2014年07月30日

基礎スキーについて考えてみた

注文してもいないアダルトDVDを送り付けて、その代金を執拗に請求するという悪徳商法が横行しているらしいですね。私も被害を受けたいです。すぐに送ってきなさい。

毎度。俺です。

久しぶりにスキーのへっぽこ技術論を書くぞ〜。

SAJ教程がわりと常識的なものに変わった昨シーズン以来、基礎スキー界隈でのホットな技術談義(要するに口げんか)もだいぶ沈静化した感じですね。沈静化したとは言いつつも、いざ技術論となると相変わらずブログが荒れたりはしているようですし、対象なきアンチによるハイブリッド叩きがいまだに健在なのも面白いです。死者に鞭打つというか。

私も一昨シーズンに「ハイブリッドスキーイングつまんね」と感じて離脱して以来どちらかというとアンチSAJの立場をとるようになってしまいましたが、最近は考えが変わってまいりました。再びSAJになびいた、という意味ではありません。

SAJがどんなヘンテコな教程を掲げたって別に構わないではないか

ムキになってSAJ教程を叩くのは間違いではないか

だって、

基礎スキーはローカル競技であり、そのルールについて部外者が口出しする筋合いはないでしょ

ということです。

この基礎スキーという世界でほかに類を見ない競技形態のスキー、どちらかというとフィギュア競技に近く、シュプールの軌跡やシルエット、流麗さ、迫力といった芸術性を重んじる採点競技です。

滑走運動の合理性は問われるもののタイム計測などが行われるわけではなく、滑走している姿を見て審美的に採点が行われますので、かつてのフィギュアスケートの規定演技や、武道の「形(かた)」などに近いものでしょう(フリースタイルスキーも同様ですが、技の独創性や難易度などが評価基準ですのでこちらは体操競技に近そうですね)。

このような日本オリジナルの競技形態が形成されていった歴史的背景は私には想像することしかできませんが、箱庭のように狭い日本のスキー場という環境的要因とか、習い事を好む日本人の国民性とよくフィットしたことがあるのかなあと思います。級や段を与えて指導者を目指す昇段システムは日本のあらゆる武道やお稽古ごとに深く根付いた仕組みですからね。

で、この採点競技の採点基準となるのが悪名高いSAJ教程なわけですが、これの評判が、近年、すこぶる悪かった。

お稽古ごととのアナロジーで話を進めますが、教程は武道で言えば指南書に相当するわけで、それこそがSAJ宗家のオリジナリティでありアイデンティティなわけですよね。ですから、SAJ一門が弟子にどんなスキーを学ばせようが、ほかの流派の人間に口出しされる筋合いはないと思うのです。

なのにどういうわけか、SAJ教程はここ数年の間、部外者から激しい非難を浴び続けました。

余計なお世話ではないでしょうか

SAJ教程があそこまで叩かれた背景と、そこから導き出される日本のスキー産業を取り巻く問題点などについてはまた稿を改めて。

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posted by Gyochan at 20:00 | Comment(12) | TrackBack(0) | スキー
この記事へのコメント
むしろ…

部外者は、「また、バカやってら」的に傍観、関係者が非難していたって感じだと思うけどなぁ…

あとは、基礎スキーの方が他の正解に余計な口出ししてきてたしねぇ…
Posted by KNJ at 2014年07月30日 22:27
Re:むしろ…

>KNJさん
毎度です!

関係者の非難はよいのです。健康な組織であればむしろ行われるべきです。
私が論じたいのは「また、バカやってら」のほう。部外者がそれをバカと断じるのは(良い・悪いではなく)実は「見当違い」なのではないか、というのが本稿と次稿を通じて述べたいことです。
Posted by gyochan at 2014年07月30日 23:07
スキーヤーは変な人多いですよね。

野麦ターンの際に書き込みさせていただいたyasuです。ロードバイクも趣味なので、愛読させていただいております。
多摩川を走るときに、つい安全第一のヘルメットのライダーがいないか探しています(笑)

今回の日記も非常に共感しました。
SAJ会員でもなく、級別・プライズテストも興味もないスキーヤーが、なぜ公益財団法人の一つでしかないSAJの協定に文句言い続けているのは、不思議でしょうがないです。
(少しバカに見えます)
自分の納得いく部分は取り入れて、納得できなければ無視すればいいだけなのに。
しかも1級くらいなら自己流だけでも、合格できるので、準指・テク以上を目指さなければ、SAJのスキー教程なんて必要ないはずなのに。
SAJ信者も気持ち悪いけど、アンチはもっと気持ち悪いという・・・。
何度かスキー宿で40代以上と思われるお客さん同士が言い合いになってるのを見ましたが、常識がないというか・・・。大人として欠落している人が多いですね。

長文で失礼しました。
Posted by yasu at 2014年08月02日 08:08
Re:スキーヤーは変な人多いですよね。

>yasuさん
すいませんねぇ、欠落してて。
かつては、基礎スキーに期待してたんですよ。この10年で完全に見捨てましたが。

ぎょーさんの次のエントリを待とうかと思っていたのですが、yasuさんのコメントが不愉快だったので、少々説明させていただきます。

基礎スキーに期待を持っていたころ、2000年から2003年くらいですが、水平面理論とか言うのが教程のベースに据えられるという話がでました。
当時から、私は、スキーの科学的(力学的)な側面に興味があったため、水平面理論が力学的に間違っていると表明したところ、罵詈雑言の嵐でした。教程イノチの人達には、力学の初歩から述べても、全く理解されませんでした。
その後、教程の内容、指導法がどんどんおかしくなってきて、現在は、「勝手にやってろよ」のスタンスです。

で、無視してれば済むかというと、身近でスキーを始めようかという人達が、おかしな教程のせいで上手くなれない、スキーを続けてくれないなんて状態になっているので、そうもいかない。文句は言っておかないとならないかな?というところですね。

気持ち悪いとか、常識がないとか思われても結構ですよ。ただ、それを表明されたことに対しては、不愉快であると申し上げておきます。
Posted by KNJ at 2014年08月02日 08:49
まあまあ

まあまあ

SAJ教程について部外者が口を出さずにおれない理由についても次回書きますんで、そちらをお待ちください だいたいKNJさんに先に言われちゃってますが

でかけちゃうんで取り急ぎこれだけ
Posted by gyochan at 2014年08月02日 15:26
でも公益財団法人ですからね

私は、基礎スキーは嫌いではなく、興味が無い段階に来てしまいました。なので批判の対象では最早ないです。
とはいえ、公益財団法人として税金も払ってないんだから、基礎スキーという特殊ジャンルだけでなく、スキー全般に貢献してもらいたいところではあります。

ほっとけばいいのに、とは思いますね。だって10年黙ってたんだから今さらね。
Posted by かいぞー at 2014年08月03日 12:51
Re:でも公益財団法人ですからね

>かいぞーさん
俺は、この10年、黙ってたことはないし。
最近は、大分静かにしてきたけどね、見捨ててから。
Posted by KNJ at 2014年08月03日 18:40
Re:Re:でも公益財団法人ですからね

>KNJさん

そういう人は発言権ありですね。
ただ、変わり身の早さというか、にわかに批判する人も増えたような。
Posted by かいぞー at 2014年08月03日 22:29
はじめまして。面白い記事だったのでついコメントしたくなりました。
昔からこの組織は色々とありますからね。平成3年だったかな八方尾根でSデモの総滑ボイコット騒動とか。

ところで御存知かとは思いますがハイブリッドを唱えた役員は退任して昔ながらの外足主体に戻ったみたいです。
でも何かと方針ブレまくりですから、今後も色々な”謀反”から目が離せない気がしてなりません。
Posted by 50おやじ at 2016年01月05日 08:46
>50おやじさん
コメントありがとうございます!
私の知っている範囲だと、少し前に役員のポストをめぐって内紛?裁判?も起きていましたね。

この記事には続きがあり、「SAJもっとシャンとせい」ということを書いています。今読むと拙い部分のほうが目につきますが、よろしければご笑覧ください。

ところで50おやじさんさんは、「50オヤジの独り言」の50おやじさんですか? 今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by gyochan at 2016年01月05日 10:37
苗場の結果を見てネットを見てたらヒットしました。
アルペンが弱すぎるのが残念で、アルペンも基礎もSAJなんですよね。基礎スキーが根っこにあってアルペンの基礎を作り強くなれるシステムがあればいいなと思っています。しかし、ネットで基礎をやっている人に教わると競技スキーに悪い影響がある!なんて記事を見かけることが残念です。そういう意味でハイブリッドスキーが終焉を迎えたことは良いことなのではないかと思っています。
Posted by 許ッシン at 2016年02月16日 20:10
>許ッシンさん
コメントありがとうございます!
この論の続きにも書いていますが、私も同じ考えです。特にジュニアの育成ですよね。メソッドと、そして、お金。強化費は根こそぎノルディックに持って行かれている現状、なにか日本アルペンの起爆剤になるようなできごとがあるとよいのですけれど……。
Posted by gyochan at 2016年02月17日 23:26
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