先週末のことですが、道志みちを走りました。
途中から両脚がつりまくってほとんど走りにならず、死ぬ思いで往復しました。その様子は過去記事に詳しく書いています。
さて、両脚のケイレンは帰宅してからも続き、その日いっぱい油断できませんでした。どんな姿勢をとってもいろんな場所が今にもつりそうになるのです。なにしろあぐらをかいただけで腿の横がつる。そんな部位つったことないぞ。
ツイッターでそれをつぶやいたところ、姉から「脱水起こしかけてるから、早く水分と塩分とって!!」とメールが来ました。
塩分。
塩分?
そっか塩分かあ〜〜〜〜〜〜〜〜!!
今にして思えばこの道志みちライド、補給に関してはかなりいい加減だったかもしれません。
まず、いつも必ず携行するポカリスエットの確保に失敗しました。本格的な山道に入る前の最後のコンビニ、青野原のセブンイレブンでポカリ500mlが売り切れていたのです。ここからすべての歯車が狂ったと言ってしまってもよいかもしれません。
ポカリの代わりに買ったアクエリアス・エナジーなんちゃらいうドリンクは薬品臭くて飲めたものではなく、ボトルには移したものの結局ほとんど口をつけませんでした。
そして、これも「今考えると」なのですが、水分補給じたいまるで少なかったのではないかと。
ふだん近所の一般道を走っている時は、信号待ちや平地直線でふっと気を抜いた時など、無意識にボトルに手が伸びるよいきっかけがしばしば訪れます。なのでわりとこまめに補給はできているはずです。
しかし山道ではきっかけそのものがない。
なにしろ信号はずーっとないし、常に登っているか下っているかのどちらか。ボトルに手を伸ばしているヒマもゆとりもないのです。何度か停車して休憩しましたが、もしかしたら停車時にしか水を飲んでいなかったかもしれません。あの日の天候(酷暑)と運動強度を考え合わせたらもっともっと頻繁に水を、そして汗とともに失われる塩分を補給しなければいけなかったはず。
途中道の駅での大休止が塩分を補給するチャンスだったのですが、ここでは携行していたようかんと売っていたソフトクリームを食べただけ。どちらにも塩分は含まれていますがごくごくわずかでしょう。試食に並んでいる名産品の漬物とかをばくばく食えばよかったんだな。
姉(農家のヨメ)からのメールによると、農作業をする人たちはみんな熱中症対策として水分補給とともに塩飴をなめるなどして塩分の補給も欠かさないようにしているそうです。
さすがにヒルクライム中に塩飴をなめるというわけにもいきません(口の中に飴チャンなんか入れてなめてたら呼吸ができん)が、ポカリだけではたぶん足りないでしょう。塩飴に代わる何かが必要です。これは今後の課題。
山中湖では食事と休憩のために日帰り温泉施設に寄りましたが、ここで風呂に入らなかったのはギリギリで良い選択だったかもしれません。水風呂で身体を冷やすのはアリだったかもしれませんが、熱い風呂に肩までつかって「ふぃ〜」をやっていたらおそらくアウトでしたね。大量の水分と塩分を失ってしまっていたことでしょう。
昼飯で多少の塩気は摂れましたが、時すでに遅しでしたね。復路は大半がダウンヒルなのでそれでも何とかなりましたが。
ちなみに、真夏の運動で体重が3%減ると危険だ、と言います。私はふだんの体重が66kg台。しかし道志みちライドの直前と直後で体重がちょうど2kg減っていました。ジャスト3%。かなりヤバかったということです。
頭痛がしたり意識がモーローとしたりといった、いわゆる熱中症的に本格的にヤバイ段階までは行っていませんでしたが、ひとまずその前段階として身体的パフォーマンスを満足に発揮できない状態で走っていたことだけは確実なようです。
こんな走りをしてもただ苦しいだけでパフォーマンスアップにはひとつもつながりません。やるだけ無駄でありマイナスでしかない。補給についてもっと真剣に考え、もっとクレバーに走らなければいけませんね。痛感しました。
本格的な熱中症になる前に、いい経験したね!
塩分不足にも気をつけて下さい。
多くのスポーツドリンクは、夏場には塩分不足で糖分過多です。
塩分だけ別に補給する必要があります。
麦茶などで水分だけ補給すると、水中毒になることもあります。
私は農作業の前後合間には麦茶と梅干しをセットで補給しています。半日で麦茶2Lと梅干し3個程度摂ります。塩飴もなめながら作業します。
それでもだるくなったり、頭痛がしたら、昼ご飯の素麺は、ツユまで呑みます。
自転車こぎながらの塩分補給は難しいですね。試したことはないですが、スポドリに麺つゆ混ぜたらどうでしょう?
何年も前の夏、当直していたら救急搬送されてきた患者さんの事を思い出した。
赤ちょうちんから、全身の筋肉の痙攣を訴えて運ばれてきました。
顔やら背中やら脚やら、動いたりしゃべったりするとそこらじゅうの筋肉がつるというのです。
聞くと日中ずっと電信柱の上で作業していたといいます。
「あんさん、そりゃ熱中症やで。」
「そんなことあらしまへん、わし、ポカリ3L呑みましたがな!」
採血して電解質異常を見せて、点滴したらすぐに痙攣も治りました。
真夏の屋外作業は、ポカリ3Lでも水・電解質が足らないということなのでしょう。そこに赤ちょうちんでビールで水分補給なぞしたもんだから、余計に脱水が進んだのでしょうね。
他山の石と致しましょう。
>毒やん。さん
怖いねえ。
塩分補給の方法は知恵をしぼらないといかんなと思ってます。余計な荷物は増やしたくないし、出先でもコンビニなどで手軽に補給できる塩分が望ましいですね。
かさばらない塩分として、「岩塩」を携行して適宜かじりながら走る人もいるようです。梅干しはクエン酸も含んでいて運動中にはよさそうですね。持ち運びにくそうですが……。私は「塩こんぶ」が大好きなので今度ためしてみようと思ってます。
ちなみに、夏場に限らず糖分過多は特に気にしていません。サイクリングは数時間連続した有酸素運動なので、むしろ糖分枯渇(シャリバテ/ハンガーノック)に陥らないように自転車乗りは要所々々で甘いものをがっつくクセがついています。私はまだ未経験ですが、ハンガーノックもまたおそろしいようですね。
>gyochanさん
なるほど〜。サイクリングは過酷やね〜。
ジムトレとは継続時間が違うもんね。
マラソンのように、途中でのカロリー補給も必要ですね。
そこまでスタミナを引き出すのなら、拙日記にも書きましたが、アミノ酸のサプリをお勧めしますよ。
塩分補給法は、どうしても始末悪いよね。
梅干にしても塩昆布にしてもサイクリング中に摂りづらいよね。
やはりドリンクが一番かな。
大塚製薬からOS-1という経口補液があります。
組成が点滴と同じで、極めて吸収が早く、塩分も充分あります。
難点は美味しくない(汗と同じ味がする)のと、ドラッグストアでもほぼ定価(500mlで198円程度)というところかな。
これにVAAMでも溶かせば、かなり優れたスポドリになると思いますが。
かつて麦茶に塩を入れて0.9%食塩水(生理食塩水)を作ってみましたが、しょっぱくて呑めなかった。
麦茶で半分に薄めてクエン酸と砂糖入れてもまずくて呑めなかったよ。
岩塩かじるのも辛そうだな〜。
>毒やん。さん
過酷というかね、誰でも楽しくグリコーゲンが枯渇するまで継続できてしまう運動なのよ。そこがサイクリングのいちばん特殊なところだと思ってる。ジョギングや水泳じゃ、なかなかそうはいかないでしょう?
私が糧食に求めるのは、持ち運びのしやすさかな。サイクルジャージの背中ポケットに入って邪魔にならないものがいい。そういう意味で塩こんぶはなかなか期待が高いんじゃないかと。究極は食塩タブレットになっちゃうんだろうけれども。
もっとも、コース上にコンビニがたくさんあるとわかってる時はほぼ手ぶらででかけるんだけどね。とにかく自転車は身軽がいちばん!