2016年05月26日

来季のブーツ

嫁がいないと、浪費に歯止めがかかりません。誰か僕のブレーキになってください。あ、制動力はそんなに高くなくてよろしい。

毎度。俺です。

シーズン中の話ですが、スキー屋さんでいろいろ相談していた話の流れでブーツを新調することになりました。話の流れは省略します。

いつも使っていたのは13〜14シーズンに導入したLANGEのRX110、オールラウンド用です。私は「シンデレラの靴」と表現しておりましたが、そのくらい足型ピッタリ。

LANGE RX 110 (2012-2013)

ノーチューンでも素晴らしい履き心地だったので気に入っていたのですが、ある日佐藤翔コーチが少し困った表情で「せめてRS(競技用セカンドモデル)は履いてほしいなあ……」と言うのを聞いたことで「このブーツで競技やってていいのかな」と思うようになりました。そして、

「今がそのブーツなら、板を替えるよりブーツを替えるほうが変化は大きいですよ」

と町田ハーの(当時)店長に言われたのが決め手に。

町田ハーで薦められたノルディカのドーベルマンGP120を購入。ガチモデルではなくワンランク下の競技用セカンドモデルの型落ちです。130はソールが一体型なのですが、120以下はビス留めソールなのが少し残念。

NORDICA DOBERMANN GP 120 (2015-2016)

LANGEと比べると足首の自由度がまったく違うから、傾くだけでターンが始まりますよ、と町田ハー店長。LANGEのブーツは足首がよく曲がるのでスネ荷重して足首が曲がりきったところからトップが噛み始めるが、ドーベルマンは足首が曲がらないためそのプロセスがない分ターンが早く始まる、とのこと。

誤って理解している可能性はありますが、腑に落ちる説明です。クルマの足まわりと同じ理屈ですね。ハンドルを切るとタイヤがねじれ、サスペンションが縮み、ボデーがたわみます。クルマが曲がるのはそれからです。

買ったのが4月頭だったんで、雪上で履いたのはザブザブの丸沼で一度だけ。フィット感はかなりタイトですが、インナーがなじむといい感じになりそう。

滑った感じは店長の説明どおりでした。自分の言葉で表現すると「かかりが早い」。谷回りがワンテンポ早く始まる感じが体感できました。むしろスキーとしては簡単になったような。

RXとドーベルマン、数字は似たようなものでも剛性はぜんぜん違いますね。クルマもカチッとした足まわりは「ロードインフォメーションをよく伝える」なんて言いますが、ブーツも堅いと入力が増えますね。荒れた雪面であんまり暴れるのであわててバックルを増し締めしました。

来季はこのブーツの理解を深めるシーズンにしますが、RXも(滑走日数は100日を超えてますが)気安くて好きなブーツなので、まだまだレジャーシーンでは活躍してもらうつもりです。

posted by Gyochan at 22:01 | Comment(7) | スキー

2016年05月25日

2015-2016シーズン総括

長期にわたってブログの更新をサボッていたせいで未回収の伏線が積み上がっていますが全然気にしてません(ちょっとは気にしろ

毎度。俺です。

そもそも2015-2016スキーシーズンの総括をしていませんでしたね。今年はスルーしちゃおうかな〜とも思ったんですが、どうやら律儀に毎年やっていることのようなので、やっつけちゃいますかね。

2014-2015シーズン総括
2013-2014シーズン総括
2012-2013シーズン総括
2011-2012シーズン総括

このシーズンに関して、皆さん思いは同じでしょう。雪がなかった。

予定していた旅行をキャンセル/変更したり、大会に向けて十分な準備ができなかったり、大切な板を傷つけてしまったり、宿の主人の愚痴につきあったり、出撃が減ったせいでむしろ余計な買い物をしてしまったりしたことと思います。私はそうでした。

2015-2016シーズンの滑走日数は31日と、去年の38日、おととしの39日に比べ大幅なマイナス。まあこれはしかたありません。

スキーライフの基本的な部分はキープコンセプト。競技スキーのトレーニングに参加することで地固めをしつつ、レジャースキーも忘れず楽しむ、というスタンスは変わりありません。

競技スキーの大会には去年と同じく「SKIシンクタンクカップ(関東社会人スキー大会併催)」と「佐野市民スキー大会」というふたつの草レースに出走。ビリグループだったもののいずれも完走の成績を残せました。

ベンチマークにしている湯の丸第4ゲレンデ常設ポールでの計測は残念ながらできずじまいでしたが、同じコースで毎年撮影しているフォームチェック動画は今年も撮りました(公開はしません)。静止画に切り取ってよく見れば違うかなという感じですが、自分的にはまだあーしたいこーしたいという部分がたくさんあります。

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マテリアルはほぼ継続。SL用に安いレガースを買ったのと、シーズン最後ぎりぎりにブーツを買いました。ドーベルマンの競技セカンドモデル。1回だけ履きましたが、これについては別記事立てたほうがいいかなあ。

板は来季も継続。競技用には年式もわからないロシのGS(R21)、2010あたりのフィッシャーSL(女子用)。レジャー用にはオールラウンドのブリ、ツインチップファットのK2いずれも続投。しかしブリはもう丸5年使い倒してくたびれてきてるから、そろそろ代替わりかなあ。

ほかにトピックとしては、雪がなかったために通常のシーズンではなかなかできない体験をしましたね。丸沼でリフト下山したり岩鞍でモービルサービスに乗ったり。ポールが張れるバーンも奪い合いで、苦肉の策でよそのチームに合流したら難易度が半端なくて泣いたり。

アサマ2000で見かけたグループレッスンについてこのブログでコメントしたら、それを見つけた当人が激おこぷんぷん丸という事件もありました。これはまだ伏線が回収できてませんがまたいずれイジります。今は気ガ乗ラネ。

行ったことのないスキー場訪問は今シーズンはふたつ。万座温泉スキー場と、峰の原高原スキー場。

万座は小さいし斜度も長さも中途半端で、午前中で飽きました。しかも交通アクセスがひどく悪くて、スキーのためだけに苦労して行く場所じゃないなあという感じ。私にとってはね。

峰の原は3月初頭に訪問したのですがすでに春のグサ雪になっていた上にクローズのコースもあって判定留保。ただ、すいていたし、滑ったコースのいくつかは「これ固かったら楽しいぞ」と思わせるものがあったので、条件のいい時に再訪したいですね。カンダハーのテストセンターがあるというので見てみましたが、アト・サロ・ロシのトップモデルが一組ずつあっただけで、試し放題という感じではありませんでした。

来季はできれば北信エリアに攻め込んでみたいですね。未知の世界なので。しかし東京からだいぶ遠いので、いつもの調子で「ぶらり気まぐれヒトリフト」とはいかなそう。きちんと旅行計画にしないとだなあ。めんどい。

来季はしっかり降ってほしいですね。ただしおととしみたいな災害にならない程度で……。

posted by Gyochan at 22:16 | Comment(2) | スキー

2016年05月24日

登れない理由(2)

今年の サラリーマン川柳 で気に入ったのはこの一首。

カーナビよ 見放さないで 周辺で

ほんとこれ。

毎俺。

オムロンヘルスケアの体重計が不正確な数字を出すせいで、ベスト体重よりずっと重いままあちこちヒルクライムをしてひでぇ目にあったじゃねえかどうしてくれんだよ、というのが前回まで。

この体重計、

オムロンヘルスケア 体重体組成計 HBF-254C カラダスキャン

さすがに変だと思ってよく調べてみました。すると、その場で何度も乗ったり降りたりしているだけなのに、そのたびにてんでバラバラな値を出します。

また、乗ったまま姿勢や荷重を変化させるだけで3〜5kgくらいの幅で値がぐるぐる変わってしまいます。こんな気ちがい体重計、使い物になりません。まだ保証期間だし、修理に出そう……保証書はあったかな……。

箱の中だ。ないな。あ、取説の裏表紙が保証書なのか。取説読んでないのかよ俺(笑)。えーと

ん?

「畳やじゅうたんなどの柔らかい床面では正確に測定できません」

えっ、そうなんですか? 俺の部屋ばっちりじゅうたんですけど……じかに置いてますけど……。

ためしにオムロンを廊下(板張り)に置いて計測してみる。

「70.1kg」

正しい……。降りて電源を切り、もう一度乗ってみる。

「70.1kg」

正しい……。今度はタニタに乗ってみる。

「70.1kg」

正しい……。じゅうたんの上にベニヤ板を敷き、そこにオムロンを設置してみる。

「70.1kg」

ぐう。設置場所か……!

「どこに置いても体重はいっしょ」と思っていました。

Webを検索すると、「体重計をじゅうたんに置くと結果が軽く出る」という報告・連絡・相談が無数に見つかりました。どうやら世界の常識は私の非常識だったようです。これは知りませんでした。

接地面がやわらかいと値が小さく出る理由については諸説あるようですが、オムロンの取説には補足説明として「脚が沈み本体裏面が床に着くと、正確な測定ができない場合があります」とも書いてありました。つまりシャコタンが踏切で亀の子になった状態ですね。

タニタにはじゅうたんや畳で使う場合に装着する「補助脚」があり、これも底面と床面のクリアランスをとるためのゲタ。かつては製品に付属、今も付属こそしていないものの頼めば無料で送ってもらえるようです。

メーカー見解的には亀の子説が有力なようですね。収納性を高めるために躯体の薄型化を推し進めた結果、じゅうたんや畳では必要な最低地上高が確保できなくなってしまったものと見えます。

ともあれ、適当な厚みのあるベニヤ板などを敷けばじゅうたんでも問題なく計測できることがわかりました。

そして、ここ最近ヒルクライムで感じていた「こんなはずでは感」は、数キロも重かった体重に原因があったこともわかりました。いや、厳密にはきちんとベスト体重(67kg)以下に落として登ってみないと証明にはならないのですが、たぶん間違いないでしょう。

つまらんオチで、どっと疲れました……。

posted by Gyochan at 23:26 | Comment(6) | メタボリック

2016年05月23日

登れない理由(1)

毎俺。

まったく記事にはしていませんが、こないだのヒルクライム以外にも「つまごいバノラマライン」をひとりで走ったり、久しぶりに奥多摩周遊道路クライムしたりと、ちょこちょこ登ってます。

登りキライなのに。

キライなのはいいんですが、どうも違和感がありまして。

こんなに登れなかったっけ、俺。っていう。

感触として、もう少し登れた気がする。いつもの調子で登るとすぐ脚が終わる。なんかへんだ。

今年からマシンがCAAD10になりまして(おい、そんな大事なことすらまだ記事にしていないのか!)、その際にポジションを大改造されました。ペダリングががらっと変わったので、そのせいかなと思ってたんです。

それにしてもこの登れなさは納得がいかない……。

そんな中、奥多摩風張峠越え130kmのむちゃなライドから帰ってシャワーを浴びた後、ふと脱衣所のタニタに乗ってみたのです。

「70.1kg」

えっ……。

そんなばかな……。

ふだんは自室のオムロン(今年の2月に買った高級機種)で計っているのですが、こんな数字ではありません。もっと軽い。だいたい67〜8kg。

もっとも、オムロンはどうも動作がイマイチで、その場で何度か乗り降りしてもそのたびにてんでバラバラな数字が出たりして、何だか変だなあとずっと思っていたのです。

一方、オムロンを買うまでずっと使っていたタニタは健康診断の値とも一致していて校正はとれています。つまりタニタの値が正しい……。

山越え130km後の脱水状態での体重が70kgということは、走行前は72kgはあったはず。自分で思っていた体重と、実際の体重に5kg近い開きがあったということか……。

そりゃ登れないわけだよ……。

先日の車坂峠ヒルクライムも、体重が70kg以上あることがわかっていたらキチンと絞って66kg台とかで臨んでいたはずです。だとするともう5分かそれ以上タイムが短縮していた可能性があります(それでもビリグループであることには変わりませんが)。

いや〜、オムロン! オムロンヘルスケア! どうなってんだ!

しかし、オムロンヘルスケアは悪くなかったのです。

続きは、Webで!

posted by Gyochan at 22:53 | Comment(2) | メタボリック

四十男の夢

毎俺。

先日の車坂峠ヒルクライムはお友達(Kさん・仮名)と一緒だったのですが、現地へは私のクルマで行きました。

Kさん関越に乗るなり、

「このスピードでこのクルマに乗せてもらうのは初めてですけど、いいですね……!」

以前にも宿とスキー場の間くらいでKさんを乗せたことはありますが、今回のようにちゃんと乗っていただくのは初めてでした。お気に入りいただけたようでなによりです(※)。

(※乗せてもらう者の礼儀としてヨイショしているという解釈は、わかっていても措いておきます)

私の愛車はランサーエボリューション・ワゴン。私はふだんこのクルマを「日本一速いライトバン」と紹介しています。260RS? 知らないなあ、そんなクルマは……。

こういうクルマを「いい」と思う人は、クルマに「移動の快適さ」よりも「操る楽しさ」のほうを求めるタイプの人ですね。

ならばと、Kさんにもハンドルを握ってもらいました。上信越道では、上り坂も意に介さずスルスル登るパワーや、思った通りにラインをトレースしてくれるハンドリングその他を道路交通法の許す範囲内でたっぷりお楽しみいただけたようです。

いいクルマでしょう? 燃費は……ゲフンゲフン

レース会場の駐車場でこのクルマをながめてKさんがひとこと、

「四十男の夢が詰まったクルマですね!」

お気に入りいただけてうれしいです。

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posted by Gyochan at 22:50 | Comment(2) | 機材車