2015年12月30日

怒りの考察《1》

大御所ブロガーの逆鱗に触れてからというもの、ブログのアクセス数が通常の4〜5倍のペースで推移しています。

インターネットの「負のパワー」はすごいですね! まさに暗黒面!(時事ネタ) みんな、オラにパワーを分けてくれ!

毎度。俺です。

人気ブロガーをカンカンに怒らせちゃいました問題」、なぜかシリーズ化することが決定しました。本日から少しずつ考察を進めてまいります。もめごとがお好きなみなさん、しばしおつきあいください。「放っておきなよ」と忠告してくれたみなさん、バカだなあと笑いつつ流してください。殺伐としたのが嫌いな方は、不愉快だと思うのでこの先は読まないほうがよいです。

では、先方の記事を見てまいりましょう。

以後、先方の文章には攻撃的な表現が頻出しますので、心臓の弱い方はご注意ください。また、このブログでは絵文字の再現ができませんので、原典に忠実に引用できていないことをあらかじめお断りしておきます。

昨日、知人からこんな連絡をもらいました

「23日のアサマでのニセ外人さんのレッスンにケチ付けてるブログがあるよ」

なにー、ケチつけてるブログだと

どこのどいつじゃー

リスクマネジメントにおいてエスカレーションフローは肝要です。問題点を発見したら迅速に報告を上げる。なるほど、人気ブログともなるとしっかりした連絡体制が敷かれているものなのですね。

密告者さんはご注進ついでに先入観を植え付けることにも成功しています。おかげで記事を見る前からすでにお怒りです。忠義心豊かなお仲間にめぐまれていることがうかがえます。

単に「こんなブログ見つけた」で済ますこともできたはずですが、わざわざ協力者の存在を明かすことによって暗に数的優位を示しているのも注目しておきたいテクニックです。

次。

あ、こいつ、前にもニセ外人ブログに対してケチつけてたヤツだ(絵文字:ドクロマーク)

「こいつ」。面識もない他人から開口一番「こいつ」と呼ばれるのは一般社会ではなかなかできない体験ですが(たしか失礼なこととされているはずです)、そんなことより気になるのは「前にもニセ外人ブログに対してケチつけてた」の部分。

はて……?

まったく身に覚えがありません。

いや、本気でわかんない。

いったいどの記事のことを言っているのか……。徹底的に記事を検索しましたが、過去にあのブログに言及していたのはこのひとつだけでした。

炎上と無縁なブログ

この記事のことでしょうか。

私はデリケートな話題を扱う時、根気よく注意深く読んでくれる読者にだけ伝わるようにという思いから、故意に読みづらい文体を使うことがあります。上の記事もそのひとつですし今書いているこの記事もそうなのですが、結果として誤読されてしまったのでは、あまりよい手法とは言えないのかもしれませんね。

上の記事を要約すると、「世の中には賛成・同意のコメントしか許容しないブログもたくさんあるから、コメントを書き込む時はみなさん注意しましょう」という注意喚起です。

賛成・同意のコメントしか許容しないブログの1例としてたまたまニセ外人氏のブログを挙げましたが、その方針については良いとも悪いとも述べていません。私のブログは違うと言っているだけです。

まあ、暗に「私はそういう方針は好まない」というニュアンスをこめたことは否定しませんが、それをもって攻撃と受け取られたのではちょっとたまりません。私がどんな方針でブログを書こうが、ニセ外人氏のブログにケチを付けたことにはならないと思うのですが。なるんですか? なっちゃいましたか?

本論に入る前にずいぶん紙幅(って言わないか)を消費してしまいました。長い文章を読むのが苦手な人もいるようですので、いったんこのへんで切りますが、まだまだ続きます。

今回のまとめ:
・先方は忠誠心旺盛な密告者によって先入観を抱かされていた
・問題の記事を見る前からすでに先方は私のブログを敵認定していた
・先方は込み入った文章を読み解くのが苦手らしい

《続く》

タグ:炎上案件
posted by Gyochan at 17:20 | Comment(20) | ブログ

2015年12月29日

案の定、怒らせてしまいました

みなさん、電鉄会社のWebサイトに一番アクセスが増えるのってどんな時かご存知ですか?

運行障害が発生している時です。

私のブログも今、大賑わいです。みなさんいらっしゃい! 「氏ね」でもいいから何かコメントしていってね!

毎度。俺です。

こないだアサマで見た練習風景についての軽率なコメントが当事者のお耳に届いたようで、カンカンに怒らせてしまいました。激昂、というか逆上に近い怒り方です。会ったら殴られる勢いです。

ああ、俺のスキー人生終わったな……。

ニセ外人のスキー日記」と言えば、押しも押されぬ大人気スキーブログです。多くのスキーファンに親しまれ、ブログランキングでは常にトップに張り付いたまま降りてきません。

そんな大御所ブログとそのファン全員を私は軽率にも敵に回してしまいました。おしまいです。もうどこのスキー場にも行けません。

リフトに並べば割り込まれる。草レースのスタート台に立てばレーザー光線を当てられる。宿をとれば私の寝床だけ北枕。リフトに並べば割り込まれる。クルマに戻ると立てておいたワイパーが元に戻っている。

……無理だ。家を出るのが怖い。もう俺はスキーを辞めよう。持っているスキー板は全部折ってこのブログも閉鎖してプロバイダーも解約して光回線引きちぎって……そうだ、スノボに転向しよう。友達からもらった板がある。それなら湯の丸の早割券もムダにならないし!

──と尻尾巻いて逃げるのもひとつの方法ですし、「あのひと怒ってるみたいだからとりあえず謝っとけ! 急いで!」という大企業的リスクマネジメントもあります。あとまあ、「何もなかったかのように完全に無視する」という現実路線もあります(いったんこれに落ち着きかけた)。

しかしアクセス数を見る限り、いま野次馬のみなさんが期待しているのは「もっと炎上すること」のようです。みんなもめごと大好きですもんね。その期待にこたえなきゃいけませんか?

いけませんか、そうですか……。

とりあえず、先方が何にそんなに腹を立てているのか、次回以降、少しずつ考えていくことにします。年越し企画にふさわしいネタとは到底思われませんが、たぶん年越しますねこれ。

《続く》

追伸:「氏ね」でもいいから何かコメントしていってね!

タグ:炎上案件
posted by Gyochan at 00:44 | Comment(351) | ブログ

2015年12月27日

斜度変化と誤解

前の記事で、アサマで見かけたグループの練習法についてちょっと小馬鹿にしたようなことを書いてしまったのですが、あの練習をやっていたのは某人気ブロガーさんたちのクラブだったことが先ほど判明しました。

次から変装して滑ろう……。

毎度。俺です。

アサマのステージ3で練習していた時にふと気づいたことがあります。

「俺って斜度がゆるいほうに変化すると調子いいよな」

斜度の強い部分では「くそう、斬れねえ」とか思いながら滑っているのだけれど、斜度がゆるんだら急にトップが噛むようになってカービングが鋭くなる。こんな経験を実はほうぼうのスキー場で体験しています。

今までずっと単に「緩斜面でできることが中斜面でできてないだけ」と思っていたのですが、頻繁に斜度変化するアサマのステージ3を滑っているうち、理由はほかにもあるような気がしてきました。

「斜度変化への対応」と言った場合、ふつうは斜度が強まるところでそれに応じてポジションをきちんと下に落とせるか、体が遅れないか、というところを気にしますよね。私もアサマではそれを気にしながら滑っていました。

逆に言うと、斜度がゆるむところについては特に何も考えていませんでした。でもよく考えてみたら、ゆるい方への斜度変化に対しても対応は必要なはずだよね……。

わかった!

斜度がゆるんだとたん調子が良くなったのは、それが適正ポジションだからだ。でも、斜度の変化に対応した結果として適正ポジションが出たわけではない。もともとポジションは後ろだったんだけど、斜度のほうがポジションに対して適正に変化してくれたから勝手に調子が良くなったのだ。

くだくだしく書いたけどまとめるとこういうことです。

・ヘタその1:中斜面でのポジションは後ろだった
・ヘタその2:斜度がゆるんだことに対応できなかった
・結果として中斜面後の緩斜面でポジションが適正化した

なあんだ。

ダメじゃん。

マイナスにマイナスを掛けたからプラスになった、ってだけじゃん。

しかしこれでやるべきことがはっきりしました。棚ボタ式に手に入った偶然の適正ポジションをしっかり覚えておいて、それをどんな斜度でも再現できるようにすることです。

タグ:偽術論
posted by Gyochan at 01:08 | Comment(4) | スキー

2015年12月26日

ある日のアサマ2000

めずらしく真面目に仕事をしています。

私が真面目に仕事したら雪が降るんじゃないかと思って……。

毎度。俺です。

とある天皇誕生日、とあるトップ標高2000メートルのスキー場に行ってきました。ひさしぶりのヒトリフトです。往路、あまりに眠かったので甘楽PAで仮眠をとった時点でこの日のモチベーションがわかろうと言うものです。高くはない。

アサマを選んだのは、私の好きなステージ3がやっとオープンしたから。アサマはこれでステージ1、2、3と出揃い、どうにか目鼻がついた感じです。

しかし行ってみるとセンターハウスとSt.2は徒歩移動だし、St.2とSt.3も徒歩移動。つまりSt.2は孤立状態。また、オープンしていないSt.4とアンテロとパノラマは草ボーボー。天然雪はほとんど降っていないようです。

まあ私にはSt.3があればいいんです。ほどほどの斜度と変化があって飽きないし、ふもとにCANADYという軽食堂があって一休みするのにちょうどい……えっ、CANADY休み? あ、そう……。

リフトの上からゲレンデを見ていたら、橋本真也の水面蹴りみたいなフォームのドリルをしている人たちがいました。おしりがヒールピースに触れるほどしゃがみこんで、準備運動の伸脚みたいに外脚を真横に伸ばしてターンしています。

つい「あれはいったい何の練習なんでしょうねえ……」と隣の知らない人につぶやいたら、「あれは、ワイドスタンスのフルカービングですね」と、そんなこともわからないのかといった口調で教えられました。

でもあんなにド後傾で内脚にどっしり乗っちゃったらフルカービングという現象は発現しえない気がするし実際ちっとも斬れてないじゃん……と思いましたが黙っていました。彼らには彼らのスキーがあります。

そうかと思うと、半月を長く引き伸ばしたような一風変わった板に乗っている集団もいました。特殊なスキー板の講習会のようです。集まっている方々の装備からして、山スキーの一種に思えました。

珍しかったので声をかけて写真を撮らせてもらいました。講習を受けている方々は「まあそうなるよなー(笑)」と照れつつもまんざらじゃない様子。講習の邪魔をしてすみませんでした。

CA3I0047.JPG

CA3I0048.JPG

この珍しい板はスプリットボードというギアのようです。滑走時はスノーボード、ハイク時は半分に分割してスキーとして使うのだとか。スキーとして履く時は断面を外側にして、スノボとしてのエッジがスキーとしてのインエッジになるように履くのですね。

滑走はかなり難しいらしく、転んでいるところもちょいちょい見ました。一度など私の目の前で転んだはずみに片方の板が解放して場外に飛んで行ってしまったので、飛んで行った場所を教えてあげたりしました。

さて、センターハウスに戻って一服するべと喫煙所に行くと、一坪ほどの狭い喫煙所は混み合っていました。私とおじさんスキーヤーがもうひとり、若者ボーダーが4人、計6人で喫煙所は満員です。

若者4人組はだべっているのですが、そのうち2人はタバコを吸っていません。狭いんだから吸い終わった人から出てほしいなあ、と思っていると、お仲間がさらにもう一人入ってきました。しかもその子はタバコを吸おうとしません。そもそも喫煙者ですらないようです。

きみ、タバコ吸わないのにこの狭いとこに無理やり入ってきたの?

そこまでしてお友達といっしょにいないと心細いのかなあ、ボク?

待てよ。すると、先にいて吸っていない2人も喫煙者じゃない可能性があるぞ。そう思い注意深く彼らを観察していると、会話の雰囲気からして、タバコを吸う2人がそのグループの中心格で、ほかの3人はタバコは吸わないけれどお供をしている、という構図が見えてきました。

なんという情けない男たちか。

タバコを吸うわけでもないのに狭い喫煙所までくっついてきて、ほかの喫煙客を立たせて自分たちはイスに座り、ただ品がないだけで内容のまったくないリーダー格のおしゃべりにヘラヘラ笑いながら相槌を打っているお前だよ。お友達の顔色をうかがうあまり「混んできたから外で待ってるね」という当たり前の一言すら言い出せないお前のことだ。

今の若者ってみんなこうなのか。自分がない。

案の定、タバコを吸っていたふたりが「滑るかー」と言って立ち上がると残りも全員立ち上がり、どやどやと喫煙所を去っていきました。

ふう。残ったおじさんスキーヤーふたりは空いた席に座ります。にぎやかだった喫煙室がにわかに静まり返り、気まずい沈黙が流れました。しかし無作法な若者たちに迷惑させられた者どうし、連帯感が生まれているはず。世間話をフるなら今です!

「いや〜、想像以上に雪が少ないですね……」
「は?」
(あれ、耳が悪いのかな)「想像以上に、雪が少ないですね」
「……雪が少ない、ですか」
(なっ)「ええ、あの、はい……」
「少ない、ですかねえ……」

待って待って待って。

そんなに引っかかるところじゃないよ。

そこらじゅう草ボーボーでしょう。クリスマス寒波前とは言え、どう見てもこの少なさは普通じゃないですよ。もしかしてあんたの目にはたっぷり深々とした雪が見えてるの? それどこ? どれ?

日本じゅうに何人のスキーヤーがいるのか知りませんが、そのほとんど全員にとって今最大の関心事がこの雪不足ですよ。世間話としてはこれ以上ないというくらい無難な話題を選んでフッたのに、なんなのその抵抗感!

じゃあこうしましょう。百歩譲って、雪はそこそこある、ということにしましょう。しときましょう。仮にそうだとしても、世間話をフられたら表面的に調子を合わせることくらいできるでしょう。さっきの若者たちが本能的にやってたことですよ。それを知らない人どうしでやるのがオトナ! タクシーの運転手さんが明らかに間違った見解で世相をぶった斬ってても、困ったなと思いながら笑って相槌を打ってあげるのがオトナでしょ!

すみません。世間話をフッた私が悪かったです。なんなんだこの喫煙所!

ゲレンデに戻ってリフトに乗ると今度はジュニアレーサーと相席になりました。懲りずに、もう一度世間話をフります。

「どこから来たの?」
「軽井沢です!」
「きみたちみんな速いねえ」(ウソ。見てない)
「大会とか、出てる」
「へえ! 一等賞とったことある?」
「ない……4位と、10位。去年は二年生といっしょだったから……でも今年はとれると思う」
「すごいなあ。おじさんは去年レース始めてね、大会も出たけど、ビリから数えたほうがずっと早いんだ。だから練習してるの」
「ふうん……」
「お互い、がんばろうぜ!」
「うん!(満面の笑顔)」

小学生のほうがちゃんと世間話が成立するじゃないですか。

最後に食堂に戻り、オバチャンに「あんこクロワッサン」の焼き上がり時間を訊きます。

「あと15分!」
「待ちます!」

CA3I0052.JPG

CA3I0053.JPG

アサマのレストラン「ラクーン」のあんこクロワッサン(300円)は焼きたてが絶品なのです。ハフハフ言いながらいただいてコーヒーを飲んで帰りました。

え、自分の練習? しましたよ。いちおう。少し。

posted by Gyochan at 01:16 | Comment(353) | スキー

2015年12月24日

丸沼で最敬礼

こないだお友だちのライブを観に行ったんです。このバンドのライブ、僕はここ数年皆勤賞です。「いつも来てくれてありがとう!」メンバーたちは口々に言います。

うん。そう思うなら俺のライブにも1回くらい来いよ。

毎度。俺です。

先週末は丸沼でレーシングトレーニングでした。今シーズンも佐藤翔コーチ(元ワールドカップGS選手・好青年)率いるSOAR Racingにお世話になります。

本来SOARの本拠地はかたしな高原なのですが、ご存知の通り雪不足でかたしなはオープンすらままならぬ状況。丸沼での開催となりました。もちろん大混雑しているのでポールはなし。フリーで基本のおさらいです。

一本目の私の滑りを見た翔コーチ、笑顔で

「ぎょ〜さん! 去年と全然違うじゃないですか!」

単細胞なオッサンはこの程度のヨイショですぐモチベーションが上がるので簡単です。ジュニアにはビシビシ、中年はほめて伸ばす。かなり露骨な使い分けですが、いやいや、わかってらっしゃる。

もっとも、ほめられたのはその1回くらいで、後はたくさんの指摘を受けました。主なものは、

・ポジション後ろすぎ
・外脚の荷重不足
・スキートップへの荷重不足
・ポジション後ろすぎ
・左ターン時の外向過多
・腕が下がってる
・ポジション後ろすぎ

などです。

コーチからの指示はもう少し細かったのですが、ばっくり言えばこういうことだろうなと。

「ぎょ〜さん、腰高の姿勢が身についてきたら翔さんからの指示もどんどん細かくなってきましたね!」と達人から言われ危うくいい気分になりかけましたが、いや、いい気分になるのは早い。

大きな欠点が解消されたから指示が細かくなっていったのか、同じことばかり言うとモチベーションが下がるので気を使って細かい指示も出しているのかの区別は私にはつきません。そもそも、私は言われたことを言われたそばからできるようなスキーヤーではありませんので……。

意外だったのは、得意な左ターンのほうで「外肩・外腰が引ける・開く」と言われたことと(外向過多? 腰ハズレ?)、外傾不足(内倒)に関してはそれほど強くは指摘されなかったことです。

外向の度合いについては止まった状態で「このくらいで」と直されたのですが、それが自分的にはわりと小さな差で、<滑る姿を見てこの差がわかってしまうのか!>と驚きつつ、実際にその角度で滑ってみると外脚に前よりもずっしりと重みが乗るのがわかってさらにびっくり。横向きゃいいってもんじゃないんだなあ。角度だいじ。

あと、技術とは関係ない話。

この日はSLとGS両方使いますということだったので板を両方持ってゲレンデにあがるということを(たぶん初めて)したのですが、板2枚持ちって

まじつれえな!

駐車場からセンターハウスの移動だけで心が折れそうになりました。どうやって持てば運びやすいのかわからん。つうか競技板ってなんであんなに重いんだ。

posted by Gyochan at 21:00 | Comment(5) | スキー