全然なんでもないところで落車した。痛い。
毎度。
尾根幹線の脇道で、舗装の上の泥を踏んでズルッ。滑ってコケた。右ひじから泥の上に落下。このとき、ヘルメットの後頭部が地面に当たってガチンと音を立てた。主観的スローモーションで転びながら「あ、ヘルメットしててよかったな……」と思った。
頭部は無事だったが、右ひじは擦過傷で血まみれ、ウエアは泥だらけ。泣きたくなった。
現場は永山団地。奇しくも私が小学校低学年まで住んでいた建物の目の前。30年以上前、私が自転車に初めて乗れるようなった土地で、今またこうして自転車で転んでケガして泣きそうになっている。なんという人生の不思議でしょう。
すりむいたひじが血と泥でわけわからんくなっていたので、とりあえずすぐそばの公園の水道で洗い流す。水場なので蚊がウヨウヨいて容赦なく刺してくる。泣きっ面にハチならぬ泣きっ面に蚊ですよ。ほんとに。無慈悲もいいところですよ。とほほほほほ。
傷はわりと広く、中央部はえぐれていて血がどくどく流れ出ていたが、蚊に刺されながら水道の流水にさらしているうちにやがて流血はおさまった。携行していたバンドエイドを3枚使わないと傷口をカバーしきれなかった。
泥だらけのジャージを脱いでジャブジャブ洗い、体についた泥も洗い流したら気分が落ち着いた。自宅までは15分で帰れる場所だったがサイクリング続行を決断。ひじのほかに腰にも少し打ち身があったがいずれも走行にまったく支障なかったのだ。
あそうそう。
立川の『なるしまフレンド』が移転リニューアルしたらしいので行ってみたんだった。と言っても旧店舗も行きつけだったわけではなく、ヘルメットを買いに1回訪れたことがあるだけなんだけどね。
旧店舗はまさに古い自転車プロショップによくある暗くて狭くて商品ぎっしりという圧縮陳列タイプの空間であったが、多摩都市モノレール柴崎体育館駅にほど近い新しい店舗は広くて明るく開放的な空間になっていた。それでもパーツの品揃えは圧巻で、とりわけ、高い天井から吊るされた何十台もの高級フレームの数々は首が痛くなるまでながめていても飽きない。
土曜日ということもあって店内はたくさんの客でにぎわっており、忙しく立ち働く店員さんと世間話できるような空気ではなかったが、店のすいていそうな時期を見計らって再訪し店舗ブログに登場する陽気な店員さんたちとお話ししてみたいと思った(※店舗ブログは閉店後の夜に書かれるせいか店内が薄暗いですが、昼間行くともっとずっと明るいです)。