2015年03月25日

バックルきつきつ

「ジミーちゃん、バックル?」
「バックルバックル!!」

えーと。

毎度。俺です。

スキー場でよく見る光景のひとつ、

リフト乗り場に着くやいなやブーツのバックルをバチバチ開放するレーサー

というやつ。よく見ますよね。

見ませんか。

そうですか……。

僕はよく見ちゃうんですよね……。

霊感はそんな強いほうじゃないんですけど……。

えーと。

でまあ、そういうレーサーたちを見て「あいつらどんだけ締めてんねん」といつも思ってました。滑ってる時以外はゆるめておかないと痛くてやってられないくらいキュウキュウに締めてる、ってことでしょ。やっぱレーサーは違うな。うん。俺とは違う。

そんな風に思ってました。

あ、こんな風に書いたら続きが予想できちゃいますね……。

なんかのきっかけで自分も思いっきり締めてみたんでしょ

そしたらなんか調子良かったんでしょ

え……ええ。まあ。おっしゃる通りです……。

ブログ終わっちゃいましたけど、どうしましょ……。

じゃあここからはおいしい麻婆豆腐の作り方を書きますね。

僕は本格四川風の花椒がピリピリに効いたやつが好きなんですが、2月にかたしな高原で佐藤翔さんのポールトレに参加した時、雪がけっこう荒れてたんです。

その時、苦手な左外足のスキーがえらい叩かれました。ローリング(進行方向軸まわり)のバタつきがひどくて、「こらブーツをもっと締めなあかん!」となぜか関西弁で思ったんです。

で、自分では「これで十分」と思っていたバックルを4つともさらに1段階ずつ締めてみたのです。「ひいい、きつい……血が止まる……」と思いながら。

そしたらてきめんにブーツの暴れが改善して、主観的滑走感が飛躍的に向上しました。つまり滑ってて気持ちよくなった(※うまく滑れるようになったという意味ではありません)。カービングしててもズレにくいし、荒れていてもスキーを持って行かれにくい。雪面からのインフォメーションも気持ち豊かになりました。

こうなるとだめですね。今までこれでよしと思っていた締め具合ではどうにも物足りません。こっち(きつく締めるほう)がスキーになってしまった。

かくして、一本滑り終わってリフト乗り場に着くたびにパチンパチンとバックルをゆるめ、リフトから降りたらパチンパチンとバックルを締める、自分には関係ないと思っていたレーサーたちの習慣に私も染まりつつあります。

最後に皿に盛り付け、ネギと花椒をたっぷりかけたらできあがりです。

posted by Gyochan at 20:00 | Comment(16) | TrackBack(0) | スキー

2015年03月12日

ブログ用に秘密兵器を導入!

ブログ用に秘密兵器を導入しました……

その秘密兵器とは……

[その秘密兵器とは……]

ホワイトボード

図を使って説明したいときにいちいちお絵かきソフトやOffice系のソフトとか使うのがかったるいのでホワイトボードを導入しました(前に冷蔵庫用のを使ったこともありますが)。

これでこのブログがいきなり面白くなるかというと、たぶんそんなことはありません。絵ヘタですし。

しかしそれにしても、

未だかつて、ホワイトボードにホワイトボードの絵を

posted by Gyochan at 23:39 | Comment(7) | TrackBack(0) | ブログ

2015年03月09日

スキーメンテ台をまた新調しました

先日の湯の丸で、タイムチャレンジャーに並んでいた時のこと。私の前にいるご婦人が突然振り向いて私に声をかけてきました。

婦「あのー、もうここ滑りましたか?」
俺「えっ? ああ、はい、何回か」
婦「下、かたいですか……?」
俺「はい、かたいですよ」(実際、カリカリ一歩手前くらいだった)
婦「やだわあ、滑るじゃないですか……」
俺「……スキーしに来てるんですよね?

毎度、俺です。

ついこないだ誇らしげに「スキーメンテ台を新調しました」という記事を書いたばかりですが、低予算と創意工夫で組み立てたメンテ台はしばらく使ってみた結果

使いものにならない

ということがわかりました。2,000円のソーホースは脚の剛性が低くてぐらぐらするうえ、足が小さくてどんどんずれ動いてしまうのです。

初代メンテ台は使い古しのキーボードスタンド。約5年使用

二代目メンテ台はホームセンターでありあわせの材料を集めて制作。1か月使用するも失敗作認定。

いちおう「没」の結論を出す前に悪あがきはしたんですよ。両脚に針金をハスカイに渡して結線したところ平行四辺形方向のぐらつきはかなり抑制できました(もともとの台にはトラスになる部材がなかった)。また、ゴム製の足キャップ履かせてずれ動きもだいぶ抑えられました。

多少使い勝手はマシになったものの、それでもやっぱり完全にぐらつきを排除できたわけではありませんし、構造全体が軽いので体重をかけてブラッシングしたりすると片側が浮き上がったりもして、頼りないことには変わりありません。

ほかのスキー仲間が宿舎の作業台にバイスをかまして作業しているのを見ていると、「やっぱりちゃんとした台とバイスがあったほうがはかどるよなあ……」と、うらやましくてしょうがない。

今シはウエア買ったりヘルメット買ったり板(中古だけど)買ったりとスキー方面では散財しているのでこれ以上の出費は避けるべしと理性は叫んでいましたが本能(というか煩悩)には逆らえず、新品でSWIXのバイスを購入してしまいました。さすがに台にまで大金をかけることはできないので、近所のリサイクルショップで適当なものを。2,500円だったかな。

三代目の出来はすばらしかった

これはかなり完璧です。え、日本語の使い方間違ってますか?

台もバイスもしっかりしていて、作業性は飛躍的に向上しました。以前のキーボードスタンドやソーホースを使った台よりスパンが広がりましたので、片側に体重をかけても反対側が浮いてしまうようなこともなくなりました。

足元に庭仕事道具を突っ込んでおくことができてスペースの節約にもなりましたし、何よりうれしいのは天板の上に道具を置いておけること。道具の大半をほったらかしにしておくことができるではありませんか(片付けろ)。

あとは、電源をもっと便利な位置に引いてきたいな。

posted by Gyochan at 22:23 | Comment(331) | TrackBack(0) | スキー

安全第一ヘルメット第二弾!

前回書いたとおりスキーバイスを一組買ったんですが、ネットであれこれ物色してたらこんなものを見つけました。

こういうユーモア、好きです。

毎俺。

今シーズン、ヘルメットをひとつ買い足しました。カモ柄のGIRO Talon鴨柄じゃないですよ。カモフラージュ柄です。

ヘルメットはすでにGIRO Seamを持っていて使っているのですが、競技スキーを始めるにあたって「チンガードの装着できるヘルメットが必要ですよ」と言われ、

そっかあ、買うしかないのかあ♪

なぜか少しウキウキしていましたところ、町田ハーの店頭でカモ柄Talonを見つけて一発で気に入りまして、ご購入の運び。欧米人向けの設計なのでフィット感が今ひとつですが(横がきつく前後がゆるい)、まあそのうちなじんでくるでしょう、頭とヘルメット双方が

GIRO TALON

さて先代(というか並行して現役ですが)のSeamには「安全第一」のステッカーを貼っております。仕上がりは今ひとつなのですが、初対面の人との待ち合わせに大活躍するしリフト係のおじさんたちにも評判がよくて、満足しています。

GIRO SEAM にホームセンターで買ったステッカーを貼付

新しいTalonも同様に安全第一化したいのですが、なにぶんこんどのヘルメットは地色が黒。白ヌキの安全第一ステッカーが見つかりません。

自作するか業者に頼むかで少し悩みました。自作も楽しそうなんだけど(あまり本格的にならないレベルのDIYは好き)、「シーズン中は滑走とメンテ以外にあまり時間をさきたくない」という理由から、業者に頼むことにしました。

さっそく調べてみると、うちの近所の看板屋さんでカッティングシートの加工もやっていることがわかり、お願いすることにしました。ふつうの看板屋さんなので平日しか営業をしていないのがネックでしたが、冬休みを利用してあれこれ相談させてもらいましたよ。

できたのがこれ。貼り込みまでやってもらいました。

プロの仕事

店頭でもいろいろ相談したし、完成までにはデザインの修正やら何やらメールでも2往復ほどのやりとりがあったのに、料金は税抜き1,000円ポッキリでした。ついでに作ったという予備のステッカー3組もいただきました。私もモノを作る商売なので(デジタルデータではありますが)、この価格がなかばボランティアだということはすぐにわかります。

「1,000円じゃ安すぎませんか? いろいろわがままお願いしてるし、工賃とかもちゃんとのせてくださいよ」
「そうですねー、普通なら2,000円以上はかかっちゃうと思いますけど、地元の人にそういうのもねえ、ほら、あれでしょ

とご主人。

うれしいじゃないですか。

※その看板屋さんの場所を明かすと俺んちの場所がほぼバレちゃうのと、この記事を読んで「私もその値段で」と言うお客さんがお店に行ったりすると困るので伏せます。

posted by Gyochan at 21:53 | Comment(40) | TrackBack(0) | スキー

いくたびも湯の丸 [day 30]

毎年この時期に小中高校生を相手に内輪のミニライブをやっています。とある学習塾の合格祝賀会です。

塾長先生率いるうちのバンドは主に70〜80年代の洋邦ハードロックをやりますが(聴衆がこどもたちであることなどまったく気にしません)、そのうちの1曲がアースシェイカーの『MORE』という曲。四十代には懐かしい昭和ジャパメタのスタンダードソングです。懐メタ

で、リハーサルの休憩中にこの曲の歌詞が話題になりました。

ナイフを握りしめた十八の日々が、って時節柄やばくない?」
「あー、川崎の……」
「犯人18歳だもんね」
「正確には工業用カッターですけどね」
「僕がシンセでピー音入れましょうか。ピ──を握りしめた〜♪」
違うモノを握りしめてるみたいになるだろ!」
「たしかに(笑)」
「じっさい僕が十八の頃は握りしめてましたけどね、それを」
「いいんじゃない? サビはもっともっと孤独よ踊れ、だし」
(爆笑)

『MORE』を知らない人には全然わからないネタですみません。あと下ネタですみません。

毎度、俺です。

土曜日はまたひとりで湯の丸に行ってました。ひとりで日帰りとなるとどうしても湯の丸に足が向いてしまいますね。

昼休みにちらちらSNSなどを覗き見ているとこの日は菅平に友達がふた組も行っていたらしく(そのふた組同士は互いに面識ありませんが)、あっちに行けばよかったかも、と思いつつもひとりでもくもくと練習。

テーマは相変わらず前傾不足と外傾不足の解消

かたちだけ深い前傾や強い外傾を作ろうとしたところで、当然のことながらターンの質がともないません。ずれたり詰まったりする。これは滑っていればわかります。コレジャナイ感がひしひしとします。本当にビシッとポジションが決まって外足内エッジにどっしり体重が乗った時は澄んだカービング感とともに「むにゅう」という板の弾力が感じられるはずです。それを追い求めて、ああでもない、こうでもないと第4ゲレンデを何度も滑りました。

リフトから降りて滑りだす時はまず両手をひざに置いて前傾の深さをチェック。ノーストックで両手を腰にあてたり(内倒の抑制と骨盤の向きのチェック)、両手をクロスして肩にあてる、ストックを横にして背中に渡す(上体のブロック)などの海外のビデオで見たドリルをしながらなるべくカービングが澄んでいくように前後ポジションを探ります。

ようやく何かの端緒をつかんだかな、と思ったのは、第4ペアリフトを降りて第4ゲレンデ入口までのド緩斜面でどっしり外足に乗ったカービングができた時。

今までド緩斜面では身の置きどころがまったくわからず、内足から荷重が抜けなかったりバランスを崩したりしていたのですが、何かのはずみですごくタテ長の浅回りでエッジグリップを捕まえるコツをつかみました。スツールに腰掛けているようなどっしり感が外足に乗っています。その感覚をできるだけ保ったまま腰を内に落とす分量を徐々に増やしてターンを深くしていきます。これかなあ。これだといいなあ

緩斜面フルカービングは縦長の浅回りから入るといいですよ」とは、実はすでに友達からアドバイスされていました。今までちっともそのアドバイスを活かせずにいたのですが、ようやく私のスキーに対する理解がアドバイスに追いついた、というところでしょうか。

そのとき、ちょうど私の前を滑っていたフリースタイラーの腰つきに目が止まりました(私がいつも反復練習している第4ゲレンデには巨大な12m、15mキッカーを含むパークがあって、手練のフリースタイラーたちもそこへ向かうのです)。

フリースタイラーは密脚で雪面をなでるように滑りますが、優雅なくの字を描くそのフォームを見ると腰から外足にかけてどっしりと太く強い軸を感じました。私が今しがたたどり着いた浅回りのどっしり感と、彼の腰のどっしり感に共通するものを感じたのです。私が彼と同じフォームをとれているかどうかは別として、ともかく、「あれだ」という納得がありました。

スタイルが違っても、根っこは同じなんだなあ。

あのどっしり感がほしい。

posted by Gyochan at 21:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー