長年使っていたチェーンオイルがついになくなったので銘柄を変えることにしました。
今まで使っていたのはFinish Lineの赤いの。Dry Teflon Lube。ちょうど7年前、今のマシンを手に入れたときに(うげ、7年も乗ってるのかよ……)、店員さんのすすめるままに何も考えずに買ったもの。その後すぐに紛失して新しいのを買ったら古いのが出てきてストックが2本に、それなのに自転車にしばらく乗らなくなっちゃった、なんてことをしてたものだから、結果としてずいぶん長持ちしちゃいました。それを先日ようやくほぼ使い切った、と(実はまだ少し残ってたり)。
次のオイルは「WAKO'S チェーンルブ CHL」にしました。
これを選んだのはやっぱりWAKO'Sブランドの信頼感ですかね〜。それに、今私がよろず潤滑剤に使っているWAKO'Sのメンテルーブがなかなか使い勝手がよくて気に入ったということもあります。弱い力で押すとちょっとだけ噴射してくれるスプレーとか。そしてこのオイル、ネット上での評判もすこぶるよいですね。
チェーンオイルのよしあしを感じ取れるような鋭敏なセンサーは持ち合わせておりませんが、滑らかによく回ってくれている感じがします。コリコリといった振動や音もございませんし、変速もスムースです。悪いチェーンオイルを使ったときにどんな感触になるのかを知らないんですけどね。横浜スタジアム往復70kmを走った感じでは、感触はとてもよいです。
とりあえず70km(晴れ・サイクリングペース)走行時点で再洗浄や再注油の必要性はまだまったく感じません。見た感じもまだびっくりするほどキレイ。使用前の状態を撮影していないところが私のダメブロガーぶりをよく物語っていますが。このまま200kmくらいもってくれるといいのだけれど。
チェーンオイルの話題が出たついでにわたくしのチェーンメンテナンス方法のことも少し書いておきます。けっこうずぼらなのであまりこの通りにマネはなさらないほうがいいかもしれません。が、まったくメンテしないという人は、せめてこのくらいはやれ。
メンテの頻度は「汚れてきたなあ」「切れてきたなあ」と思ったタイミングで。つまり気分。距離とかはわかりません。でもだいたい200km毎くらいにはメンテしてると思います。このへんは、ほこりっぽい道を走ったとか雨の中を走ったとか条件によっても変わってきますので、基本は「見た感じ」「走った感じ」「気が向いたら」、つまり気分です。
私のチェーンメンテには簡易バージョンと本気バージョンがあります。
簡易バージョンでは、パーツクリーナーと歯ブラシでチェーンを洗浄します。まず、パーツクリーナーを強くスプレーして汚れを吹き流します。次に、紙ウェスと歯ブラシとチェーンを一緒に握りこんでクランクをゆっくり回してお掃除。チェーン洗浄ツール(通称ガラガラ?)のマネです。チェーンの四面に対して都合4回転やります。
本気バージョンでは、WAKO'Sのフィルタークリーナーを使います。チェーンを取り外し(ミッシングリンクはこういうとき便利!)、容器に入れてフィルタークリーナーを注いでシェイク! シェイク! 水でよくすすぎ、水気を切って完了。
ちなみに、チェーンを洗浄するときは前後ギアとプーリーもパーツクリーナーと歯ブラシできれいにします。でないと洗う先から汚れを拾ってしまうので……。
洗浄したらできるだけ間を置かずに注油。Finish Lineはスプレー式ではなく滴下式だったのでひとコマごとに一滴ずつ油を入れていく肩のこる作業が必要でしたが、WAKO'Sチェーンルブはスプレー式なので簡単。10cm離してスプレーしろと書いてありますが、そんなに離したら大半がチェーンにミートせずに雲散霧消してしまうので、3〜4cmまで近づけて、ノズルちょい押しでちょろちょろ吹いています。
チェーンの内部までオイルを行き渡らせるためにしばらく放置し(時間は特に決めていません。1時間のときもあればひと晩の時も)、余ったオイルは拭き取ります。側面のプレートに乗った油はあまり取り除きたくないので、紙ウェスで上下からそっとつまんで一周というくらい。
スプレー洗浄するときもスプレー給脂するときも、チェーンの下に紙ウェスをあてがってスプレーといっしょに動かし、周囲に飛び散らないようにしています。紙ウェス大活躍です。以前にもご紹介しましたが Scottショップタオル という紙ウェスは実によいです。
厚手で液体をよく吸うので、パーツクリーナーをぜいたくにビャービャー吹くような時も飛び散りやしたたりを気にせず作業できます。生地もしっかりしていて、チェーンごと握りこんでクランクをぐるぐる回すなんてことも可。もちろんチェーンやギアに荒く使えばさすがに破れますが十分に機能します。そして、使った端からポイポイ捨てて新しいのをピッと引き出せる。正直、古Tシャツのハギレなどを使うよりずっと作業効率は良いです。この紙ウェスを使うようになってマシンの整備頻度が上がったような気がするほどです(実際にはたぶん上がっていません)。
とにかくですね。
チェーンをキレイにして、チェーンにいい油を差し、ペダルを踏んだらつい鼻歌がもれてしまうコンディションに整えておくことはたいへん気持ちのよい出来事であるので、俺や俺と同程度にメンテをサボりがちなサイクリストたちはこれを習慣にするとよいよと思った。
お疲れ様です。
色々チェーンオイル使ってきましたが、ワコーズのこれが一番使いやすいと思います。
格納型のステンノズルも精度が良いし、肝心のオイルのコーティング具合も最高。
オールラウンドで良い仕上がりをしてくれるかと思います。
オイル差しはジェントルメンの嗜みですね!
>ぷるるん男爵さん
毎度です!
紳士たるもの、やはり駆動部のケアは常に怠らないのがたしなみですよね。
ただ、ぬかりなく整備をすればするほど、自分の貧脚をマシンのせいにできなくなるというのが悩みの種です。
油を差せば差すほどヒルクライムが速くなるならいくらでも差すんですがねえ……。