毎度。俺です。
自転車ともスキーともぜんぜん関係ない話を書いてもいいですか? いや、そういう話をするために「その他」というカテゴリを設けておりますし、するなと言われてもしますが。
さて私が今自転車ともスキーとも関係ない話をするとすれば、当然のことながら「勢力を拡大するイスラム教原理主義組織イスラーム国とアラブ地域の安全保障について国際社会はどう対処すべきか、そしてその中で日本はどのような役割を担っていくべきか」というテーマを期待される方も多いと思うのですが、今回は違います。
自販機の話です。
最近、やけに釣り銭を出す手際がいい自販機が増えてきたと思いませんか?
千円札しか持ってなくて、ジャラ銭で延々とお釣りが落ちてくるのを待たされるぜこれ、とうんざりしながら覚悟したら、案外さっさと釣り銭が戻ってきて「あれ?」みたいな。
ありますよね。あるんです。あると思いねえ。
こいつやるな、と思ったので釣り銭を出してくる時の様子を少し注意して観察してみたんです。すると何となくやってることはわかりました。
130円のジュースを千円札で買った場合を例にとってみます。
お釣りは870円ですので、500円玉×1、100円玉×3、50円玉×1、10円玉×2と計7枚の硬貨が戻ってきます。
まず、従来の釣り銭を出す手際があまりよくない自販機の釣り銭の出し方。
7個の硬貨がひとつずつ戻ってきて7回音がします。仮に1回の払い出しが0.5秒間隔だとすると(この数字は適当です。もっと短いと思います)、釣り銭をすべて払い出すのに3.5秒かかります。
一方、最近増えてきた釣り銭を出す手際がやけにいい自販機の場合。
複数金種をまとめて一度に出しています。3回の払い出しで済んでいるので1.5秒。
この方式だと、どんな組み合わせの釣り銭でも(上位金種に釣り銭切れが発生していない限り)4回2秒以内で払い出せることになりますね。もっとも冗長な組み合わせは「10円の商品を千円札で買った時のお釣り990円・硬貨10個」ですから、旧タイプでは5秒かかることがニュータイプでは2秒で完了してしまうわけです(繰り返しますが1発の払い出し0.5秒というのはこの場の創作です)。
この革命的とも言える技術革新を、なぜ人類は今日まで待たねばならなかったのでしょう。自動販売機、というか、釣り銭の払い出し機構には半世紀以上の歴史があるはずです。いったい何をしていたのか。
たまたま誰も思いつかなかったのかな。