2013年12月17日

湯の丸でシーズンイン《その2》

通勤電車で隣りに立ったきれいなOLさん、スマホで熱心に何かの動画を見ている。何を見ているんだろうと覗きこんでみたら『8時だヨ!全員集合』のコントでした。

毎度。俺です。志村! 後ろ! 後ろ!

湯の丸でシーズンイン《その1》の続きです。

合流を約束していたみゃ〜ご嬢(以後、M嬢と記す)御一行様とは第三ペア乗り場ですんなり落ち合うことができました。安全第一ヘルメットがこういう時に役に立ちます。

御一行様はM嬢、M嬢のいとこH氏、そしてご両名の師匠でSIAイントラS先生の3名。H氏、S先生とは初対面。よろしくお願いします!

SAJ1級を目指すH氏に、ひょんなことから知り合ったS先生がボランティアで稽古をつける、せっかくなのでM嬢もそれにつきあう、といった感じのグループと聞きました。いいですね、人のつながり。

技術的なお話なども時おり交わしつつわいわいとフリースキーを楽しむ、といったライトなレベル感を勝手に想定して気軽に合流させていただいたのですが、あにはからんや、ガチレッスンでしたよ。おいおい、これはえらいところにまぎれこんでしまったぞ……。

コワモテのS先生からビシビシと厳しい指摘が飛びます。レッスンの内容は基礎スキーですね。ガチ基礎。この日のレッスンの主なテーマは、

面に乗ってスキーをたわませ、板を走らせるパラレルターン

といったようなものだったと理解しています。午前中ずっと我流の「俺の狭山ターン」ばかりやっていた私は腰幅に広げたレーシングスタンスが広すぎることや内スキーの役割が希薄であること、踏み替え動作などを繰り返し指摘されて面くらいましたが、S先生は指示も説明も試技も実にわかりやすく、内心「これはタダで受けるレベルじゃないぞ?」と思いました。こちらも真剣に受講しなければ!

レッスン前半は上下動をつけたストレッチングターン、後半は頭の高さを変えないベンディングターンと、脚の伸張を使った様々なパターンの加重コントロールを学びました。中でもベンドの運動感覚は新鮮で面白い。直角三角形の高さを変えずに底辺がターンマキシマムに向かって伸びていく(斜辺が脚)というイメージを勝手に抱いて滑ってみたところ、なかなか面白い感覚を得ましたよ。サイン・コサイン・タンジェントですな。

ほとんどしたことのない動きばかりでとまどいましたが(ことに狭小スタンス)、不思議なもので、「俺の狭山ターン」で開眼した重心の置きどころや下肢の動かし方は基礎の滑りにもわりとそのまま応用できることがわかりました。へえこんな滑り方もできるんだ俺、と思いながらのレッスンになりました。

そしてS先生からの忠告。「エッジに乗っかって滑るのは気持ちがいいが、スキーヤー自身が気持ちいいと思う滑りは概して良い滑りではない

まずはちゃんと面を使えるようになりなさい、という説明の中で出てきた言葉ですが、ズシンと来ましたね。私はふだんのフリースキーでは自分の気持ちよさを一番の基準としていて、私にとって今のところ最高の快感である「俺の狭山ターン」はとにかく意地でもエッジを噛ませまくる滑りです。つまり対極。それはそれ、これはこれですけどね。

ともあれ、思わぬ成り行きで望外に質の高いレッスンを受けることとなり、湯の丸の素晴らしい雪質もあって自分なりに新しい運動感覚をたくさん得ることができて収穫の多い一日となりました。限られた一年の滑走日数のうちどれほどを基礎スキーに割くかはまだわかりませんが、たくさんの練習材料をもらえてわたくしホクホクでございます。

ちなみに初対面のH氏は穏やかで上品な下ネタ好き、S先生はシャイで兄貴肌の下ネタ好きでした。M嬢チームはどなたもスキーに対する情熱が熱くひたむきで、基礎スキーは一歩引いたスタンスで楽しんでいる(=いいかげんな気持ちで取り組んでいる)私などが同席させてもらうのはちょっと申し訳ないくらいでしたが、機会があったらまたぜひご一緒させていただきたいものです。

来週末は22, 23と一泊で尾瀬岩鞍に行ってまいります。安全第一ヘルメットを見たら「金返せ!」と声をかけてください。

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posted by Gyochan at 20:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー
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