マングローブ・バイクスさんに預けていたマシンが2週間ぶりに帰ってきました。コンポ載せ替えと、ついでにフルオーバーホールをお願いしていたのです。
STIレバーが欠品を起こして納期がずれ込むなど波乱もありましたが、滑り込みで国体に間に合いました。国民体育大会。スポーツ祭東京2013。もちろん私が出場するのではありません。観戦サイクリングを計画しておったのです。マングのシンジ店長には無理を言ってこの日に間に合わせていただきました。
メインコンポが5500系105から6800系アルテグラに4階級特進(1グレードUP+3世代UP)を果たしたマシンで国体と同じコースを走ろうというサイクリング企画です。同じコースをレースに先行して走り、本隊に追いつかれたところで観戦、通過したらまた後を追うというプランです。ちなみに、奥多摩周遊道路は初挑戦です。
昨年のリハーサル大会をこの要領で観戦したところ、交通規制のかかった道路を我が物顔で走れてたいへん楽しかったのです。昨年はタイムスケジュールや私の脚前の関係で上川乗の山小屋までしか行けませんでしたが、今年はできれば都民の森まで先行して観戦したいところ。
あ、とりあえず本稿はサイクリングの記録となりますので、68アルテのインプレなどは後日また別項を立てます。ところどころで新コンポの印象も挟むとは思いますが簡単なものです。
28(土)にあわただしく納車されたマシンを車に積んで、29(日)朝7:00に武蔵五日市駅に集合。集まったのはいつもの仲間Kと私の二名。奥多摩周遊道路のきつい登りに備えて体力を温存すべく、檜原街道をゆるゆると走ります。檜原村役場までは起伏もおだやかで、すずやかに乾いた秋の風を胸いっぱいに吸い込みながら気持ちよくサイクリングです。
Kは最近ノンストップというテーマを掲げているらしく休憩させろと言うと渋ったり独りだけ先に行ったりするのですが、私も私で今回は料金所跡から都民の森まで足着きなしというテーマがあるので無理を申し上げて上川乗交差点で小休止をとらせていただきました。この休憩中に御歳60歳とおっしゃる赤CAAD8の熟年ライダーと知り合い、この日のサイクリングは行く先々でこの先輩とおしゃべりや走行を楽しみました。休憩もよいものでしょう。
さて、上川乗からは休憩なし・足着きなしを目標に都民の森まで行きます。実を言うと私はこの日が40日ぶりの自転車。簡単な起伏でもすぐに息が上がる状態でしたので、とにかく常に深く大きく呼吸をしてごんごん酸素を取り込みながら心拍に気を配り、ヤベーナと思ったら即座にペースを緩める作戦で歩くように登りました。
コンポの乗せ換えでロー端の減速比が1.55(42/27)から1.36(34/25)に下がった結果、どうやらどの坂もシッティングでイケるようです。とりあえず10%まではこのギア比+シッティングで大丈夫そう。のんびりのんびりと、心にも身体にも余裕を残しながらじわじわと登ります。
途中、道端で休んでいる赤CAAD8の先輩と再遭遇。「オレここで敗退〜!」とおっしゃるので、「なに言ってるんですか〜都民の森まで登りましょうよ! 待ってますよ〜」と声をかけます。来るかな。
Kは休むダンシング、私は一貫してシッティングでしばらくふたり併走していましたが、都民の森まで残り1〜2kmくらいのところで私は千切れてしまいました。しかしよいのだ。今回は料金所跡から都民の森まで足着きしないことが大目標。Kとはまた後日決着をつけてやる。待ってろ。
一人旅になりましたがシッティングで残りの距離を淡々と登り、都民の森に到着しました。おお。足着きなしの目標は達成じゃ! まあ途中で時速が5km/h台まで落ち込むこともありましたがよいのです。駐車場ではKが待っていました。
「どのくらい待った?」
「5分くらい」
「マジで!? 5分も差ついてたの!?」
「あ、いや、1分くらいかも。わかんない」
2kmの区間中についた差が5分と1分とではえらい違いです。Kは5分差と聞いて激しく動揺した私を見てあわてて1分差と言いつくろったのでしょう。わかるのですが、しかし、こんな風に中途半端に敗者を思いやるとむしろ敗者は傷つくのですよ。見ておれ。
《後編に続く》
後編読みたいですよー!
>ぷるるん男爵さん
そのうち書きます〜(書く書く詐欺・笑)
68アルテより、ついでにやってもらったフルオーバーホールの効果のほうがね、これがね、そのうち書きます〜