2014年06月16日

梅雨の晴れ間に風張峠《前編》

iTunes Music で Bone Crack っていうバンドを見つけました。このバンドがいつか日本でブレイクしてボンクラボンクラと呼ばれる日が来るでしょうか。そう考えるとワクワクが止まりません。

毎度。俺です。

悪友Kに誘われて風張峠に登ってきました。

わたくしヒルクライムは大っ嫌いですが、悪友Kは「いっさい疲労することなく峠まで登る」という省力ヒルクライムをテーマにしている男で、登攀ペースが大変ゆっくりなので、誘われたらおつきあいさせていただくことにしています。ちなみにKも私もヤビツTTに一時間かかる貧脚です。

奥多摩は去年の9月に「都民の森」まで登って以来2度目。その時は国体が開催されていて都民の森よりも上へは登れませんでした。今回は初めて奥多摩周遊道路の最高地点「風張峠」を目指します。奥多摩周遊道路の最高地点はすなわち東京で一番高い道路。これを制覇するとちょっと「やった」っていう感じですよね。

7:00に武蔵五日市駅出走。私は自宅から自走で行ける距離ですが、1,000mのヒルクライムを前に可能な限り脚を温存したかったので駅まで車載で行きましたが何か?

梅雨まっただ中ですがこの週末は幸運にもよく晴れていたのでダブルボトル体制です。私の場合、1本はポカリスエット、1本は水です。ポカリは飲む用、水は主にかぶる用です。前にも書きましたがボトルにシリコンスプレーを吹いたらボトルケージからの出し入れがスルッスルになってこれ本当に便利。

駅から上川乗(かみかわのり)までの約17km(距離行程で約半分)は道案内を兼ねて私が前を牽きます。ここまでは急勾配もなく穏やかな登り基調。沿道には民家も多く、サイクリング気分です。お天気はいいけど空気は冷たくて気持ちがいい。できるだけ軽く脚を回しながら徐々に心拍を上げていくようにウォーミングアップ。

上川乗のY字路を右に折れるといきなり山道らしさが色濃くなります。ここから峠までは一本道なのでいったんKを前に出しました。Kは「オレすごいゆっくり行くから!」と宣言。大歓迎です。ひと休みしたいと思ってたところ

Kの体力温存法は休むダンシング。勾配のきついところではケイデンスを30rpm以下まで落としてじわりじわりと登ります。一方私はその間もシッティング。今度は心拍を上げ過ぎないようにおそるおそる登ります。

上川乗から8kmあまり、九頭竜橋(くずりゅうばし)ゲートを過ぎるといよいよ奥多摩周遊道路。きれいな滝が流れ、ゲートがあり、頭上には「異常気象時交通規制 起点」という標識。ガードレールはここから先ワイヤー式になります。

来たぜ奥多摩

ここまでもいい加減登ってきましたが、ここからが本格的な登りです。

(続く)

posted by Gyochan at 20:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車

2014年06月13日

気がつけば包囲されていた

マツコと有吉のバラエティ番組でカンチェラーラの超人ぶりが紹介されていたみたいですね。番組を見ていた(まったくサイクルロードレースには縁がないはずの)友達の何人かがツイッターで「カンチェラーラって人すげー」とつぶやいていたのでいったい何が起きたのかと思いました。

うん、いや、まあ、カンチェももちろんすごいし特別な選手だけど、ほかの選手もみんなすごいんだよ?

毎度。俺です。

スキー用品のブランドにアトミックサロモンというのがあります。「自転車」カテゴリで書いてる記事なのでこういう書き方になりますが、「スキー」カテゴリのほうの記事を読んでくださるお客様には説明不要の有名ブランドですよね。

ATOMIC SALOMON

このふたつのブランドは、かつてはそれぞれ別々の一企業(オーストリアとフランス)でしたが、今はアメアスポーツという北欧のスポーツ商社に買収されて兄弟会社となっています。これもスキーヤーの中では常識。

で、このふたつのブランドを合わせるとおそらくシェアはダントツのトップで、それを反映してか戦略もどこか横綱相撲的です。奇策に走ることなく、正統派の製品を正攻法で打ち出してくるイメージ。良く言えば堅実、悪く言えば面白みがない。中堅メーカーは技術革新と称して突拍子もない新機軸の製品をたまに繰り出してくるのですが、そういったワクワク感をアメア陣営には感じません。

とまあそんな理由で私はだいぶ前からアンチ・アメアです。アトミックとサロモンの製品はよほどのことがないかぎり買わんぞ、と決めています。もちろん理屈の通った主義ではまったくなく、単に心情的なものです。判官贔屓の逆。トヨタ車に乗る気が起きないとか、アンチ巨人とかと同質の心理と思っていただければ。

で、だいぶ前のこと、私はアメアスポーツのWEBサイトをつれづれに眺めていたのですが、「ブランド一覧」のページを見て驚きました。何とそこに私が愛するブランドの名前があったんです。

MAVIC

えっ。

マヴィックってアメア傘下だったの!?

まじで!?

江戸の仇を長崎で討たれた気分、とでも言えばいいのでしょうか。

あれだけアメア製品は買うまいと心に誓っていながら、それを心に誓う前から私はアメア製品のファンでありユーザーだったのでした

この敗北感はなんでしょう……。

でもアトミックとサロモンは買わんぞ! マヴィックは買うけど!

posted by Gyochan at 19:30 | Comment(8) | TrackBack(0) | 自転車

2014年06月10日

骨盤を倒すとサドルは上がる

ホームセンターで売ってる「シリコンスプレー」をボトルとボトルケージに吹いたらボトルの出し入れがスルッスルになってこれ最高です

毎度、俺です。

さっそくですが本題。

趣味のロードバイクの世界には、「骨盤を立てるか寝かすか」という永遠の論争テーマがあります。

骨盤を立て、背中を丸く猫背にするライディングフォームを支持する「らくだ派」、骨盤を前に倒し、背筋を伸ばしたライディングフォームを支持する「おじぎ派」。

この二派はまるでキリスト教とイスラム教のように、資本主義と共産主義のように、電通と博報堂のように、エスカレーターの右側を空ける派と左側を空ける派のように、三菱自動車と富士重工のようにきっぱりと世界を二分し、反目しあっています。

局地的な紛争から全面戦争に至るまで、この二派の争いは今まで多くの血を流してきましたが、累々たる屍の山のその先にいまだ和平の兆しは見えず、この問題はいつ発火し爆発するか予測できない火種として日本中のサイクリングロードにくすぶり続けています。

さて、私個人といたしましては、両者の対立に関して今申し上げることはありません。

別にどっちだっていいじゃんと思っているからです。

私自身、両方の乗り方を使いますし。

ただこれだけは言っておきたい。

骨盤を倒すとサドルは上がります

どーゆーことかと申しますと、まずは坐骨股関節位置関係にご注目ください。

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雑な図で恐縮ですが、坐骨に対して股関節は上ななめ前方に位置しています。

さて、これまでらくだ派だったライダーがおじぎ派宗旨変えすると仮定いたしましょう。骨盤を立てた状態から、坐骨の先端を支点にして骨盤を前に倒していったとき、股関節の位置はどう変化するでしょうか……?

股関節は下ななめ前方に移動するのです。

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下ななめ前方に移動するということは、股関節がペダルに近づくということです。すなわち、近づいた分だけ脚の長さが余るということです。どのくらい近づくか。私の感覚ではセンチメートルオーダーで近づくと思います。体格やどのくらい立てていたものをどのくらい倒すかにもよりますが、10mm以上ということです。三角関数がわかる人は自分で計算してみてください。

つまり何が申し上げたいかと申しますと、

らくだ派からおじぎ派(またはその逆)にジョブチェンジをする場合、サドル高の見直しが必須になるということです。

以下、蛇足。

私は去年、懇意、と言うほどでもないけどかなりお世話になっているマングローブバイクスの大将から簡易フィッティングを受けた際にらくだ派からおじぎ派への転向をすすめられました。そのとき大将はなんと私のマシンのサドルを3cm近く上げやがったのです。

機長! なにするんですか!

と叫びそうになりました。昭和世代にしかわからない悲鳴ですが。

だって、それまで5mm上げようかな〜3mm下げようかな〜などとチマチマ微妙にいじってきたサドル高をですよ。いきなり3cmですよ。うろたえるなというほうが無理でしょう。そんな自転車に乗せられたらサオがもたない、と思いました。

この変更によって坐骨にサドルが嵌合する位置が変わり、新たな股間修行のフェーズに入った私のライディングフォームではありますが、慣れてきたら3cm上がったサドル高は確かに適正と思えるようになってきました。

ただ、その高さだとらくだ乗りはまったくできなくなってしまうのでそこから1cmほど下げて、らくだ乗りとおじぎ乗りの併用がぎりぎり可能な高さに再調整しました(微調整は前後位置で行う)。

posted by Gyochan at 23:34 | Comment(6) | TrackBack(0) | 自転車

2014年06月08日

ゲージじゃなくてケージ。

毎度、俺です。

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ミノウラの粉体塗装ボトルケージ、きれいでいいですね。自分のマシンに似合うかなと、つい黄色をふたつ買ってしまいました。

ところで、このボトルケージを

ボトルージ

と書く人が多くて(時にはショップのサイトでこう書かれていることすらある)、見るたびに「ゲージじゃねえよ、ケージだよ!」と心の中でツッコんでます。

ゲージってのは、有名な宇宙戦艦ヤマトの波動砲発射シークェンスの中で古代進が

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電影クロスゲージ、明度20!

と述べていることからもわかる通り、計器のことです。目盛りがついたものをこう呼ぶことが多いようです。古代が言っているあれは、ターゲットスコープのゲージの明るさはちょうどいいよ、機能しているよ、という確認です。

フロアポンプについている空気圧計、あれはエアプレッシャーゲージ。ストIIの画面上部にある棒グラフも体力ゲージと呼んだりしますね。

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つまりゲージにボトルを突っ込んだり引き抜いたすることはできません。ボトルを突っ込むのはゲージではなく、ージなのです。

ケージってのは、

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じゃなくて

4

じゃなくて

5

じゃなくて

ケージってのは、

かご

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のことです。

鳥かごはバードケージ。犬猫を運ぶペットケージ。エレベーターの搬器をケージと呼ぶのは搬器がかご状だった時代の名残りでしょうか。

ボトルを突っ込んでおくのはボトルケージ。

覚えましたか?

posted by Gyochan at 23:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 自転車

イチマグラをドナドナする話

こないだ男優が女優にロメロスペシャル(吊り天井)をかけているパケ写のAVを見かけたんですが、あれは何ていうジャンルになるんですかね。

毎度。俺です。

眠っていたイチマグラのドナドナ先が決まりました。

イチマグラというのはシマノ105とアルテグラの混成コンポを意味する造語です。私の造語ですが、もちろんみなさんご自由に使っていただいてかまいません。使え。

ええと、昨年度予算で愛車CAAD7のコンポを6800系アルテグラに換装したのですが、その時に取り外した旧コンポ一式は「いずれ誰かの役に立つこともあるだろう」と手元で保管していたのです。

と言うと聞こえはよいですが、処分する(処分しかたを考える)のが面倒でとりあえずほったらかしておいたと言うほうが正確です。

引き取り手は私の競技スキーの師匠筋にあたるお方(言い回しが微妙なのは、まだ半日しか一緒に滑ったことがないから)で、このブログにもちょいちょい楽しいコメントをくださるかいぞーさんです。

5500系105にしろ6500系アルテグラにしろすでに3世代前の製品ですが、かいぞーさんのマシンにはさらにそれより前の製品(8速105)が着いているので、わずかながら近代化になるかなとお譲りすることを打診したら「ぜひ」とのことでしたので差し上げることにしました。

実際問題、シマノ10速以前のコンポと11速コンポの間には世代の断絶があり、10速以前のコンポで組まれたマシンに最新の11速コンポを載せようとすると少なくともリアハブも対応品に交換が必須(フリーハブの幅が違う)なので、大ごとになってしまうんですよね。

さて、私のイチマグラはそのままお渡しするのが失礼な程度に汚れておりましたので、ドナドナする前に最低限のクリーンアップをしておくことにします。ついでにかいぞーさんに「こんなものを送りますよ」という連絡の意味で各パーツの紹介もしてしまいます。以下、写真はすべてクリーンアップ後です。

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フルセット。いや、これに9速用チェーンもお付けします。

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フロントディレイラーは105、リアディレイラーはアルテグラ。完成車の段階でこの組み合わせでした。今では完成車をこうした混成構成で売るのは見かけませんが、「ドライブトレーンはちょっといいモノ載せておくから、ホイールとかは自分で何とかしてね」という割り切ったコスト配分なのだと思います。FDはキレイですがRDは度重なる落車と私のぞんざいな扱いにより傷だらけです。

ひとつ問題が。FDはバンド留めタイプなのですが、シートチューブ径31.8mm用なのです。かいぞーさんのマシンはクロモリなので28.6mm径のはず。おそらくこのままでは装着できないのでシムのようなものを噛ませてあげる必要があるかと思います。

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ブレーキは105。利きは素晴らしく良いモノではありませんが、峠の下りで攻めるとかしない限り十分です。むしろ引きが重いほうが厄介で、これはSTIレバー側の問題。シューはだいぶ減っているようなので適宜新品に交換してください。

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STIレバーも105。最新のコンポに比べるとシフトストロークが長くて重くて硬いです。あと先述のようにブレーキも重く、ブラケットポジションでブレーキの微妙な当て利きを長時間使うような時は握力がつらいです。レバー体はアルミですが落車した時の傷をきっかけに亀裂状のサビがたくさん走っていて美観が悪いです。

ブレーキワイヤー内装、シフトワイヤー外装のいわゆる触角タイプです。105はこれの次のモデルST-5600までが触角で、2010年発売の5700からフル内装になります。

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クランクも105。シルバーの53x39Tです。手元にはもうひとつ黒の53x42Tもあるのですが、歯数が罰ゲームなのとかいぞーさんのマシンにはシルバーのほうが似合うのでこちらにします。

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カセットスプロケットはアルテグラ、12-27T。もともとはSRAMの12-26Tが着いていたのですが、少しでも軽いローギアが欲しくてこれに交換しました。9速用スプロケットではおそらくこの27Tが最大ではなかったろうかと思います。後のシマノのスプロケはコグの表面が梨地処理になりますがこのCS-6500は光沢処理で、ギラギラしていてカッコイイです。

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今回初めて知ったのですがBBもアルテグラでした。上でも書いたことですが、「見えないけど大事なところだからちゃんとコストかけておくね!」というキャノンデールの良心をここに見た気がします。

ひと通りクリーンアップしてみて、美観こそ多少損なわれているものの、使用に耐えられないような痛み方をしているパーツはないことが確認できました。近日中に発送いたします。

posted by Gyochan at 03:04 | Comment(4) | TrackBack(0) | 自転車