前回のブログで坐骨の位置うんぬんと書きました。
けどこの話、メタボおじさんにはハテナでいっぱいですよね。今でこそBMI=20くらいまで痩せることができた私ですが、体重が80kg台だった頃はやはり「坐骨ってなんなん!?」と半分怒りながら思ってました。
そう。メタボの尻は点ではなく面なのです。
メタボの尻にはやわらかく分厚い脂肪の層があります。その肉は融通無碍にサドル全体に荷重を分散させ、「面」で座っているような按配になります。つまりメタボは坐骨を意識することがほとんどないのです。だから「坐骨とはなんじゃ! おぬしら一体どこのことを申しておる!」と腹立ち半分で思っていたものでした。
ところがロードバイクで毎週楽しく走っておりますというとやがて尻の肉がそげ落ちてきまして、坐骨が直接サドルに当たるようになってきます。今まで面で受け止めていた体重が坐骨の2点に集中するようになってくるのです。これ、ちょっとしたカルチャーショックでした。
「これか! 坐骨ってこれのことか! わかっちゃったもんね!」
坐骨がわかったくらいで何だというのだ。いやいや、初心者にとっては上級者たちの話題の一端がちらっと理解できるようになるだけでもうれしいことなのですよ。それに、坐骨がわかるというのはけっこうな進歩なのですよ。それまで脂肪によってあいまいにされていた、サドルのどのあたりに尻が乗っているのか、サドルに対してどのくらいの角度で乗っているのか、といった感覚がはっきりしてくる。坐骨がインターフェイスとして機能し始めるのです。
そもそも、世の中のブログや書籍のハウツー記事はこうした「メタボにはわからないこと」や「メタボにしかわからないこと」があまり考慮されていない気がします。執筆者はたいていその道のベテランで、きっと何十年もメタボリックとは無縁な方々でしょうから、仕方ないと言えば仕方ないことですが、少なくともビギナー向け専門書などにおいては「太っている人にとって無意味または有害な情報になってしまっていないか」という検証は必要なんじゃないでしょうか。
前回の記事に書いた、「前乗り」にしてもそうです。太ってた頃にもっとサドルの前に座れと言われてもたぶん座りにくかったろうと思います。肉とか、肉によって押し出されているところの、えーといわゆる、サオとかタマとかが邪魔で。坐骨周りの贅肉がきちんと落ちている場合ですとそこらあたりになんかスペースみたいなのがあって、うまいことサオとかタマとかがおさまってくれるのですけどね。
最後は品のない話題になってしまったのでこの辺で切ります。