私の愛機 CAAD7 の前のオーナー・M氏から突然元気な声で電話があり、
「ぎょーちゃん! SMじゃねーやSFでなんかオススメねーの!?」
という。急にオススメと言われても。ちょっと考えさせて。あ、せっかく考えるんだからブログ記事にしちゃお。今までこのブログになかった話題ですね、SF。
私の大好きなSF作品の中から、SFをまだ読んだことがない人にも読んでごらんと私が自信を持っておすすめできるものを何冊か紹介します。たくさん紹介するのですごく手短に書きます。なので本の魅力がうまく伝わっていません。
『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン
月面で「宇宙服を着た5万年前の死体」が見つかるところから始まる、科学者たちが謎をどんどん解いていくお話。「科学」にドキドキワクワクできる本です。この本をきっかけに私は翻訳SFにのめりこみました。気に入ったら続編たくさんあります。
『エンダーのゲーム』オースン・スコット・カード
宇宙戦争もの。というか、士官学校もの。バトルスクールに放り込まれた6歳の少年が、どえらいシゴキに遭いながら異様に優秀な司令官に育っていく話。
『カエアンの聖衣』バリントン・J・ベイリー
バカSF。ジャッキー・チェン主演の『タキシード』という映画がありましたが、まるであれの元ネタみたいな本。宇宙に数着しかないと言われる特殊な紳士服(着るとあんなことやこんなことが……)をめぐってあれやこれや、な話。
『リングワールド』ラリイ・ニーヴン
探検もの。幅100万マイル、直径6億マイルのリング状で内側が居住可能になっている謎の人工天体「リングワールド」を探検するお話。とにかくその構造物の馬鹿でかさが魅力。そこに住んでいるものたちも不思議。
『夏への扉』ロバート・A・ハインライン
タイムトラベルもの。これはおそらく日本で一番人気がある翻訳SF小説なんじゃないでしょうか。せつなくてロマンチック。もう読めとしか。
『月は無慈悲な夜の女王』ロバート・A・ハインライン
プロレタリアSFとでも言おうか。劣悪な居住環境に置かれた月植民地の住民がスーパーコンピュータを味方につけて独立を勝ち取るお話。ハインライン2冊目ですが、特に好きな作家というわけではないです。
『銀河ヒッチハイク・ガイド』ダグラス・アダムス
コメディSF。ナンセンス満載のお馬鹿ギャグSFです。イギリスの作家なのでモンティ・パイソンとかが好きな人はめっちゃハマると思う。映画になったよ。
『中継ステーション』クリフォード・D・シマック
ハートウォーミング系田園SF。人里離れた田舎で秘密の「中継ステーション」(地球の外から宇宙人が立ち寄る設備)を管理する主人公の物語。インパクトとかそういう読後感じゃないんだけど、いつまでもじんわりと心に残る作品。
『さよならダイノサウルス』ロバート・J・ソウヤー
これも一歩間違うと馬鹿SFかなあ。太古の昔、あんなにでかい恐竜たちが地球上に繁栄できたのにはびっくりするような理由があった。もう読んでて「やられたー」の連続。痛快作。
『20億の針』ハル・クレメント
捕り物SF。捕り物と言っても、逃げるほうも追うほうも、地球人に寄生した宇宙人。宿主にされちゃった少年と捕り手宇宙人(けっこういいヤツ)のコンビで犯人を追いつめていく話。「寄生獣」が探偵だったら、みたいな話だと思ってもらえれば。
『幻詩狩り』川又千秋
麻薬本。読んでて後頭部を何発殴られたかわからないくらいショッキングだった本。麻薬的な本じゃなくて、実際に麻薬みたいな効果をもたらす本があるんです。読むとヤバイ、死ぬってんで禁書になってます。そんなお話。
とりあえずこのくらいで。