2014年06月27日

そろそろ本気出す(松が谷周回)

塩やコショウを振ったら容器のフタがはずれて料理に全部ぶちまけてしまう事故を世界から根絶したい。

毎度。俺です。

月曜日に有休をとりました。むしゃくしゃしてやった。何曜日でもよかった。今は反省している。

去年の9月にマングローブ・バイクスでコンポを68アルテに載せ替えた際、「100kmくらい走ったらクランク増し締めするから持ってきて」と大将に言われていたのですが、間にスキーシーズンもあり、9ヶ月も放置してしまっておりました。そんなにたってノコノコ行くのは恥ずかしかったですが、オーバーホールの感想も伝えていなかったのでひとっ走り行ってきました。

見るたびにでかくなっている気がするマングの大将はクランクのほかにもワイヤー類やボルト類をあちこちざっとチェックしてくれ、ディレイラーも前後ちょいちょいと微調整してくれたりします。自分が作業台に載せた自転車は客から言われなくてもこうした一連のチェックをするのが当然、というのがマング大将のプロ意識なのでしょう。うちから十数キロ、もっと近いプロショップはいくつもありますが、私が自分のマシンの整備を頼むのはここ以外考えられません。

去年のオーバーホール以来、乗り心地が鏡の上を走っているみたいになってびっくりしたこと、フロントホイールのスポークがキーンと鳴る以外に走行中の音がまったく聞こえなくなったことなどをお伝えしてそそくさとマングを後に。この間数分。

途中で「あじさいまつり」開催中の高幡不動に寄ったりもしましたが、家に帰っても30kmも走っていません。少し休んでもうひとっ走りすることにしました。せっかくの有休だし、くたくたになるまで走ってみるか。

ここのところ女子供引き連れての多摩川ポタリングだとか足着きなしで登頂できればいいヒルクライムだとか、ハッキリ言ってヌルい走行しかしてこなかったことに内心でずっと後ろめたさを感じていたのです。

つらくない範囲内で走っているだけでは走力などいつまでたっても伸びはしない。それが証拠に、ここ3年くらいちっとも速くなっている感じがしない。たとえレースに出てどうこうするつもりがなくたって、「昨日の自分より速くなりたい」という気持ちを以前は持っていたはず。たまには自分を追い込んでみるか。殊勝にもそんな気分になったのです。

でも夕方から雨の予報だったので、降り出したらすぐに帰れるように「松が谷愛宕クリテリウム」という私お気に入りのド地元周回コースを走ることにしました(すでにフニャチンですな)。

多摩ニュータウンの松が谷団地・愛宕団地を周回する6kmほどのコースで、キツい登りこそないもののじわじわ効くアップダウンやロングストレートがあって、その気になればそれなりの負荷をかけられるコースです。信号がちらほらあるのだけが難点ですが、交通量も多くなく、自分的にはかなり走行感を得られるコースとして気に入っています。

よし。このコースを、手を抜かずに走る!

……

あえなく1周でへとへと……。

まさにこれが今の実力……。

しかしさすがにうちから1km足らずの場所にある6kmのコースを一周しただけでは帰れないのでもう少し走ります。ちょっとは考えて走ろう。ホームストレートとバックストレートは下ハンを持とう。3箇所出てくる短い登りは途中で失速せず頂上で燃え尽きるペースに按配しよう。そして坂の頂上に着いてもひと休みしない。

そういう風に走ったら2周目は1周目よりペースが上がった気がしました。3周目はさらに坂の最後でもうひと踏ん張り粘れるようになった感じがしました。う〜ん、最初の1周でへとへとまで走った気でいたけど、そこからもいじめれば身体はまだがんばるみたいだ。スポーツってこういうところがわからないな。

雨がポツリポツリ落ちてきたので3周で退散しましたが、ここは最低5周、できれば徐々にペースを上げながら10周くらい走るという練習をしてみたいな。

posted by Gyochan at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車

連光寺坂の裏と表

カールおじさんみたいな顔の選手が記者会見で泣き出すシーンをニュースで見てもらい泣きしかけました。コーチ的な人が駆け寄ってきてすぐに胸を貸したところが一番やばかった。思い出しながらこれ書いてても泣きそう。一試合も見てないのに

毎度。俺です。

私の地元には多摩サイとか尾根幹線とか連光寺坂とか、首都圏の自転車乗りに人気のサイクリングコース・トレーニングコースがたくさんあります。地元、と言えるほど近いわけでもないのですが(数キロ圏内)、まあこのあたりの距離感覚からすれば地元みたいなものです。

さて、今回はそのうちの連光寺坂の話題。

連光寺坂(れんこうじざか)は川崎街道の一部をなす坂道で、トレーニングに好適な坂として近隣のサイクリストにたいへん人気があります。私も好んで走ります。

サイクリストに人気なのは主に南武線南多摩駅近くの交差点を起点に桜ヶ丘CC入口の連光寺坂上交差点(頂上)まで登る稲城市側のルート。4%までいかないダラダラ坂が2.5kmほど続きます。こちら側を「表連光寺」、反対側の多摩ニュータウン通りから登る多摩市側の坂を「裏連光寺」とサイクリストたちは呼び習わしているようです。

わたくしこの「表連光寺」「裏連光寺」の呼称をずっとあべこべに覚えておりました……。多摩市側から登るほうを表連光寺だと思っていたのです。

だって住所はこっち側が多摩市連光寺だし、こっち側のほうが栄えてるし、俺んちから見て正面向いてるし

しかしあちこちの自転車ブログを読んでいると、このへん、なんだか話の辻褄が合いません。よくよく読んでみたら、みなさん多摩市側を裏連光寺と呼んでいるようなのです。いろいろ検索して確認しましたが、稲城市側を表、多摩市側を裏とする表記が圧倒的多数でした。

え〜。

違和感

まあ、大多数の自転車乗りたちは稲城市側から登ってきて坂上で左折してしまうわけで、多摩市側が裏という扱いになるのも無理はないかなと思いますけれども。ヤビツ峠のR246側が表ヤビツで宮ヶ瀬側が裏ヤビツなのと同じですね。

わかりました。そっち側が表連光寺でもいいです私は。

間違えないようにしないと。

posted by Gyochan at 19:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 自転車

2014年06月19日

炎上と無縁なブログ

毎度。俺です。

このブログは批判的なコメントがつかなくて平和ですね。世間様の注目度が低い=火の気がないので炎上とは無縁に楽しんでおります。

さて、もともとは言論の場、議論の場として誕生し発展してきたブログというスタイルのメディアではありますが、うっかりそれを前提として振る舞うと激しい拒絶反応に遭遇して肝をつぶすことがあります。同意と共感以外のコメントは攻撃とみなす、といったスタンスのブロガーもいるからです。訪問者として何かコメントを書き込む時はそこがどういうブログかよくよく注意しなければいけません。

私も過去に何度かこれで痛い失敗をしています。

社会的にデリケートな話題を取り上げてさも問題提起するような記事だったので「これはよい議論ができそうだ」とばかり、「逆に、こういう見方もあるのでは?」とブロガーとは異なる立場の持論を書き込んだところ、カンカンに怒ったブロガーとその取り巻きから袋叩きに遭う、という苦い経験を何度もしています。

このような、議論の分かれる話題を選んでおきながらそれについての議論を許さないという矛盾に何度か出くわすうち、

世の中には議論がキライなブロガーがおり
世の中には議論のできないブログがあり
そういうブログにうっかり反対意見を書き込むと猛烈に叱られる

ということがだんだん飲み込めてきました(笑)。批判的立場や反対意見を迎え入れて発展的・建設的な議論を楽しむ文化が書き手側から完全に欠落しているようなのです。

たとえば今回この記事を書くきっかけとなった記事にも、コメント欄は仲間同士が楽しくコミュニケーションを取る場所であり異なる持論があってもそれを他人のブログで展開すべきではない、というブロガーのスタンスがはっきり述べられています。

私のブログ観とはいささか異質な考え方ですが、今やこちらのほうが普通なのかもしれません。空気を読み、なごやかなムードが最優先、ブロガーの主張に異論をはさむなどもってのほか(それが発展的・建設的な意見であっても)、というブログ。

それがいいとか悪いとか言っているわけではないですよ。ブログもツールですから、それをどのように使おうがオーナーの自由です。ただ、時には反対意見を述べて議論を楽しむという文化も存在するという事実をまず許容できないと、管理人としての気苦労は絶えないでしょうねきっと。のべつ腹を立てていなければいけないはずです。

まあ何が言いたいかと言うと、ここはそういうブログではないよ、ということです。

繰り返し述べている通り、私はブログ本文もコメント欄もほんらい自由な言論の場だと考えています。どんな意見も基本ウエルカムです。

そもそも、スキーにしろ自転車にしろ私自身が知識経験ともに未熟なうえ、偏った思想信条の持ち主なので(ええ、自覚ありますとも)、反対意見だろうが批判的意見だろうが、あるいは罵倒ですら、その意見のほうが正しい可能性が高いですしね。

もちろん内輪で馴れ合うのもキライではないですが、殺伐としたムードになろうが半分罵り合いみたいになろうがホンネ同士を遠慮無くぶつけあうのも好きです。失礼で挑発的な言動に対しても多少の耐性はあります。

別にケンカを売りに来いと言っているわけじゃないですよ。

読者の方が私とは違う意見、異なる見解を持っているならば、このブログでは遠慮なくそれを表明していただいて構わないということです。

それによって私が私の持論を曲げるかどうかはまた別の話ですが。

posted by Gyochan at 23:00 | Comment(10) | TrackBack(0) | ブログ

2014年06月18日

梅雨の晴れ間に風張峠《後編》

職場で開かなくなった備品の抽斗(ひきだし)を修繕したりキシミの出る椅子に注油したりしていたら大工系の雑用を頼まれるようになってしまいました。いいけど別に。得意なわけじゃないよ。

毎度。俺です。

無事に風張峠駐車場に到着したところから。

風張峠駐車場と奥多摩周遊道路の最高地点は同じ場所にあるのですね。「東京で一番高い道路」と書かれた道標が駐車場の道路を挟んで向かい側に目立たずぽつんと立っていました。

駐車場には四阿(あずまや)があるわけでもなく、眺めがよいわけでもなく、なんというかとことん地味なスポットですね……。五日市からの約1,000mを自分の脚で登りきったサイクリストを温かく迎えるホスピタリティ微塵も感じられません。かろうじて、木陰に岩で作ったテーブルがあったのでそこでひと休みします。

記念写真を何枚か撮り、おやつに持ってきた大福をひとつ食べ終わろうかという頃にKも到着。

疲労ゼロ登頂を目指してがんばらずに登ってきたというKですが、それでもだいぶくたびれたと納得いかない様子。技巧だけでどこまで速くなれるかは確かにたいへん興味深いテーマだとは思いつつも、その一方で走力を上げる努力も必要なんじゃないのと思いましたが、そのことについては黙っていることにしました。

私はと申しますと、何分かかったかは計時していなかったのでよくわかりませんが、武蔵五日市駅から2時間以上かけて登ってきたにしてはへとへとという感じではなく、やや元気な状態で着いてしまいました。

出しきれなかった感でいっぱいです。人の事は言えない。

1,000mの標高差を余裕を残して登って来られたことについては我ながら成長したよねと思いましたが、練習という意味ではもっとがんばるべきでした。しっかり自分を追い込むまで出しきらないと走力は伸びないのですよね……。終盤もう少し踏めばよかったのでしょうけれど、残りの距離がわからない状態で踏むのは怖かったし。

事前の計画ではさらに先の月夜見第1駐車場(眺めが良い)まで降りて折り返す予定でしたが、Kも私も「できればもう登りたくない」という気分だったのでその場で折り返すことにしました。売店やトイレのある都民の森に戻ってもうひと休みします。

先ほどいったん通過した都民の森ですが、ハイカーやサイクリストで賑わっていました。サイクリストのゴール地点がハイカーのスタート地点、という図式はヤビツも同じですね。

やはり奥多摩は多摩サイあたりとは客層が違いますね。お一人様や揃いのジャージを着たチームなど様々ですが、だいたいみんなやる気のある格好にやる気のあるマシンでした。カーボン率高いし、それよりなにより、ここに集うサイクリストたちは身体の締り方が多摩サイとはまるで違う。レーパンから伸びる脚を見るとみなさんふくらはぎが割れていて体脂肪率の低さをうかがわせます。ブクブクのメタボがいません。みんな俺より全然速いんだろうなあ。

売店のあまりおいしくないカレーパンなどを補給し、たっぷり30分近く休憩してからダウンヒルを開始。あれだけ苦労して登った道も下る時はあっという間です。

途中たくさんのサイクリストとすれ違いました。中には押して歩いている人や路肩にへたりこんで休んでいる人などもいます。昼が近づいて気温もだいぶ上がってきましたからね。我々は涼しいうちに登って正解でした。フフ、俺は降りずに登り切ったぜ? ちょっと優越感です。熱中症に気をつけてね。

登りで脚を残してしまったことが悔やまれたので、下りでは駅まで精一杯踏んでいくことにします。上川乗までは爽快に飛ばしていましたが、そこから先の檜原街道は向かい風で思うようにスピードが伸びません。せっかくの下り基調なのにつまんないなと思いながら風に抗って踏んでいたらたちまち脚が終わりました。ああっ。終わるの早いよ。残りわずかだったんだね……。

あとは流すだけとなりました。

11時頃に武蔵五日市駅の駐車場に帰着。
「メシどうする?」
そんなに腹へってない
「じゃ、解散しますか……」

だらしなく解散、帰宅して今回の風張峠アタックは終了です。

posted by Gyochan at 20:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車

2014年06月17日

梅雨の晴れ間に風張峠《中編》

たまには気分を変えようとバーテープの銘柄を初めて使うものに変更したら案の定巻くのに失敗した上に質感がまったく気に入らず結局すぐにはがしていつものバーテープを巻き直しました。こっちはうまく巻けたヨ!

毎度。俺です。

Kに前を走らせてそれとなく脚をためながら奥多摩周遊道路の入り口・九頭竜橋まで来たところまで書きましたねたしか。

ここでふたたびKの前に出ることにします。ダンシングとシッティングを交互に繰り返すKのツキ位置ではペースの上下が大きくてかえって消耗することがわかったからです。ここからは自分のイーブンペースでいきます。ケイデンスは65rpm程度を目安に、心拍がどんどん上がっていかないようにだけ注意しながら登ります。

心拍心拍と書いてますが、もちろん心拍計など持ってないので身体から感じられる動悸感だけが頼りです。心拍管理もやればやっただけためになる気がしているのですが、私には今のところそれをしてまで走力を上げる目的がないので手が出ずにいます。レースに出たいわけじゃないんです。別に。

奥多摩周遊道路は舗装もいいし眺めもよくて、きついヒルクライムをしていても気分は良いですね。鬱蒼とした樹々に囲まれて景色も見えず、自分がいったいどれほど登ったのかわからぬままひたすらペダルを踏み続けなければいけないような峠に比べると、登攀の進捗が目に見えるので励みになります。時おり「9%」などと書かれた道路標識にへこまされたりもしますが。

あと、奥多摩周遊道路を走るクルマやバイクの大半は「走ること」を目的に来ている方々ですので、けっこうスリリングな抜き方をされたりしますね。自分が後方からはブラインドの位置にいるなと思う時は極力路肩に寄るなどの自衛策が必要だなと思いました(前回登ったときは交通規制中だったのでクルマがいなかった)。

さて、眺めがよいということは日当たりもよいということ。時刻はすでに8時を大きく回り、日が高くなってきて6月の日差しがけっこうつらい。ボトルの片方に入れてきた水を頭から浴びてクールダウンしながら走ります。これは効きますね。暑さと疲労でぼんやりしていた頭が一瞬で冴えます。ちなみに、間違えたら大変なことになるので水はもう一本のポカリとは形が違うボトルに入れています。

ただし、頭のてっぺんから水をかぶるのはオススメできない。頭頂部からかぶった水は、額に吹き出た塩の結晶を溶かしながら濃厚な塩水となって眼に注ぎ込むからです。水は後頭部首筋にかけるのがよさそうですね。盛夏ですと太腿にびしゃびしゃかけるのもなかなか効果があります。どうでもいい話。

ほどよく冷却して心拍を上げ過ぎないようにエンジンを過熱させないように注意しながら走っていても、今回は何度かきつい箇所があり、ちょこちょこダンシングのお世話になりました。基本的にヒルクライムはシッティングだけで登り切ることをテーマにしている私ですが、きついもんはしょうがない。ギアを3枚ほど上げてケイデンスを落とし、心拍を落ち着かせるとともにハムやお尻の筋肉を休ませます。

これまでずっと気分転換やリフレッシュのためにするダンシングが苦手だったのですが、今回はまあまあうまくいきました。体力が延命されたという手応えがたしかにありました。

都民の森の交差点で1〜2分ほど後続のKを待ちましたが、すぐには来なそうだったし水をかぶったら妙に元気になったので先へ進むことにしました。Kも都民の森では休まず風張峠まで無休で登ると言っていたし。

しかし、都民の森から風張峠までの距離をよく把握していません。どのくらいあるのだっけ。都民の森までの道には「↑都民の森 ○km」という看板が何度も出てくるので励みになりましたが(絶望とも言う)、風張峠までの距離を示す標識はひとつもありませんでした。

まだかなまだかな、学研のおばちゃんまだかなと歌いながら登っていると、前方に駐車場が見えました。

お。来たか? と思ったらそれは「浅間尾根駐車場」でした。そうだったこれがあった。でも、だとすると、この次に出てくる駐車場がたしか風張峠駐車場のはず! しかもうれしいことにこの辺りから勾配も緩み、時おり下り勾配すらあります。ペダルも軽い

軽いけど……来ないな、風張峠。

もしや、風張峠駐車場を見落として通過してしまったのでは。延々と登り返すことになるのでは

という不安がピークに達した頃、ようやく頭上に「風張峠駐車場」の標識が出現。着きました……。

(続く)

posted by Gyochan at 20:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車