週末、ビジネスホテルに泊まっていてふと思ったのですが、ビジホにある有料チャンネル用のリモコン、実はあれ、きわめて不衛生なモノなのではないかと。使われるシチュエーションを考えると。あっち握ってこっち握って、ですよ?
「消毒済み」のカバーはあのリモコンにこそ必要な気がします。
私? 使ったことありませんよ! もちろん! ホントだってば!
毎度。俺です。
週末は泊まりでヒトリフトでした。土曜日は湯の丸。
湯の丸を選んだのは、facebookで4ゲレの常設ポールがオープンしたとの情報を得たこともありますが、もうひとつ大切な目的がありました。先日知人から譲り受けたGS板(六号機・FISCHER WorldCup GS)のシェイクダウンです。
私は新しい板を手に入れた時はまず湯の丸に持ち込んで理解を深めることにしています。湯の丸はもろもろ好適な条件を備えていて私がリファレンスにしているスキー場なのです。要するに滑りやすくて滑り慣れているので新しく手に入れた板の特性を私でもつかみやすい。
湯の丸は土休日はリフトが7:30から動きますのでがんばって早起きして行きましたよ。この時間帯、お客さん全然いませんね……。ほんの数名でスキー場貸し切り状態です。
午前中は入手後5日ほど滑って感じがつかめてきた伍号機 FISCHER WorldCup SL で足慣らし。湯の丸であまりチョコマカ滑るのは自分的には本意でないのですが、まずは3ゲレを1本(私がファーストトラック)、カモシカコースで6ゲレに移動(こちらもファーストトラック)。
6ゲレは距離が長くてリフトも高速なので湯の丸で一番人気のバーン。混みあう前にガンガン回して体を温めます。ノーストックのエクストリームカービングもどきをウォーミングアップに採り入れるとよく体が動くことがわかったのでやっておきます。これ、習慣にしよう。ポジション的にはちょっと混乱するんだけど。
9時の常設ポールオープンにあわせて4ゲレに移動、リフト小屋で1,000円払ってゼッケンをもらいます。湯の丸の常設ポールはタイムチャレンジャーに100円払わないと滑ってはいけないのですが、小屋でゼッケンをもらえばフリーパスになります。いや1,000円払っているのでフリーではないですが。
この日の常設ポールバーンは降雪続きで雪がやわらかく、しかも常設ポールを滑る人数がなんだかやたら多かったのでどんどん掘れていきます。途中で自発的にデラをかけたり(ほかの利用者も協力してくれればいいなと祈りながら)、フリーに戻ってポジションの確認をしたりしながら、基本的にはずっと4ゲレでポールを滑りました。
以前は掘れているポールバーンは怖くてしかたなかったのですが(コブ斜面のように発射してしまう)、今はあまり気にならなくなりました。自分のラインと微妙に違うと気持ち悪いな、くらい。これの超絶こまかいのが溝コブだと考えれば、同じ滑り方で溝コブ滑れちゃうのかな……それは考えが甘いか。
午後はいよいよGS六号機に履き替え。昼休みで人の減った6ゲレに戻って流します。
やはり最初は全然エッジに乗れない、バランスがとれない。SL板と同じ調子で傾こうとするからで、遠心力がすぐには返ってこずに内側に倒れそうになります。もっとやさしくゆっくりと、ひねらずにスキーをタテに進ませないと自分向きの力が返ってこないようです。
GS板って回旋にデリケートな板なのだなと思いました。長さのせいでしょうか。160cmの板を回旋するのと180cmの板を回旋するのとでは、受けるズレ抵抗の大きさもだいぶ違うだろうなということは想像がつきます。
午前中SL板でくぐっていた常設ポールにも入りました。しかしSL板のイメージのまま滑ろうとすると、ターン弧もタイミングもまるっきり合いません。フリーとポールを交互に滑るうち、徐々に澄んだカービングがつながるようになってきました。ああ、GS板はSL板よりずっとテンポを落とさなければいけないのだとやっと気づいたわけです。
すると、ポールの中のラインが全然違って見えてきました。なんだ、どこ滑ってんだ俺。こっちだろ、こうだろ。ここから倒して、通るのはここ! ターン弧が大きいのでクリッピングポイントから逆算するとターンの仕掛けはずっと手前になり、ラインじたいが縦長になります。
ああ、以前に誰かから言われた「Rに慣れる」とはこのことを言うのか。
それでは、と試みにポールに当たってみることにしました。今まで滑走スピードでポールに当たったことがないのですが、とにかくポールにばちんばちん当たれるようにならないとみんなと同じ土俵に立てませんから、いつかは会得しなければいけません。この日は普通のスキーウエアだったのでビビります。
いいラインに乗ったのを見計らって……肩から……今だ「ゴン」
痛っっっって〜〜〜!!!
むっちゃ痛いやないか!!!!
もう次のポールに当たろうという気は失せていました。これはちゃんとしたプロテクターを着けてないと肩でジャストミートは絶対無理だぞ。いいタイミングといいラインで当たるほど痛い、きっと。ポールに触れないベストラインで滑るなり、ストックに当ててしゃなりと振り払うなりしないと死ぬ。たしかワンピには肩にパッドが入ってたけど、あんなものは気休めにしかならないであろう堅さでした。
そんなことをして遊んでいると、気づけばパトロールがポールの撤収作業を始めていました。ひさしぶりにオープンクローズ、やってしまいました(実は途中で吹雪のために一時間近く休憩したりもしているのですが)。
12月のかぐらで初めて伍号機を使った時はものすごく疲れたのですが、遠心力の強い競技板なりの乗り方(というか手の抜き方)がわかってきたのか、この日は一日元気に滑ることができました。まあ、湯の丸のバーンがやさしいというのが一番大きな理由でしょうけれども……。
楽しく滑っただけってことか……。