坂道キライです。
世の中の坂道が全部下りだったらいいのに、と思います。下り坂だけで構成された周回コースを引こうとルートラボとしばらく格闘しましたが、なぜかどうしても引けません。どうやらルートラボの仕様では無理のようです。
そのくらい坂道キライです。
苦しいし、きついし、苦しい。あと、苦しい。呼吸は苦しい、心臓も苦しい。脚は痛くなってくる。やがて肩や首も痛くなってくる。ゼエゼエと喉に痰がからんでくる。肺からいやなにおいがしてくる。
登ってる間じゅう、「痛い」「苦しい」「今すぐやめたい」「来るんじゃなかった」「なんで俺こんなことしてるんだ」「痛い」って思ってる。何度登っても、もう山道なんか走るもんかと思う。そう何度も走ったわけじゃないですが。
なのにどういうわけか、日が経つと、「どこかにいい坂道ないかな……」とか考え始めてる。あんだけ坂道キライなクセに。
こないだ、尾瀬にハイキングに行ったんですよ。鳩待峠っていう登山口までバスで連れてってもらうんですが、気がつくと窓からその峠道を見ながら「ああ、ここを自転車で登りたいなあ……しんどいだろうなあ……」なんて考えてるんですよね。
自分でもどういうメンタリティなのかよくわかりません。
そりゃ、てっぺんに着けばうれしいし、達成感もそれなりにありますよ。けどそれをまた味わいたいというわけではなさそうなんですよね。
むしろ魂が求めてるのは、心拍がえらいことになってるときの、あの血の味、のような気がします。「こっ、こんな肺じゃ酸素が足りん……ッ!!」って思ってるときに自分の吐いた息から感じられる、あの血の味です。
ハッキリ言って、ふだんサイクリングロードを走ったり尾根幹線を走ってるくらいで呼気からあんな血の味がしてくることはありません。というか、平地じゃそこまで追い込みません。無意識に手を抜いてしまうのです。このくらいでいいや、ってところで、踏むのをやめちゃう。ちょっとでもつらくなったらいつでもやめられる。意思力のないライダーにとって平地はぬるま湯でしかないのかもしれません。
そこへ行くと山道は、踏むのをやめればたちまち止まってしまう。下りで一息ついたり、真剣に走ってるフリをしながら実は惰性でトルクを抜いたりできません。言ってみれば、背の立たないプールのようなものです。泳いでいないと溺れる。つまりそこへ行けばイヤでもがんばらざるをえない。というか、そこへ行かないとがんばらない。山道を走らないと自分の限界と出会えない。
わかってきました。
「平地ばっか走ってて根性がフヤけてきたみたいだから、たまには本当の自分っつーものを確認しに来い」
と、山が呼んでいるのです。きっと。
呼気から血の味・・・。
肺が破れてるんじゃなくて?
血反吐でもなくて?
そんなに辛いのイヤダナァ。(°д°;)
>夏蜜柑さん
毎度です!
ホントに血の味なのかどうかはわかりませんが、心肺的にキっツイ運動するとなんか息が変な味になってきませんか? わたし子供の頃からそうで、「この味がしてくると限界」と思ってます。
スキーは心肺よりずっと先に筋肉の限界が来ちゃうので、スキーでこの経験をしたことはないですね。
>gyochanさん
何だろう?
グリコーゲンだかグルコースだかの燃料欠乏で出るケトン体のニオイ?
大福やドーナツ食べても?
有酸素運動嫌い、筋トレ嫌い、筋肉も心肺も限界より手前でやめるので経験なしです。
自転車に乗ってて筋力的には問題なさそうなのに、一日にどんだけ滑るんですか。(笑)
>夏蜜柑さん
ふふふ、どうやら誤解があるようですね。
自転車で鍛えられる筋肉は、実は「ほかの運動にはまったく役に立たない」のです。
むしろ、自転車での修練は「ほかの運動に必要な筋肉」や「日常生活に大切な筋肉」さえもそぎ落としてしまいます。プロ選手の大半は、徒歩移動や階段が大キライらしいですよ。
私もスキー用の筋肉はオフシーズンにみんな落ちてしまうので、スキーシーズンに入るといつもフリダシです(笑)。
06月12日 00:33 に投稿されたSPAMコメントを削除しました。