このほど職場が引っ越しをしましてですね。私個人に関しましては、唯一乗り換えが1回減った以外はあらゆる環境が悪化しました。デスクは狭くなる、通勤時間は伸びる、喫煙所はなくなる、ゆっくり昼寝する場所がない、向かいの席に来た派遣スタッフの独り言と鼻歌が鬱陶しくて発狂しそう、などなど。労働意欲はガタ落ちです。
えっ、労働意欲なんてあったの?
毎度。俺です。
だいぶ遅くなりましたが先々週のスキーの報告です。
11/22土曜日はひとりのんびり夜狭山(4時間券で17時から21時クローズまで滑ることをこう呼ぶ。今作った)。激カワ激ウマのヒトリスト女性ボーダーのケツをずっと追っかけてました。
11/23日曜日は、近ごろ仲良くさせてもらっている達人かいぞー氏とそのお仲間の皆さんが朝から狭山で滑るというのでおつきあいさせてもらいました。
先着した達人から「何時間券買います?」と連絡が来たのですが、〔10時からの4時間じゃそんなに本数滑れないぞ、昼間はリフトが混むから……〕と思い、「一日券で!」と答えてしまいました。
しかし後から聞くと「6時間券」というものがあったようです。
そっちで(もう遅い)。
一日券だと10時〜21時で11時間。そんなに滑るわけがありません。毎年何日も狭山に通っていながら6時間券の存在に気づいていなかったなんて俺のバカバカ!
さて、達人は去年2月の肉離れ以来のスキーのはずですが、1本目から漕いで入って行きました。「あー、習慣ですね」とのこと。自転車通勤やジム通いでかなりじっくりオフトレをしてきたようでむしろ調子は良さそう。
私は足慣らし七日目で体はまずまず動きますので、この日は一日、達人の後ろをぴったり滑っていいイメージを盗むことに専念しました。うまい人の真後ろを滑るのは本当に勉強になります。体の動かし方やタイミングの取り方など、見えたままをマネするだけですが……。
達人は「初日なんで板なりですよ」と言っていましたが、ターン中の外スキーにかかっている重みが見た目で周囲のスキーヤーたちと全然違うのがわかります。アトミックの選手用SL板がぐにゃあとたわんでいく様子が見て取れます。そうそう、こういう「感じ」「イメージ」をつかみたい。
途中お昼休憩などもはさみつつ、お仲間2名が4時間で切り上げたあとは達人と私のサシに。
この日の午後はうららかな小春日和で、リフトに乗っていると木漏れ日が温かくふりそそぎ、眠気が誘われます。達人はすでにリフトの上でうつらうつら来ています。これでリフトから落ちたらホントの寝落ち。おやつ休憩をきっかけにとうとう陥落してしまいました。達人、休憩スペースで小一時間爆睡……。
結局、オープンから18時まで滑りました。ふつうのスキー場の一日券より長くいた感じです。
この日は少し動画も撮影してもらったのですが、切り替えで山足を開き出すクセが出ていました。やっぱ動画を見ないとわからないですね……。「山足を開き出すのは山を登ってるのと同じですから、損ですよ」とは達人の指摘。レースをしていないと出てこない発想ですが、たしかにおっしゃる通り。
ここらへん、谷足にあった荷重を山足(次の外足)に移すタイミングとも関連してきて今の私のメインテーマでもあるのですが、まだコレダという感触をつかめていません。コレカナという感触もありません。達人いわく山回りで発生する遠心力をそのまま重心移動に利用すれば山足で立ち上がる必要がなくなる、というのですが……。
とまれ、人生初の大会まで2ヶ月を切りました。今年は暖冬だとか雪が少ないとか言われてましたが、ぼつぼつ寒波が来たようですね。降れ〜降れ〜
先日はたっぷりおつきあいいただき、ありがとうございました。おかげで楽しく滑れました。
ぎょーさん、去年より腰も高くなったし、動けていたので、今シーズンはいい滑り出しじゃないでしょうか。
スキーを振り出さないで滑るのは上級者向けのハードルですね。競技かじっている人でもできてない人は結構います。でも、できればアイスバーンから悪雪までかなりつぶしがきく滑りになります。
荒療治としては、選手用のSLスキーを履いてしまうと言う手があります。
選手用のスキーはハイグリップなのでずらすのは苦手です。スキーを振り出してずらすと、足の負担がすごく大きくて一日滑ることができないぐらいなんです。スキーがずれるってことが身体に優しいことが身にしみてわかります。
で、これを乗りこなすには振り出さないで、板を動かさずに身体を動かす滑りを身につけるしかないと、必死に取り組んでいつの間にか身につくと。
>かいぞーさん
お返事遅くなっちゃいました。
「板を動かさずに身体を動かす滑り」
これ、あるクラスタでは基本中の基本なのかもしれませんが、別のクラスタでは「え、なにそれどういう意味?」な考え方だと思います。
「スキーを動かす」なんていう表現が常套句としてよく使われるクラスタがありますね。
ミナケンがエッセイの中で「すべての運動は足元から始まる」と語っていました。板が基準点になると考えると、基準点たる板は動かしちゃイケナイということなんですね……。
>gyochanさん
「板を動かさずに身体を動かす滑り」ですが、S字のシュプールを紙に書いてみて、そのときの重心の通過位置を書き加えてみるとイメージしやすいと思います。
逆に、同じように重心を固定してスキーを振る動きを絵に書いてみると、シュプールをS字に連続することはできません。
と考えると、板は動かさない方が自然かと。
ただ、足下を雪面にグリップさせる感覚があることが前提になりますね。
スキーを開き出す動きは、エッジグリップの感覚をつかむために必要な練習ですが、完成形ではないと思いますよ。
>かいぞーさん
山足の開きだしは意識してやっているわけではなく、本文にも書いた通り単なる「クセ」です(基礎のスクールでも治せと指摘されました)。
山開きシュテムをやっているようなもので、切り替えの瞬間のリスクヘッジを無意識にしてるんだと思います。
山足を開き出しは内傾が強まれば強まるほど前後の重心移動量も増えることになって不経済だと思います。大きく動くのが目標とは言え、必要以上に動かす意味はないですから……。
>gyochanさん
なるほど「クセ」ということであれば、切替えでしっかり立ち上がる意識で練習するといいと思います。高い位置からであれば、大きく自由に動けますので。
まずは、大きな動きで基本をつかみ、コンパクトな動き、最適化された動きはその後にする、と段階的に取り組んだ方が結果的に早くつかめると思います。
たとえば、ベンディングなんかも最適化の一つですから、最初はうまくできなくて当然なんです。最初から最適化を目指すと、不自然な動きがあらたな「クセ」になりますからね。
急がば回れ、基本からです。