プッシュ───────……
「またですか……」
T先輩のこの日4回目のパンクは彩湖のほとりで記念撮影中の出来事でした。寝かせて静かに置いていたマシンの後輪がいきなり自発的にパンク。
──この日は、学生時代からの遊び仲間O先輩の自転車購入を祝うべく、荒川のほとり彩湖公園に私、T先輩、同期S氏らやはり学生時代からの遊び仲間たちが集まっていたのでした。
ところが、出走準備をしているとT先輩のマシンのタイヤが次々とパンク。予備チューブはT先輩も私も1本ずつ持ってきていましたがそれも使い切り、クルマを走らせて近くのショップに買いに行った2本のうち1本もこの4回目でパンク……。
さらにT先輩、私の自転車を使ってボンベと替えチューブを駐車場まで取りに戻ったんですが、颯爽と遠いほうに走っていきました……パンク地点は周回コースの7割ほどを回って、あと3割でスタート地点の駐車場に戻るという場所だったんですが、元来た道、つまり遠いほうに走っていきました……戻りも遠いほうから戻ってきました……T先輩、持ってます……。
どんなイベントでもこの先輩が絡むとたいてい面白おかしい事件が続発して、おいしいところ全部持ってっちゃいます。ひとつひとつは偶発的な事件が、なぜかT先輩の周りに集中して起きるのです。
ちなみにパンクの原因はリムテープが横にズレてニップル穴が露出してしまっていたことによるインナーパンクでした。しばらくこの原因に気づかずいくつものチューブをダメにしてしまったというわけ。あ〜、今にして思えば、これどこかのブログでつい最近見たばかりだったな〜。
これが原因のパンクの場合、チューブの内側に ) ←こんなかたちのでかい穴が空きます。バルブ側、タイヤじゃない側のパンク穴を見た時点で見破れなきゃダメですね……。覚えておくことにします。私のホイールにゃニップル穴ないんですが。
さて、この日の本来の目的であった、O先輩のクロスバイク購入記念ライドのほうは、上述のトラブルの余波で1時間ほどしか走れませんでしたが、それでもO先輩は「想像してたよりずっと面白い! ていうかロードバイクほしい!」という前向きな感想。「ビアンキがほしい!」という具体的な希望。「手首と尻と腰が痛い!」というお約束のダメージ。
クロスバイクを買って自転車の楽しさに目覚めると次はロードバイクがほしくなる。これは既定路線だと思うのですが、さすがにクロスバイク買った翌週のデビューライドですでにロードバイクがほしくなっているケースというのはだいぶ早熟だと思いますね。
わたくしはこの日は八王子の自宅と彩湖間の往復も自走でしたので、彩湖・荒サイでの30kmほどのサイクリングとあわせて久しぶりの100km超えとなりました。さすがに翌日はだいぶ体がダルかったですが、それでもダメージらしいダメージもなく、もう100kmは自分の中でたいしたイベントではなくなりましたね。かといってこれ以上長い距離を走りたいかというと、う〜んまあ、そんなことはないですね。