2015年02月05日

うれしはずかし競技デビュー 《その2》

毎度。俺です。

前回は場面の説明だけで終わってしまいましたが、いよいよ本番です。

土日二日間にわたる大会の、初日の種目は回転です。私はつい最近までアルペン種目の区別すらよく知りませんでした。だって競技スキーに興味を持ったのがつい最近のことなんだもの。

なので、このブログでは入門者(私)の目線で新しく覚えた知識をいっしょに書いていきます。だいぶ長くなると思いますし、すでにアルペン競技の内容をよく知っている人には退屈だと思いますが私はそんなこと気にしません

回転とは

回転競技は、アルペンスキー競技の中でもっとも旗門の間隔が短い種目で、スラロームとかスラとかSLと呼んだりもします。このブログでも以下SLと表記しますね。

スキー場の常設ポールとかで、旗を張った赤青のゲートが左右交互に並んでいるアレ大回転(GS、ジャイアントスラローム、リーゼンとも)で、別の種目。

ゲレンデに棒が林のようにびっしり立ち並んでいて、選手がどういう法則で滑っているのか素人目にはさっぱりわからないアレSLです。もちろん私にもよくわかりません。林のような棒をばっちんばっちんグーパンチでなぎ倒しながら滑っていくアレです。

セット(=旗門のレイアウト)を変えて2本を滑り、2本の合計タイムで順位を争います(これはGSなども同じ)。つまり2本とも完走しないと失格。1本目を完走できなければそこでジ・エンドです。もっとも、今回私が参加した大会はもし1本目で失格しても2本目も(記念に)滑らせてくれますが。

似たようなスラローム競技であるモータースポーツのジムカーナ2本走っていいほう取りなので1本で失格しても生き残れるんですけどね。

SLも基本的に一対の棒で設けたゲートを選手が通り抜ける、という点ではほかのアルペン種目とあまり違わないようなのですが、見た目が複雑怪奇になるのは「ターンの邪魔にならない棒は立てるのを省略することがある」ということや「ゲートが口を開けている向きがあっちゃこっちゃである」「前後するゲート同士が密着していることがある」といった、SLならではの不規則で複雑なレイアウトのせいでしょう。

そもそも私はこの日までちゃんとしたSLのセットを(ショートポールでも)滑ったことがなく、草レース用の短いセットとは言えロングポールもSLセットもぶっつけ本番。準備不足もいいところというかそれでよくエントリーする気になったなという強心臓なのですが、なに、誰にだって初めてはあります。その初めてがたまたま本番だっただけです。

さすがに不規則なくぐり方をする箇所については迷子になると恥ずかしいので事前に少し勉強しておきました。SLにはストレートヘヤピンと呼ばれる特殊な旗門配置があり、それぞれにくぐり方のコツなどもあるようなのですが、とにかく私は通り道を間違えないようにするだけで精一杯です(ちなみにモータースポーツにおけるストレートやヘヤピンとはまるっきり意味合いが違いました)。

競技の流れ

1本目インスペクション(コース下見)

1本目競技

セット張り替え・2本目のスタート順発表

2本目インスペクション

2本目競技

インスペクション

競技の前に30分ほどコースの下見の時間があります。これをインスペクション(=インスペ)といいます。インスペはあくまでも下見であり練習ではないので、コース内ではプルークや横滑りしか許されておらず、ここでホンイキの滑りをしたりすると反則で失格にされてしまいます(なのでインスペ中は上着を着ていてもゼッケンを見えるようにしておかなければいけません)。

で、インスペで何を見るかというと、よくわかりません。私レベルでは。

道に迷いそうなところはチェックしておこうかな、くらい。

理屈で言えば、リズムが変化するところとか斜度が変化するところなど戦略的に重要と思われるポイントをつかみ自分なりにベストと思える滑走ラインを組み立てる、ということをしなければならないわけですが、変化のない斜面に規則的に張られた練習ポールすらまともにくぐれない私がそんなことをしても意味はほとんどありません。

スタート順

1本目は配られたゼッケン順に滑るのでスタートに遅刻する心配はありません。しかし2本目は、1本目の成績によってスタート順が決まります。この大会では「フリップ15」という方式で2本目のスタート順を決めていました。

……フリップ方式って何?

競技コースは当然のことながらなので、選手が何人も滑ればどんどん状態が変わっていきます。レースの進行につれてコースは荒れていき、スタート順の遅い選手ほど不利になることから、少しでも競技条件を公平にするために2本目は1本目の着順の下位から滑るというのがフリップ方式です(flip=ひっくり返す)。モータースポーツのリバースグリッドに似ていますね(そっちを知らないよ)。

ただ、全員そっくりひっくり返したのでは遅い(賞に絡まない)選手がムダにトクをするだけなので、上位30名とか15名とかで足切りをします。FISワールドカップのフリップ30では2本目に進めるのは1本目の上位30人だけで、30位からスタートします。31位から下はさようならです。

この大会はフリップ15ですが、楽しみでやる草レースなので2本目の足切りはありません。1本目15位だった選手からスタートし、14位、13位……と進み、1位まで滑ったらあとは1本目の着順通りに16位、17位……と進行します。まあ、16位以降はオマケということです(笑)。

1本目と違い2本目はスタート順がわかりにくくなるので、1本目のリザルト表が張り出されたら、みんなこぞってスマホで表を撮影していました。自分の前10人くらいのゼッケンをちゃんとわかっていないと、2本目のスタートに遅刻してしまいます。

なんてことだ。

ルールと進行の説明だけで2,400文字も書いてしまった。

まだレースは始まらない。

posted by Gyochan at 20:00 | Comment(7) | TrackBack(0) | スキー

2015年02月04日

うれしはずかし競技デビュー 《その1》

毎度。俺です。

しばらく更新が途絶えましたが、ちょっと忙しかっただけで私はだいたい無事です。

先々週のことになりますが、1/24, 25の週末に念願の競技デビューを果たしてまいりました! 私的には大事件なのでビックリマークをつけました!

お友達から誘われて参加することになった人生初出場のレースは「SKIシンクタンクカップ」という草レースで、「関東社会人スキー大会」という別のレースとの合同開催(昨今は参加者が足りなくてどこの草レースもそんなふうなのだそうです)。シンクタンク、関東社会人どちらも私企業対抗のクローズドな草レースで、どちらも参加企業はたいへん立派な一流企業さんばかりでびびりました。

繰り返しますがわたくし、競技スキーの大会などというものに出場するのは(そもそもスポーツの大会に出場することすら)初めてです。ということは、ここで体験することの何から何まで初めてということになりますので、たいへんワクワクしますな! ちょっとこの記事は長編になりそうな気がいたします。だらだら書いてるととっちらかりそうなので、ふだんあまりしない章立てをしながら書き進めることにします。

なお、これから書く色々な出来事は、この大会だけで行われていることなのか、どの草レースでも行われていることなのかの区別が私にはつきません。なにしろ初めてなもので。

出場の経緯

このブログを通じて知り合ったスキー仲間から誘っていただきました。ブログ友氏の職場のスキー部が上記レースに参戦していて、君も一緒にどうだい、と。前々からこのブログで競技スキーに対する興味を書きなぐっていたのですが、そうしているうちに大会のほうからやってきてくれたわけです。

会場

レースの会場は軽井沢スノーパーク。雪不足で閉鎖中の急斜面も含めても5コースしかないかなり小さなスキー場です。しかもシーズン中は大会が開かれていることも多く、そうなると実質的に滑れるコースは3本だけ。前週にひとりで下見に行ったのですが、2時間で飽きました。大会以外で来たいと思えるスキー場ではないですね……。

大会バーンは公式コース図で言うところのB、ベリーコース。前半は20度近い中斜面、後半は斜度がゆるむ構成。ねじれもなく素直なバーンです。初日のスラロームはこのコースの中腹スタートで下まで、二日目のGSはトップからスタートでした。

前の週に下見に訪れた折にはおとなりのキャベツコースでGSの大会が開催されていました。このベリーコースとキャベツコースは距離・斜度ともによく似ていて、競技前のアップをもう片方ですることもできますね。

滑れるコースが3つしかないと混みそうですが、このスキー場の客層は大会に参加するレーサーを除くと大半がファミリー層なので、20度近い斜面が混みあう心配はほとんどありません。ゲレンデは中急斜面=レーサー、緩斜面やキッズパーク=ファミリーとはっきり住み分けがなされているようです。また、孫を連れてくると割引というよそでは見たことないサービスがあったりして面白いです。

ファミリーが多いスキー場にはありがちなことですが、食堂の席取りがひどかったですね。親の愛が公衆道徳を上回ってしまうケースですが、荷物だけが置かれた無人のテーブルばかりの食堂でじりじり空席待ちをするのは本当に気持ちがささくれます。「席取りはご遠慮ください」というアリバイ作りのための張り紙もありましたが、もっと実効性のある対処を望みたいです。

宿泊

レースは土日に渡って開催され、参加者全員スキー場のふもとのプレジデントリゾート軽井沢に宿泊です。私は金曜晩から1.5泊しました。プレジデントリゾート軽井沢はいわゆるリゾートホテルですね。露天風呂付き温泉大浴場もあってなかなか快適な宿です。大会期間中はロッカールームにチューニングスペースがしつらえられたりと、大会バックアップ体制も万全です。

どうやら、この大会に限らず軽井沢スノーパークで開催される大会は運営がまるごとパッケージ化されているようですね(ほかのスキー場でもそうなのかもしれませんが)。

コースの設営やポールセット、計時、進行などのオーガナイズは全部スキー場スタッフがやってくれて、参加者は行って滑るだけです。草レースはいろいろ自分たちでやらなきゃいけないのかと思ってました。表彰式やレセプションもスキー場やホテルの施設を使わせてもらえて、ストレスがありません。

昨シーズンはほぼ毎週大会でした」とスキー場スタッフの方が言っていましたが、小さくまとまったスキー場と快適で大きなホテルの組み合わせは私の目から見てもいかにも大会にぴったりで、「自分が幹事でもここならきっとラクそう」と思えました。一般客にとってはずいぶん迷惑な話に思えますが、軽井沢スノーパークのくっきりとした住み分けぶりを見れば「ファミリーと大会に特化する」という軽井沢スノーパークの生き残り戦術はあながち悪くなさそうです。

……場面の説明だけで2000字も書いてしまいました。すみません、久しぶりの執筆なのでつい。まだ競技も始まっていませんが次回に続きます。

posted by Gyochan at 20:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー