日帰りでアサマ2000パーク、行ってめえりやした。朝までじゃないっす。昼過ぎには帰りやした。
今日どこに行こうかずっとあれこれ考えてたんですが、結局ゆうべは決まらず、朝起きて出発しても決まらず、「ま、藤岡ジャンクションまでに決めれば何とかなるっしょ」というユルさで車を走らせました。
湯の丸は前シーズンの春のリフト券を持っていくと一日券が半額になるというサービスを毎年やっているのですが、いかんせん滑走可能コースが少なすぎる。
たんばらはゲレンデ条件はよかったのですがおととい行ったばかりだし、今回はヒトリストなのでもう少しストイックなスキー場のほうがいいかな。
川場はついに白鳥スカイラインが開通したとのことで、最後まで有力候補に残りました。しかし今回はじっくりと低速練習もしたいと思っていて、それに適した緩斜面がありません。いや、緩斜面はあるにはあるのですが、間違いなくボーダーでいっぱいのはず。
ほかに日帰りしやすくて、コースがまあまあ色々あってみたいなとこ……アサマか……。
アサマはちょっとトラウマがありましてですねわたくし。ステージ2(平均22°でまったいらな中急斜面一枚バーン)を調子に乗ってすっ飛ばしてたら別のお客さんとハードクラッシュしてしまい、肩を亜脱臼するというアホをやったことがあるのです。明らかに私がアホだった事故でして、アサマに行くと自分のアホさを思い出すので行くのがちょっとイヤなのです。
しかし、アサマは基本的に誰も滑らない「アンテロープ」と貸切ポール専用の「パノラマコース」以外は全部滑走可能、つまり実質的には全面オープンしているに等しい。もう一度滑ればトラウマも消えるかもしれないし、行ってみようか。
前置き長いなあ。
アサマはすいてました。ガラガラ、と言ってもよい。もしかするとこのスキー場、いつ行ってもすいてるのかもしれません。
アサマではカービング大回りでギュンギュン飛ばすことはしたくない。ゲレンデ上はそんな人たちばっかりなので、互いに気づかないままターンのリズムがカチ合うとたいへんな事故になる。前回の事故もそれ。なのでわたくしは静かにおとなしく小回りの練習をいたします。
それにしてもアサマの客層は変わってるよ。スキーヤーが多数派で、みんな基礎ラー、みんなやたら巧い。少数派のボーダーはというと、これがほとんどアルペンボード。ふつうのボードの人なんてその気で探さないと見つからない。独特ですな。
そしてこの人たちがとにかくみんなカッ飛ばしている。一般的なスキー場では巧かろうがどうだろうが極端な猛スピードで滑走するのは基本的にワルイコトとされていますが、アサマではむしろそうすることが自然なくらいみんなカッ飛ばしている。すいてるし、みんな巧いからそれでいいのでしょう。飛ばす人たちはちゃんと時と場所をきちんと選んで飛ばしているようです。
話がそれた。
ステージ3は小回りで滑るとスピードが出過ぎずちょうどよかった。まだまだギクシャクしたヘボ小回りであることは自分でも十分感じられるのだけれど、それでも何度か「ん、これいい感じ」と思える滑りができた。気がした。
時たま、突いたストックを軸にコンパスのようにクルンッと滑らかに回れることがあり、しかもそれが左右で何度かつながることもあった。せいぜい3、4回、つまり2往復くらいだけど。ターンで板に追い抜かれ、切り替えで板を追い越し、をていねいにやればいいようだ。ただ、たまに切り替えの瞬間に板が「ピョッ!」と横にすっ飛ぶ時があって、そういう時は完全に身体が遅れてしまう。これが板の反発ってやつなのかしら。うまくリズムに合えば利用できるのかもしれないけど、今の私にはムリで〜す。
早めにレストランに入ったらこちらも貸し切り同然。さっさと昼飯を済ませ、因縁のステージ2に出向きました。こっちでも小回りの練習。しかしステージ3に比べると斜度が強いので、どうしても山側に身体が逃げてしまってきちんと板を追い越せない。後傾になるとよけいエッジが利かずスピードが出てしまう。よけい後傾になる。結局ズジャー、ズジャーとズリ落ちてるだけ。
これじゃあかん、と思い切って前傾を強めたら逆エッジを食らって前方に激しくコケた。
顔面から落ち、買ったばかりのメガネがぺちゃんこに……。
この一撃でもう今日は何やっても駄目スパイラルに陥ってしまったので、平均6°のド緩斜面ステージ1に移動して低速練習にはげむことにしました。前からやっておきたかった、片足スキーの練習です。片足スキーというか、内足ターンです。前にスクールで鬼のシゴキに遭ったけれどできなかった内足ターン、いつかできるようになってやると心に誓ったまま誓いっぱなしになっていたのです。
いや〜、できないもんですね。さっぱりできない。
いきなりやろうとするからできない。順を追ってやろう。ターンしながら歩いてみよう。左右細かく踏み替えながらターンするのだ。断続的ではあるけれど内足でターンしている瞬間ができるはず。よっ。よっ。……あかん。できない。よろけまくる。転ぶ。
まあ待て。順を追ってやろう。
要するに、アウトエッジが使えるようになればいいんだろう? いいですよ、斜滑降からやりますよ。山足斜滑降をやってみましょう。ぐへえ、むずかしい! 谷足だけの斜滑降はあんなにカンタンなのに。バランスが取れず、何度も谷足を地面に着いてしまう。ターンではいったん両足を使い、帰りの斜滑降も山足。だんだんできてきたぞ。だんだん。
リフト2本で山足斜滑降はほぼできるようになった。慣れるもんですな。では、片足のままターンに入ってみる。斜滑降時の山足はターン時の外足だから、ターンじたいはそれほど難しくない。しかしターンに入るのが難しい。アウトエッジからインエッジへの切り替え。ここで何度も転んだ。
ターンが済んだら足を替えて山足斜滑降に入るのだが、この足を替えるタイミングを徐々に早めていく。谷回りまでは外足を使い、フォールライン過ぎたら内足に乗り込んで山回りは内足一本でターンし、そのまま斜滑降する。うん、これはわりと簡単。山足斜滑降ができれば内足山回りは可能ね。
やはり難しいのは切り替えか。結局内足一本での谷回りはできずじまい。このやけにストイックな練習で何度も何度も尻餅をついたせいで、大腿骨の出っ張りがひどい打ち身になってきた。昨シーズンは分厚い脂肪に守られてちっとも痛くなかった場所だが、やせたおかげで転ぶとすげえ痛い。おいおい、ダイエットに成功したのは失敗だったんじゃね?
午後2時前にギブアップ。
まあ、メガネを今日中に直してもらわにゃならんし、関越混むかもしれんし、早く帰ろう。レストランで焼きたてのあんこ入りクロワッサン(←すごうま)をアテにコーヒーを一杯飲み、帰宅した。
いや〜、短い一日だったが、長いブログだった。
ストイックだね〜
>つっちーさん
アサマがそういう雰囲気のスキー場だということと、ひとりで行くと何かテーマを作って取り組まないと間がもたないのよね。ひとりで好きに滑ってるだけだと、2時間くらいで飽きちゃう。
片足ターンの記載が今ひとつピンと来ないんだが…
山足斜滑降からその足でエッジを外し外足一本でターンするってことかな?
あんまり試したことないけど、この週末のスキーでやってみるね!
因みに通常の谷足斜滑降から内足一本ターンてのも難しいよ!チャレンジしてみて!
>つっちーさん
この練習の最終的な目的は「内足だけでターンすること」です。
ちょっとずつ目的に近づくために段階的に練習してみました。
(1) 山足で斜滑降、両足でターン、山足で斜滑降
(2) 山足で斜滑降、外足でターン、山足で斜滑降
(3) 山足で斜滑降、外足で谷回り、内足で山回り、山足で斜滑降
(4) 山足で斜滑降、内足でターン、山足で斜滑降
後のメニューになるほど右足と左足が入れ替わるタイミングが早くなっているのがわかるかしら?
私はこの日は(3)までしかできませんでした。(4)はまだまだキビシイ。
なお、上記のメニューに「谷足で斜滑降」を加えると片足でスキーするすべてのパターンが出揃うので、山頂で片方の板を盗まれても大丈夫になります。
>gyochanさん
おいらはリフトで板を片方落とし、片足で探しに行ったことなら何度かあります^^
>つっちーさん
そんなあなたにはこの動画を。
http://www.youtube.com/watch?v=vrsEeoIpSBE
懐かし〜
2005ワールドカップかな?