきたいですねエー。

さて今回ひさしぶりに全山回ってみてあらためて感じましたが、かぐらは流しても飛ばしても楽しいコースが少ないですね……。

あんなに広大なのに、それこそリフトなんか20本くらいかかってるのに、短くて狭くて斜度の半端なコースの寄せ集めという印象が強くて、常に移動させられている感じがします。ひと通り滑って気に入ったのはみつまた大会バーンひとつだけでした。

こんだけ広いなら、ひとつくらい私の好みに完全にピッタリなコースがあったっていいじゃありませんか。そんな厳しい条件じゃありませんよ。すいてて幅が広くて距離が長くて形状が素直で斜度がほどよくて圧雪がていねいで高速リフトがかかってて休憩所があるだけでいいんです

ちなみにそういう意味では、今までの経験で私の理想に一番近いコースは湯の丸の4ゲレです。リフトが遅い、距離が短い、後半の斜度が足りないなどのネガをカバーして余りある雪質の良さと圧雪の素晴らしさ、湯の丸の中ではここだけいつもすいているし、やさしい常設ポール(GS・タイム計測付き・楽しい)もありますし。

ほかには、丸沼バイオレットたんばらレイクウッド小海リエックスラバーホーンなどが私好みのコースになります。みなさんよろしくお願いします

あ、タイトルの「予想外」が後編ではまだ出てきてませんね。予想外、まだあります。

まず、今回はスキー場へ向かう際にちょっと特殊な方法で待ち合わせをしたのですが、そのやり方をO氏がいたく気に入った様子でした。予想外に便利に感じたらしく、これなら毎回使いたいと。高速道路の利用マナー的にはちょいとグレーなので詳しくは書きませんが、「高坂SA」と言えばピンと来る人もいるでしょう。

もうひとつ予想外だったのは翌日の筋肉痛です。

スキーで筋肉痛は最近トンとないのですが、今回は予想外の部位に来ました。説明するのが難しいのですが、腿の裏側の外側の上のほう。ケツエクボの下あたり。こんな場所が筋肉痛になったことなどたぶん人生を通じて一度もないのでは……。隣接した大臀筋も一体となってじんわり筋肉痛でした。

動けないような筋肉痛ではなく、「あーここ来てるな」という程度のもの。しかも日常生活の場面ではこの筋肉痛をまったく意識することがなかったので、普通にしてたら使わない場所のようです。スキー場を背後に押す谷回りがこいつの原因かもしれません。ほかにこんなところを使う運動をした心当りがない。

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posted by Gyochan at 20:00 | Comment(4) | TrackBack(0) | スキー
この記事へのコメント
そうそう

わしもー ケツが筋肉痛になる! なんでだろ?
Posted by 前転 at 2014年12月19日 22:51
Re:そうそう

>前転さん
毎度です!
そこを使ってるからでしょうね〜。
あ、当たり前か……。
2K(ツーケー)の筋肉痛は日常生活に地味に効いてきますよね。
Posted by gyochan at 2014年12月21日 21:00
筋肉痛

週末二日間のポールトレーニングで、私も、脹脛、腿前、腿後、大臀筋下部が筋肉痛です。
Posted by KNJ at 2014年12月22日 13:57
Re:筋肉痛

>KNJさん
やっぱりなりましたか、大臀筋下部!
私もじんわり来ていますが、かぐらでプレチューンしておいたので程度は軽微です。
今いちばん来てるのは足首周辺ですね。中でも両脚の「外くるぶしの上」(この場所の筋肉痛もおそらく人生初)がかなり来てます。
Posted by gyochan at 2014年12月22日 14:44
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