毎度。
首都圏に住む土日休みのわれわれサラリーマンスキーヤーは、日帰りできる近場のスキー場をよく利用します。でまあ、目安として、インターネットのルート検索とかでスキー場までの所要時間とかを調べたりとかするわけですが。
でも、スキー場までの所要時間だけ調べればほんとにOK?
スキー場の近さ遠さって、家から駐車場までじゃなくて、家からゲレンデトップまでのことだと思うんですよ。もう少し詳しく言うと、距離的な隔たりに時間的な隔たりを加えたもの。
クルマ停めるとこまではサクサク来たけれど、そこからやたら時間がかかるスキー場あるじゃないですか。駐車場からセンターハウスまでが遠いとか、センターハウスからゲレンデまでが遠いとか。
センターハウスがやたら混んでいてリフト券を買うまでに延々並ぶとか。更衣室やトイレや売店などの施設が非効率的に分散していて滑る前の準備にやたら手間取るとか。
大きめの日帰りスキー場ほどこの傾向が強いですね。基本的にセンターハウスが慢性的に混んでいるし、センターハウスが立派なぶん最初のリフトまでの道のりが長いし。
こういったスキー場は、いかに現地までが近くとも、ちょっと利用するのがためらわれます。30分余分に時間をとられたりしたら、インターにして3つ4つ先にあるのと同じですよ。
そしてそういうスキー場は、帰りも帰りで時間がかかることが多い。早めに切り上げないと下山できないとか。退場に手間取ってるうちに道が混んじゃうとか。それを嫌って早めにあがったのでは、遠いスキー場に来たのと同じです。
逆に、小さなスキー場ほど無駄な時間を過ごさずに済むような気がします。たとえば私の心のスキー場・湯の丸はゲレンデ中腹に駐車場があり、そこからスキーを履いてリフト乗り場まで滑り降りれば乗り場でリフト券を売っている。寄り道・遠回り・一時停止がないのです。なんという無駄のなさ。お隣りのアサマ2000も、リフト券売り場こそ一か所ですが行列ができている場面に出くわしたこともありませんので、やはり話は早い。湯の丸もアサマもアプローチの山道が険しいため敬遠されがちですが、到着してからの快適さでじゅうぶんお釣りが来ますね。
つまり実滑走時間をいかに長くとれるか。あるいは、実滑走時間が同じならばどれだけ遅く家を出、早く家に帰れるか。これって1回のスキー行をトータルで見たときの満足度にわりと大きく関わってくる気がします。「今日は日帰りにしてはたっぷり滑れたなあ」と感じるか、「やっぱ日帰りだとあわただしいし、滑り足りないや」と感じるか。
滑走時間をかせぐのはスキー場の条件以外にも早起きするとか家からウエアを着ていくとか(自分の道具を持っているのは基本中の基本として)いろいろありますが、まあそれはまた別の話題。ともかく、お手軽お気楽でコンビニエントなスキー場をもっと開拓していきたいですね。