コンビニ売りのニット手袋は伸縮性があって手にぴったりとフィットしますね。脱ぐと、それまで手袋の締めつけで阻害されていた血流が戻ってフワァっと手があたたかくなります。
……だめじゃん。
毎度。俺です。
大晦日・元旦は自宅でホウセイマイフレンドが蝶野に2発ビンタされるのを見て爆笑したりしながら過ごしました。毎年毎年、ひ弱な落語家が屈強なプロレスラーに張り倒されるのを見て笑うなんてどうかしてると思いますが面白いものはしかたがない。
さて、年末のある日、元同僚のO氏からスキーの誘いがありました。1/1〜3とヒマだ滑らんかと。
渡りに舟。私も年末年始の予定が白紙で「どうしよっかな〜んかな〜んかな〜ん」などと呑気に考えているところだったのです。まあ、誰からも誘いがなければひとりでふらふらとどことも決めずに近場のスキー場へ滑りに出かけてしまうつもりでしたが。
O氏は乗鞍はどうかと言ってきました。
乗鞍は、勤務先の前社長から「乗鞍はいいぞお〜、締まっててなあ!」と薦められたことがあり、ずっと気になっていました。ちなみに前社長は同志社大スキー部の出身で、関西らしくGSのことを「ジャンスラ」と呼んだりしてちょっとカッコイイのでした。どうでもいい話。
地図で乗鞍の位置を確認すると、おや、お隣には野麦峠スキー場もあるじゃないですか。野麦峠も前々から気になっていたスキー場です。コースは滑りごたえがあり、しかもすいている穴場スキー場というのがもっぱらの評判だったからです。それじゃあってんで、1/2は野麦、1/3は乗鞍という一泊ハシゴスキー旅行に決まりました。
さて野麦。
噂にたがわず、たいへん滑りごたえのあるスキー場でした。
全体的に斜度が強く、しかもこの日は(いつもそうなのかはわかりませんが)ほとんど圧雪されておらず、ラフ斜天国といった様相。上部の斜面はどれもボコボコの不整地でした。中ほどのパノラマコースや立て水の坂といったメインストリートも荒れ気味で、はっきり整地と言えるのは下部のファミリーゲレンデとトレーニングバーンくらい。この日は少しあたたかく、雪質はサラサラとまでは言えない程度の、まあまあ軽いパウダー。
朝イチの山頂は少しどんより。このあとすぐに晴れました
上部のペアリフト「スカイラビット」から望むチャンピオンコース
ゲレンデボトムの休憩所で何度休憩したか。正面奥にそそり立っているのが「立て水の坂」コース
上部でもっともハードと思われるエキスパートコースは雪付きが悪くクローズ。また、ユリワリコースは狭い上にスタート地点が草ボーボーだったので忌避。そのほかはいちおうひと通り滑ったかな。峰の原ゲレンデという最大30°の不整地コースを滑った際、「コレハ!」と思う感覚を得てかなりテンションがあがり、念のため2回滑りました。この感覚については後日別に記事を立てたいです。
厳しい斜度と不整地にヤラレた私とO氏は、午後は野麦峠スキー場のメインである高速クワッドとその脇のトレーニングバーンを(頻繁に休憩をとりながら)回すことにしました。
スカイライナーという1.6kmの高速クワッドで回すロングはかなり滑りごたえがありますね。ノンストップで降りきると息がゼエゼエ、脚がパンパンです。パノラマコース、立て水の坂コースは「これが圧雪直後だったらそうとうカッ飛ぶな」と思わせる幅広の一枚バーンでしたがこの日は荒れ気味で、前述のコレハ感覚の確認も兼ねてせっせと小回りにいそしみました。
O氏を叱咤激励しながらクワッド通し滑走。きつい。
※カメラが傾いていたので再生画面を逆方向に傾けています
でかけたのが正月二日というタイミングだったのでほかの週末とは比べにくいですが、野麦峠スキー場はとにかくすいてました。どこのリフトでも少しでも「待った」という記憶がありません。上部の難コース群や立て水などでほかのスキーヤーの滑りを参考にしようにも誰もおらず、自分の判断が試されましたねえ。
いや〜しかしいいスキー場ですよ、野麦峠!
あの厳しさと真っ向勝負して大きな収穫を得たから過剰に評価しているフシはありますが、私くらいの、もうワンステップ上を目指したいのに伸び悩んでいるスキーヤーにはちょうどよい厳しさです。しかもすいていて雪もいい。初心者・初級者を連れて行くのはちょっとためらわれますが(もちろん初心者でも全体を楽しめる作りにはなっています)……。リゾート・レジャーというよりは「ちょっとがんばってみるか!」というテンションで出かけるのがよいスキー場だと思います。私は好きになりました。
晴れた山頂はこうです。スキーは素晴らしい。