最近、志賀高原のかわいすぎる公式ゆるキャラ「おこみん」が頭から離れません。このゴールデンウィークはおこみんのぬいぐるみを買うだけのために志賀高原に行ってこようと思います。自宅用とクルマ用と職場用に3つ買うつもりです。
毎度。俺です。
先週末はお仲間が丸沼で滑り納めをするというのでご一緒させていただくことにしました。私はゴールデンウィークも一応滑るつもりではいるのでまだ滑り納めではありませんが。
前日の晩はたいへん重要な合コンで家に帰ったのが午前1時過ぎだったのですが、そこから大急ぎで準備して寝て4時過ぎに起床、まだ息が酒くさいような気がしながらも8時前には丸沼に到着しました。先々週末の混雑からするとあれっというくらい駐車場がすいていて、もはや春スキーシーズンすら終了しつつあることを実感します。
お仲間のK氏とN氏は関越の渋滞に巻き込まれて10時過ぎに合流しましたが、まあこのおふたりがとにかくよく滑る。
私はレーサーにあこがれてこそいますが根っこは単なるレジャースキーヤーなので、春スキーと言ったらひなたぼっこしながら缶ビールでしょな感覚なのですが、Kぞーさんはこの日試乗スキーを持参していて(ショップから個人的に試乗スキーを2セット借りて持ってきてるとか色々オカシイですが)、滑る気まんまんです。
しかもこのおふたり、私のスキー仲間の中では滑走スピードがケタ違いに速いのでついていくのがやっと……。私はこの日は今シーズンほとんど出番のなかったファットスキーの参号機(K2 Iron Maiden)を履いていましたので、春のユルグサ雪に足をとられては「おっと! フワッ!?」などと叫びながら追いかける展開となりました。
そんな私の姿を下から眺めたKいぞーさんは言うのでした。
「いやーぎょーさん、すっかり軸を作って圧をかける滑りに変わりましたね!」
「最初にぎょーさんのズレズレな滑りを見た時はこの人どうしようかと思いましたけど、この雪でビターッとカービングしてますよ!」
「そんなどこに乗っててもいい板なのに、荷重がちゃんと前ですね(笑)」
おほめにあずかってうれしいのですが、心なしか、私の上達をほめているというよりは自分の指導の結果に満足しているようにも聞こえます。作品のできばえを眺めている芸術家目線、とでも言いましょうか。そしてその観点で言わせてもらいますと、完成度はまだまだ低いですよ! 精進してください。
そうそう。かいZーさんが持ち込んでいた試乗板のうち、アトミックの男子選手用SL板165cmをリフト一、二本試させてもらいました。男子選手用なので、市販スキーとしてはてっぺんのスペックになりますね。そんな板をこんな雪(春のユルグサ雪)でこんなやつ(へっぽこ中級スキーヤー)が履いたりしたら死ぬんじゃないだろうか、死んでも大丈夫だろうか、死ぬのはいやだ、こわい、戦争反対! と思いましたが、意外に楽しくて死にませんでした。
春の雪ってザブザブでこぼこで滑りにくいっていうイメージでしたけど、がっつり角付けすればハイシーズンの雪とかよりもむしろカービングが簡単なんですよね。
やわらかい雪に板が深く潜るから、運動エネルギー(スピード)さえじゅうぶんならば、私のような悪いポジション・粗雑な切り替えでもトップからテールまで重たい雪が支えてくれてエッジがずれず、ぐんにゃり板がたわむ感じを体感できます(ハイシーズンの硬い雪でこの感じを得ようと思ったらもっとずっと丁寧で正確な操作を要求されるので私はまったく上手にできませんが)。
そんなわけで、お借りしたアトミックの選手板もへたに横を向けようとせず、スピードに乗せてタテに落とすようにしましたところ、自分のアゴに向かってくるような切れ上がりで真横にすっ飛んでいくのでびっくりしました。ふわあ。選手板すげえ。しかもザブザブでこぼこの春雪なのに整地を滑っているかのような安定感。これは爽快だわ。無敵マリオだわ。硬くて強くて重い板なので、たいていの凹凸はスパスパ切り裂いてしまうのですね。刃物はよく研いだものほど作業が簡単で安全快適ですが、スキーも同じなのだなと。
とまあ、そんなことをして遊んでいたらだいぶくたびれました。そもそも春の雪って疲れます。私はひとりで尾瀬に宿をとっていたのですが、翌日の日曜日は結局滑らずに、冬季閉鎖が解除になったばかりの金精峠を抜けていい天気の日光をのんびりドライブして家に帰りました。