ロードレース観戦しようと檜原街道を奥多摩に向かっていたわたくし、上川乗(かみかわのり)からのたった1kmの勾配変化で瞬時に脚を使い果たしてしまいました。
ヘロヘロになってたどり着いた『山小屋』というドライブインの前にちょうど誘導員の方々が集まって談笑してらしたので、私も観戦ポイントをそこに決めました。山の上から降りてきたBMCのローディーの方もおひとり観戦に加わり、数名でわいわい騒ぎながらレースの通過を待ちます。
誘導員の方々は地元檜原の青年団のみなさんで、きさくに自転車のことをいろいろたずねてきます。どこからきたの? 選手が乗ってる自転車はいくらくらいするの? あんたの自転車はいくらくらいするの? あんたはスネ毛剃ってないんだね? 興味半分、おもてなし半分といった感じでしょうか。
調布・深大寺のほうから来たというBMCのお兄さんはこのコースをしょっちゅう走っているらしく、青年団の方との会話にもポンポンこのあたりの地名がはさまります。やっぱり練習コースなんだなあ。あいにくまだヒルクライムの楽しさはわからない、と正直な気持ちを言うと笑っておられましたが。
やがて広報車が「間もなくレースが通過します、スタッフは所定の持ち場に戻ってください」と放送しながら通過。露払いのパトカーや白バイも通過、自衛隊やマビックカーも通過して選手たちの登場です。
都道府県対抗なので、みんな自治体名の入ったジャージを着ています。トップで通過した選手の県はわかりませんでしたが。
マビックカーが来ました! カッコイイ! 後ろからは自衛隊のジープ。
男子が集団で通過。坂なのに速い!
しばらくして女子も通過。女の子なのにみんな真っ黒に日焼けしてます。
まあしかしここへ来て写真が少ないですわな。
ひとりで走っている時はね、ああここ写真にとっとこ、そんでブログに使お、という風な感じになるんですが、誰かひとといっしょにいるとですね、なかなかそういう気にならない。自衛隊車両が来たりなんかしてブログ的にはオイシイ写真がもう少し撮れたはずですが、いっしょにいる人たちと触れ合い語らうことのほうが優先ですね。いや優先しなきゃと考えてそうしてるわけじゃなくて、自然とそうしてるって話ですが。
選手たちが走ってきて、さすがに集団は一応カメラにおさめましたが、撮影よりも元気よく声援を送るほうに夢中になっちゃいますね。取材に来てるんじゃなくて観戦に来てるんですから。女子選手なんか「がんばれがんばれ!」って声援を送るとこっち向いてニコッと笑ったてくれたりなんかしてね。いや反応なんかしなくていいからがんばれよ。
選手たちに随行する車列は、ディレクターカー、パトカー、白バイ、自衛隊、ニュートラルカー(マビック)、メカサポート(シマノ)、選手回収バス、自転車回収車(自衛隊のトラック)といった構成でした。男子の回収バスには選手が乗っているのが見えました。落車でしょうかねえ……。
あとで結果を調べると、私の前をトップで通過した白地に赤ラインのジャージの選手(西村大輝・東京)が結局そのまま優勝したようです。この西村大輝君、東京出身という地の利で勝ったのかと思ったら、どうもむっちゃ強い選手らしいですね。高校三年生! 今後に期待しましょう。もう入るチームは決まっているのかな? 鹿屋に行くのか、ブリッツェンで即デビューするのか……。
何人出走していたのかわかりませんが、集団も小さかったしあっという間でしたね。実際のレースを生で見るのは初めてですが、ちょっとあっけない感じでした。都道府県対抗と言いつつも、女子の部は明らかに47人にも足りてませんでしたし。
あ、レースを生で見るのは初めてと書いたけどそんなことないな。20年くらい前に昭和記念公園で実業団の走るレースを見たような記憶がある。ほとんど覚えてないが、もしかしたらあのレースには三浦とか市川とかがいたかもしれない。
それよりさらにむかし40年近く前、まだ幼稚園にあがる前にツール・ド・フランスの最終日シャンゼリゼ周回をこの目で見ているらしいのだがそんなもん覚えているわけがない。ともかくその場に俺はいて、その光景が網膜を通過したことだけは事実らしい。ということは、エディ・メルクスを俺は見ているのか……!
なんだか話がいろいろ脱線しちゃったのでこの日のお話はさらに続きます。
ロードレース観戦ライド〜その1
ロードレース観戦ライド〜その2
ロードレース観戦ライド〜その3