2013年12月17日

何かを勘違いしているヨネックスカーボン

カールスルーエ」というドイツの都市の名前が突然頭に思い浮かんだんですが、なぜ私がこの名前を知っているのか、そしてなぜ突然思い出したのか、まったく心当たりがありません。想像のつく人いますか?

毎度。俺です。

今日、僕の元にこんなニュースが飛び込んで来ました。

スポーツサイクル事業新規参入 超軽量カーボンバイクフレーム「カーボネックス/CARBONEX」2014年4月発売

だそうです。驚きの650g。そのフレームがこれ。

ヨネックスカーボン

やらかしちゃいましたね……。

ヨネックスカーボンのアップ

ヨネックスさん。これはないわ

いやいや。新規参入の名刺がいきなり650g。これはものすごいことですよ。ものすごいことです

でも

ロゴ

えーと、マーケティングリサーチとか、ちゃんとやったんでしょうか。

650g 400,000円はスゴイです。たしかにスゴイ。ヨネックスさんの作るスポーツ用品だって、どれも素晴らしいですよ。品質本位で信頼性の高い、ザ・日本のスポーツ用品ブランド

でも、そのブランド力、スポーツサイクルで真っ向勝負できますでしょうか。

ゴルフやスノボでも優秀な製品を送り出していることはよく存じています。けどまあ、わたしらシロウトからしますと、ヨネックスさんってやっぱり

バドミントン屋さん

なんですよね……。

品質の問題じゃないですよ。ヨネックスが作るならきっと半端な品質のフレームではないことでしょう。私がしているのはブランドイメージの話です。

四十万円のカーボンフレームを買う客層を考えてみてください。プレス・リリースにも自分でちゃんと書いているじゃないですか。「ロードレース競技者・一般上級者」と。

ではまずロードレース競技者が、新参メーカーの作ったピラッピラに軽い、レース実績ゼロ(勝利実績ではなく使用実績ゼロです)のカーボンフレームを買うかと言うと、どうでしょう、手が出ますでしょうか。UCIレースでがんがん使い倒されている欧州系・北米系の有力メーカーや、国内レースでの実績厚いブリヂストンアンカーを差し置いてですよ。疑問です。

そもそも700gを切るような行き過ぎた軽量化の戦いは既存トップブランドの間でもほぼ終わっている気がします。そこまで軽くしなくてもUCI規程の最低重量はパスできるようになってしまった今、「軽いだけ」はセールスポイントになりえません。

一方で、ガチのロードレース競技者ではない、ホビーライダーはどうでしょう。ホビーライダーが四十万円のフレームセットに手を出すとしたらですね、それはほぼ、自己満足虚栄心のためです。自慢したい。見せびらかしたい。そして眺めてニヤニヤしたいんです。そのための自転車なのです。だからコルナゴやデローザやピナレロといったプレミアム・ブランドの自転車があれだけ多摩川や荒川にあふれているのです。そういう人たちの虚栄心が、バドミントンのマークのついた自転車で満足するでしょうか?

いや、なんかバドミントンの悪口言ってるみたいで、これは本当にバドミントン競技を愛する方がたに申し訳なく思うのですが、見栄っ張りで小金持ちなオヤジたちの目から見て、バドミントンのイメージが強いヨネックスはブランドとして地味すぎやしないか、と言いたいのです。

他業種からの参入でそれなりに成功を収めているのは、ゴルフシャフトのグラファイト・デザイン、ヨットのニールプライドなどでしょうか(*)。どちらも自転車乗りたちにとってはほぼ無名のメーカーで、先入観なく自転車マーケットに入り込んできた感じがします。というかニールプライドなどはヨット屋さんという時点ですでにプレミアム感が高いですもんね。

* ウインドサーフィンの誤り。

なので、このヨネックスさんのカーボンフレーム、僕はスタートラインですでにかなり損をしているという気がしてならないのです。あのロゴはつけちゃいけなかった。まったく新しいサブブランドを立ち上げてゼロスタートのほうが、なんぼかマシだったと思います。

でもきっと、経営陣はYONEXブランドによほどの自信があったのでしょうね。いける、と。戦える、と。思っちゃったんでしょうねえ……。

なんて書きましたが、もし人気が出てバカ売れしたらあれですね、この記事だいぶ痛いですね。

追記:
アップした直後に内容だだカブリの記事を見つけてしまい、しかもそっちのほうがずっと面白くて軽くへこむ。

posted by Gyochan at 23:40 | Comment(13) | TrackBack(0) | 自転車
この記事へのコメント
ヨネックスカーボン

はじめまして、いずみ(隊長)と申します。高級自転車のニーズについてのブログ主さんのご指摘は非常に的を得ていると思います。私も貧脚で平坦番長(「平地が強い」のではなく、「平地しかできない」の意味です)であるにもかかわらず「高級自転車」を所有していますが、そのココロはいわゆる「ニヤニヤ」するためです。
 したがって、新規参入にあたってはGDRを意識し、採算性ありと判断した上でのことと思われますが、GDRは現在の評価を得るのに血のにじむような努力をしたことを理解してるのかなー(それでも性能の割に売り上げに結びついているとは言い難い)とも思います。
 少なくともオリンピック用機材に採用されメダルを獲得するか、プロチームに機材供給するかして「評判(ぶっちゃけ「買って納得するためののネタ」)」を獲得することが必要と思われます。
Posted by いずみ(隊長) at 2013年12月21日 07:33
Re:ヨネックスカーボン

>いずみ隊長どの
コメントありがとうございます!
やはり「ブランドの力」って一朝一夕にできるものではありませんよね。いずみ隊長どのがどのような高級マシンに乗っておられるのか気になるところですが(笑)。

この記事をアップしたあとあらめてた考えたんですが、もしかしたらヨネックスはこのフレームで本当にレースに勝つつもりなのかもしれないですね。

今はバドミントンやゴルフのイメージがぬぐえないあのロゴマークですが、もしレースでガンガン勝つようになればきっと見え方が違ってくると思います。競技の道具は「勝つモノがカッコイイ」からです。

そこまで見越してのあのロゴ採用だとしたら、ヨネックスはかなり本気で勝つ気なんだと思います。期待しましょう。
Posted by gyochan at 2013年12月21日 20:36
カールスルーエ

 早速の返信ありがとうございます。おそらくまじめに最高の性能を追求するであろうヨネックスのチャレンジに対し大いに期待したいと思います(レースでガチで勝ちまくっても購入資金がないのがつらいところです)。「高級自転車」ですが今年S-WORKS ターマックを導入しました。ほんとに「豚に真珠」です(笑)。同時にクロモリ(アンカーRNC3)も所有しております。RNCは自動車でいえば「クラウン」のような乗り心地で、歳をとってカーボンバイクがつらくなったらRNCを主力機にするつもりです。
 カールスルーエですが、もと「乗り鉄」からみれば、路面電車(トラム)を郊外国鉄路線に乗り入れさせて、自動車に代わる都市交通システムを構築しようとする試み「カールスルーエモデル」をイメージします。何度もカキコしてすみません。
Posted by いずみ(隊長) at 2013年12月22日 00:20
Re:カールスルーエ

>いずみ(隊長)さん
毎度コメントありがとうございます!
ターマック、かっこいいですね〜。
スペシャは、ハイエンド機だけロゴが「S-WORKS」なのがズルイと思います。ひと目で「あかん、あれガチのヤツや……」ってわかりますもんね。

S-WORKSのほかに私がロゴだけでビビる自転車にCerveló、BMCなどがあります(笑)。ブリヂストンANCHORも「ミーハー色」が皆無なだけに(失礼!)ガチ率が高いと判断して警戒を怠りません。
逆にDE ROSA、COLNAGO、PINARELLOは「ミーハーなだけのヒトかもしれない」と疑いの視線を一瞬向けてしまいます。

※すべて私の先入観によるものです
Posted by gyochan at 2013年12月23日 20:52
馬鹿にしてんのか?

バドミントンのことを非常に軽く見てるようですが。1度、中、上級の高校生バドミントン部に体験に行ったらどうですか?後、多分あなただったら、中学生に負けると思いますよ。(笑)
Posted by トミー at 2015年01月02日 23:43
Re:馬鹿にしてんのか?

>トミーさん
バドミントンの愛好者が読んだら怒るかもなあと思ってましたがやっぱり怒らせてしまいましたね。

もっとも、謝る気なんかサラサラないですけどね。特にあなたみたいな無礼なコメントの書き方をしてくる人には。記事の内容を訂正するつもりもありませんし。

コメントの内容を拝見するとあなたはこの記事を完全に読み違えて勝手にアサッテの誤解をして怒ってるだけみたいですが、その誤解を解こうとも思いません。どうぞそのまま怒っててください。さようなら。
Posted by gyochan at 2015年01月04日 20:34
ズバリロゴがいけない

初めまして、スネ毛MAXと申します。ヌシの指摘100%同感です!ヨネックスのロゴをそのまま使うことはないでしょう!40万のフレームだぞ(&#59;´▽`A`` 40万のフレームの意味とは何がというと・・・
私はメーカーの技術力+ブランド力+実績だと思います。このうち1番以外はヨネックスさんが自転車の世界において通用しないと思います。
ヨネックスさんはバドミのメーカーという固いイメージ私今でも強いと思います。自転車事業参入するのにまずそのイメージから脱却しないとその本気さを感じられません。
最後に、フレームは自転車の魂、コンポ、ホイール何をつけようがそのマシンの名はフレームの名で命名し、マシンの顔にもなります。トヨタがレクサスを造ったと同じヨネックスも「ヨネックスのレクサス」を造る必要があります。
Posted by スネ毛MAX at 2015年01月16日 11:40
Re:ズバリロゴがいけない

大事な申告忘れました!

自分はBMCのTMR01を乗っていますw

FTPは300ですw
Posted by スネ毛MAX at 2015年01月16日 11:48
Re:ズバリロゴがいけない

>スネ毛MAXさん
コメントありがとうございます!
「技術力+ブランド力+実績」。まさにおっしゃる通りだと私も思います。

そして、「ヨネックスのレクサス」、これ!!
私の言いたかったことをズバリ一言で的確に言い表していますね。この記事を書く時にこの端的な比喩を思いつかなかったのがむしろくやしいです!!

ところでヨネックスからは新たにカラーオーダー可能な車種が発表になっていますが、こちらでも相変わらず「あのロゴ」を押してます。でも、見慣れて来るとそう悪くもないですね……。
http://www.yonex.co.jp/roadbike/colours/
Posted by gyochan at 2015年01月16日 12:02
Re:Re:ズバリロゴがいけない

>gyochanさん
日本のプロチームに供給します。これで実績が出来ますし宣伝にもなりますね!
日本のメーカーがフレームを作ったのだから自分は頑張って欲しいと思います。
Posted by よねらー at 2015年01月21日 18:24
Re:Re:Re:ズバリロゴがいけない

>よねらーさん
コメントありがとうございます!
知りませんでした、それは期待できますね!
実績、宣伝もそうですが、勝負の現場からフィードバックがあることも重要ですよね。どんどん改良して世界で戦えるフレームに仕上げていってほしいですね!
Posted by gyochan at 2015年01月22日 10:32
いまさら1年前のコメントに補足するのも何ですがw

「ヨネックスのレクサス」

言わんとしていることは、まさに「YONEXのCARBONEX」だとおもいます。

ラケットもボードも自転車も、品名はCARBONEXなので…

試乗した限り、とても良いフレームだと思うので、キナンサイクリングにぜひ頑張ってもらって、海外のレースでステージ優勝が欲しいですね。

国内ではラケットラケットと安直に叩かれすぎているので、実績さえ付けば、むしろ海外のほうが売れるかもしれませんね。
Posted by 坂嫌い at 2016年04月19日 15:44
>坂嫌いさん

お返事が遅くなりました。
なるほど、CARBONEX がブランドなのですね!

でしたら「CARBONEX」がモダンなロゴでダウンチューブにどーんと出ていたらもう少し印象は違うでしょうね。

ヨネックスの名前はシートステーあたりに小さく「produced by YONEX」とか書かれていればそれでよい気がします。少なくとも「他業種でしょ?」って色眼鏡で見られることはそれでだいぶ避けられると思うんです。
Posted by gyochan at 2016年05月08日 23:19
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/118831263

この記事へのトラックバック