2013年11月26日

68アルテとオーバーホール《中編》

68アルテとオーバーホール《前編》 の続きです。

さて、コンポーネントを68アルテに、そして全身をフルオーバーホールして生まれ変わった私のかわいい愛車CAAD7(Isn’t she lovely?)、山に平地にと300kmほど走りまわっておりますが、いまだに笑いが止まりません

最初の衝撃は奥多摩でした。武蔵五日市の駐車場で自転車を降ろし、さあ山に向かうっぺーとサドルにまたがって漕ぎだした瞬間です。

───────────────」(音なき音)

なんだこれ。鏡の上を走っているようだ! つるっつるだぜ、おい!

なんというなめらかさ

ノーフリクション!

どこからも音がしない。フリクションを何ひとつ感じない。あらゆる摩擦をすべて取り除いたかのようなつるつる感です。さらさらともすべすべとも違います。つるつるです。これは強烈な感覚。

最新鋭コンポ・68アルテのインプレをするつもりでしたが、マシン全体を支配するこのつるつる感は明らかにマングローブ・バイクス高橋シンジ店主によるオーバーホールの賜物です。

マングで施していただいたフルオーバーホールのメニューは、完全分解洗浄、ケーブル類交換、ボルト類交換、各回転部・擦動部のグリスアップ・再給脂、ホイールのフレ取りなどです。そのありとあらゆる作業ひとつひとつに職人技が発揮されていて、説明を受けたものひとつひとつをご紹介したいのですが何から書けばよいやら。大将の技術とこだわりが詰まったオーバーホールになっています。

$せめてひとなみに。-職人技

この写真で伝わるかわからないけど、職人技の一端。
コンパクトに編まれた4本のケーブルが描く軌跡の美しさに注目。

中でも走行感の向上に大きく貢献しているのはたぶんホイールのフレ取りだと思いますね。買って以来4000km以上ほぼノーメンテだった完組ホイール・Mavic キシリウムエリートは「タテフレがかなり出てましたよ」とのこと。競輪選手の車輪を毎日じゃんじゃか組んでいる技術者の手にかかるとここまで乗り心地は変わるのか。見事と言うほかない。

完璧に組みつけられ完璧に潤滑されたマシンとはこのようなものなのか、とひたすらため息が出るばかりの走行感です。自転車が無色透明になったよう。30km/hで巡航している時にも、聞こえてくるのはスポークがかすかに共鳴する

「コ───────────────

という音だけ。フリーハブもオイルアップしたてなので今のところ空走時のラチェット音すら無音です。もうこうなると揺れてカタカタ音を出すような装備品は一切取り着けたくないですね(笑)。もっとも、やがてフリーハブの油が切れるとこの静謐さも破られてしまうのですが。マビックのフリーハブ専用のミネラルオイルも買ってあるのですが、フリーハブの給脂は億劫で……(やれよ)。

オーバーホールによるマシンの変容のインパクトが大きすぎて、68アルテの換装による変化は私の中ではちょっと二の次感が出ちゃってますが、それでもそちらも色々とかなり楽しいことになっています。

……が、字数が尽きたのでこちらは次回っ!

posted by Gyochan at 22:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車
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