続きです。
籠坂峠で後続のIを待ち、合流して再び出発。山中湖を目指します。湖は低いところに水が溜まって形成されるものですから、湖へ向かう道はきっと下り坂。ダウンヒルが速いのは当然として、湖畔についてからの平坦でも驚くほどスピードが乗ります。どうやら追い風のようです。
山中湖から河口湖へのR138もわずかに下り基調で、追い風も手伝って35〜40km/h巡航という胸のすくようなスピードで自転車が進みます。どこにこんな脚が残っていたのかというくらい快調です。これだよ! これがサイクリングだよ!
北麓駐車場、18:20着。こんなに暗くなってしまいました
籠坂峠からゴール地点の北麓駐車場まではあっという間でした。Iもほどなく到着。後片付けをしながらKに「迎えに行こうか?」とメールすると、Kからはすぐに
脚がつって籠坂峠ほとんど押した 先に解散していいです
という超気の毒な連絡が。コースを選んだのは当人なので100%自業自得なのですが、これは同情を禁じえません。しかし、西臼塚で待たされたほどではなく、案外早くKも到着しました。それでも日はとっぷりと暮れていましたけれども。
聞くと、ある箇所がつったのでそこをかばって走っていたら別の箇所がつる、ということを玉突き式に繰り返して詰んだそうです。私も経験あります。ともあれ、Kが無事に帰ってきたので私とIで安心して罵声を浴びせました。
「なんというコースを選んでくれたのか!」
「もう峠道なんか誘われてもつきあわないからな!」
「とうぶん自転車には乗りたくない!」
それを聞いてもKは涼しい顔で、「いや〜、俺は満足した!」この日のヒルクライムは惨敗に等しい内容だったはずですが、仕事のストレス解消という大目的は達したということでしょう。晴れ晴れとしています。
〆は焼き肉。帰りの高速道路は中央道も東名もひどく渋滞し始めていたし、ずたずたに疲弊した筋肉に一刻も早く回復のためのタンパク質を与えてやりたいということで、河口湖で焼き肉をかっ食らっていくことにしました。昼は寿司、夜は焼き肉。おとなってどうしてこうなのでしょう。
場所はおととしKやIらとこのあたりをサイクリングしたときに見つけて気に入った焼肉屋・韓陽苑。お値段は普通ですが味はいいし頼んだものが素早く出てくるので(大事)いいお店です。肉の写真は撮り忘れた。
今回のサイクリングルート。籠坂峠は不可避ですが、ほかで無茶をしなければ富士一周は楽しく走れそうです
今回の反省点。
コースの下調べはちゃんとしよう。予備知識ゼロの富士スカイラインはボスキャラすぎましたわ。倒した時はもうオレンジ色ですよ、ドラクエ的に言えば。また、今回はたまたま運良くお昼時に寿司にありつけましたが、ノーリサーチ・ノープランでは補給が必要なときに補給所がないという事態もありえます。これは危険ですね。
その時の体力に見合ったコースを選ぼう。私とIはそこそこ元気でしたので降りて押すことまではせずに済みましたが、仕事の疲労が蓄積したKに今回のコースはハード過ぎたようです。まあ、Kが自分で立案したコースですし、当人は満足しているのですからそれでよいとも言えますが。
高地を走るときはちゃんと防寒しよう。富士山が高原であり高原は気温が低い、ということが頭からすっぽり抜け落ちていて、半袖ジャージのみという真夏モードで臨んでしまいました。ウインドブレーカーやアームウォーマーは必須ですね。KやIは登山もするので(8月に槍ヶ岳に登頂しています)そのへんは周到でした。見習わなければ。
ヒルクライムはあんなものでしょう。西臼塚までIを千切れなかったのが悔しいですが、富士スカイラインも籠坂峠も、私の実力なりに登れたのではないかと思っています。スピードは8km/h〜13km/hくらいと世間的に見たら激遅の部類ですが、自分なりに工夫もしたし根性も出せたので満足です。もっと速く登りたければあとは走力のベースアップということになります。端的に言えば、LT向上ですね。
スプロケもう1セットほしいかも。25Tでもなんとかなったと言えばなんとかなったのですが、ヒルクライム専用に28Tをひと組持っていてもいいかなと思いました。先ごろ11速化した105のスプロケなら5,000円くらいで買えますからね。手持ちの12-25Tもたいへん楽しいので、場面にあわせて使い分けることになります。交換はめんどうですが楽しみの幅は広がりそうです。
ウマ食うの忘れた。前回韓陽苑に来たときに食った馬刺しユッケがウマかったことを忘れていました。今思い出しました。食っとくんだった〜。
面白くて罰ゲーム4連載を一気に読みました。
やっぱり外を走らないとだめだなぁ。エアコンの効いたフィットネスクラブのスタジオでスピナーをこいでいるのとは違いますね。まさに自然との闘い。Kさんの思いつきとの闘い。熱かった。
>かいぞーさん
毎度です!
スキーと同じで、サイクリングも一日とてコンディションが同じ日はありませんから、毎回が発見なんです。そこが面白くて走りださずにいられないのかもしれません。
経験値の蓄積がのちのちちゃんと役に立つところも楽しいです。今回もいろんな体験をしてたくさんの反省があったので、きっとこの経験値がいずれ有形無形に役に立ってくれると期待してます。
最近 普通に仕事終わって 家帰ると 脚も足も腰も パンパンヒーヒーで ダウンしてる おらと比べて なんつー体力してる! そんだけ体力あれば ヘリスキーも行けるべ たぶん・・
>前転さん
毎度です!
いつもコメントありがとうございます!
ところがどっこい、なのですが、スキーと自転車に使う筋肉ってほとんど共通していないのです……。どちらもバランスが大切なので体幹が重要なのは同じですが、そのほかはどうも重なりがないらしく。
私は自転車とスキーで半年ずつきっちりシーズンを分けて活動しているので、自転車に乗っている半年間で「スキーでしか使わない筋肉」はほとんどそげ落ちてしまいます。逆も同じです。なので、どちらもシーズンイン直後はかなり苦労します……(笑)。