嫁がいないと、浪費に歯止めがかかりません。誰か僕のブレーキになってください。あ、制動力はそんなに高くなくてよろしい。
毎度。俺です。
シーズン中の話ですが、スキー屋さんでいろいろ相談していた話の流れでブーツを新調することになりました。話の流れは省略します。
いつも使っていたのは13〜14シーズンに導入したLANGEのRX110、オールラウンド用です。私は「シンデレラの靴」と表現しておりましたが、そのくらい足型ピッタリ。
ノーチューンでも素晴らしい履き心地だったので気に入っていたのですが、ある日佐藤翔コーチが少し困った表情で「せめてRS(競技用セカンドモデル)は履いてほしいなあ……」と言うのを聞いたことで「このブーツで競技やってていいのかな」と思うようになりました。そして、
「今がそのブーツなら、板を替えるよりブーツを替えるほうが変化は大きいですよ」
と町田ハーの(当時)店長に言われたのが決め手に。
町田ハーで薦められたノルディカのドーベルマンGP120を購入。ガチモデルではなくワンランク下の競技用セカンドモデルの型落ちです。130はソールが一体型なのですが、120以下はビス留めソールなのが少し残念。
LANGEと比べると足首の自由度がまったく違うから、傾くだけでターンが始まりますよ、と町田ハー店長。LANGEのブーツは足首がよく曲がるのでスネ荷重して足首が曲がりきったところからトップが噛み始めるが、ドーベルマンは足首が曲がらないためそのプロセスがない分ターンが早く始まる、とのこと。
誤って理解している可能性はありますが、腑に落ちる説明です。クルマの足まわりと同じ理屈ですね。ハンドルを切るとタイヤがねじれ、サスペンションが縮み、ボデーがたわみます。クルマが曲がるのはそれからです。
買ったのが4月頭だったんで、雪上で履いたのはザブザブの丸沼で一度だけ。フィット感はかなりタイトですが、インナーがなじむといい感じになりそう。
滑った感じは店長の説明どおりでした。自分の言葉で表現すると「かかりが早い」。谷回りがワンテンポ早く始まる感じが体感できました。むしろスキーとしては簡単になったような。
RXとドーベルマン、数字は似たようなものでも剛性はぜんぜん違いますね。クルマもカチッとした足まわりは「ロードインフォメーションをよく伝える」なんて言いますが、ブーツも堅いと入力が増えますね。荒れた雪面であんまり暴れるのであわててバックルを増し締めしました。
来季はこのブーツの理解を深めるシーズンにしますが、RXも(滑走日数は100日を超えてますが)気安くて好きなブーツなので、まだまだレジャーシーンでは活躍してもらうつもりです。