前回は 体重をはかるワケ についてお話ししました。
今回は体重のはかりかたについてお話ししたいと思います。
毎日の体重計測は、データを蓄積して変化を観察し、カラダの特性をつかむことが目的です。したがって、前後での比較や一週間の推移などを把握しやすいように、個々のデータは可能な限り条件がそろっていることが望ましいです。
たとえば気象予測をするために気温のデータを集計分析するとして、「ある日の朝はかった気温」と「別の日の昼にはかった気温」を直接比較しても意味がないことはわかりますよね。同じように、体重もはかる条件がまちまちではデータとしての精度が低く、信頼性が落ちるのです。
キモは計測タイミングです。私がおすすめするのは、朝イチ。
よく、「お風呂に入るときは裸になるのでその時についでにはかる」という人がいます。体重計の置き場所は脱衣所が定位置というご家庭も多いでしょう。しかしはっきり言って入浴時に脱衣所ではかるのはおすすめしません。お風呂に入るのって、たいてい一日を過ごした後、つまり夜ですよね。でも夜は条件がばらつきがちなのです。
人の生活は、毎日一様ではありません。その日の気分とか仕事の都合とか家族の都合とかで、一日の生活の中身は毎日まちまちだと思います。今日は外回りでよく歩いたとか今日は飲み会だったとか。毎日完全に判で押したように規則的な生活をしている人だって、天候という不確定要素が条件を乱したります。これら、日々の生活誤差の影響がまだ色濃く残ったままの夜に計測したデータは、あまり信頼性が高くないと思うのです。
そこで朝イチ。
起床後、おしっこをしたらすぐにはかる。たいていの場合、起床直後は長い睡眠をとった後ですから、前日の生活にどんなイレギュラーがあったとしてもそれはおおむねリセットされていて、測定条件を乱す要因が減っていますし、勤め人であれば起床時刻は毎日ほぼ同じですよね。これほどよい条件で測定できるタイミングはほかにないかもしれません。
ここからは私が実際にためした工夫を書きますね。まず私は体重計をクローゼットの前に置いとくことにしました。朝起きて寝巻きから服に着替えるときに必ず裸に近くなりますよね。その時ついでにはかってしまえるようにです。置きっぱなしは邪魔ですが、朝起きて服を脱いだそのとき足元に体重計があれば、いくらなんでも乗らんやつはおらんやろ、というお膳立てです。
体重の記録にも工夫しました。
職場に計測データを記録してグラフ化するエクセル表を用意したのですが、朝イチに計量しても会社に着くまで体重を覚えていられないことが判明。そこで、体重をはかったら携帯電話でその数字にその場で電話をかけることにしました。発信履歴に残すのが目的です。私の使っている体重計は体脂肪率も一緒に出るので、例えば体重67.5kg、体脂肪率15.2%だったら675*152と電話します。発信操作をするだけですぐ切ります。
記録したいデータが数字だけだからこの方法が可能なのです。いちいちパソコンを立ち上げたりメモ帳だのメーラーだのを操作する必要がなく、ともかく電話するだけという手軽さ(私はガラケー使いなのでスマホよりもさらに簡単です)。発信履歴に残った数値は気づいたとき・ヒマなときに職場でエクセルに入力しています。
これらは私が工夫したことの一例にすぎません。この方法でやれと言っているのではなく、自分の頭で考えて自分でも無理なく自然にできちゃういい方法をあみ出せということです。
今ならSDカードなどの記録媒体に計測データを蓄積していってくれる体重計や、乗るだけで計測結果が自動的にスマホのアプリに送信されてさらにそこから自動的にWEB上のダイエット支援サイトにアップロードされる、なんて機能を持った製品まであるようですから、「まず体重計を買わなきゃ」という人はこういったアホでもできる系の体重計を買うことを強くおすすめします。
ここまで書きましたように、毎日の体重計測を可能な限り簡単にする、手間をはぶく努力は惜しんではいけません。体重計測が、ひいてはダイエットが続くか続かないかのカギはどれだけ手を抜けるかにすべてがかかっているとすら言えます。なにしろメタボは意志が弱いのですから。
いかにサボッて結果を出すか。ここに心を砕いてください。
もうこれ読んでダイエット間違いなし、ですね!(笑)
>ぷるるん男爵さん
※ このブログは個人的な感想であり、効果には個人差があります
お邪魔します。某所の緑のチャリのくまちゃんですよ〜。
この数字の記録方法、頭いーですね。
毎週会員値引きパスワードが変わるセルフガソリンスタンドがあって、いちいち小さい付箋に書いて携帯に貼るというアナログ対応をしていたのですが、これならいいわ〜。やろ。
最少の努力で結果を出すのって気持ちいいですね〜
>rokoさん
コメントありがとうございます!
「某所の緑のチャリのくまちゃん」、と何やらナゾめいた自己紹介をしていただきましたが、もしかして私が存じ上げているどなたかでしょうか? もしそうならもう少しヒントください(笑)。そうでなければ、はじめまして!
私のようなオヤジは残された人生も少ないですからね、若いうちみたいに「遠回りするのもよい経験」なんて言ってられません。ダイエット方法も、練習方法も効率化できるところは効率化していきたいと思ってます!