春ですね。仕事をしていても頭がボーッとして集中できず、仕事がまったく手につきません。もしかしてこれって……恋? いえ、花粉症です。
毎度。俺です。
世の中あたたかくなってきて自転車のことが気になって仕方がない今日この頃ですが、滑れるうちはまだ滑りますよ。
谷川岳天神平スキー場、という今まで行ったことのないスキー場を訪れてみました。なんだかここはものすごくたくさん雪があるみたいですね。公式発表360cmという積雪がアナウンスされていました。
天神峠リフト頂上。午前中は晴れ間がのぞいたりもしました。
今回の道連れは、お決まりのメンツになってきた感がありますが、イリュージョナリー・レジャー・スキーヤーのO先輩、クレイジー・ミステリー・公務員のT先輩、そして私の3名。O先輩もT先輩もそれぞれにたいへん興味深い生態をもった生き物なのですが、語り始めるとたいへんなので割愛。
O先輩(奥)とT先輩(手前)。いずれも常識ある変人。
関越はすいていて8時半には到着。フニテルという二点支持の珍しいロープウェーに乗ってスキー場に登ると小雪の舞う晴天。これはナイスコンディションに当たったか?(しかしこの予感は間違いだった)
谷川岳天神平スキー場は、我々のようなスキーヤー・ボーダーと、本格冬山登山装備の方々と、ロープウェーで上まで見物に来ただけの普段着の観光客が入り交じる独特のムード。まあ、シーズンの長いスキー場はどこもこんな感じだけど。
ワイヤ2本にぶら下がるのがフニテル。この日は強風でしたが全然揺れません。
高倉山側から見た天神平
足慣らしに天神平リフトの初級コースから滑走。ガリガリですね。メインバーンであろう天神峠リフトはまだ運行開始していなかったので、高倉山リフトに移動、中級斜面を滑ります。こちらもガリガリ。でも斜度はいい感じ。しかし短いし後半はかなり強い片流れ。うーん。イマイチ。
そうこうするうちに先ほど止まっていた天神峠リフト運行開始のアナウンスがあったので(遠くで歓声があがった)移動して登ってみる。峠表、峠裏と2コースレイアウトされているけれど、峠表コース(上級)のほうは非圧雪だったのでゴリゴリだろうと判断、峠裏コース(中級)を滑ってみました。こちらは地形を活かして面白いコースですが、コースなりにしか滑れない狭さで消化不良。
峠裏コースは眺望がよいです
ふうむ。あまり滑りごたえのあるコースがないですね。積雪量から言ってハイシーズンの峠表コースはきっとばっふばふのパウダーなのだろうと想像されますが……。
結局、高倉山コースがコースプロフィール的にいちばん無難ということで、ここをひたすらぐるぐる回していました。足元ガリガリでなかなかエッジが噛まず、遠心力に身を預けるような滑り方はあまりできなかったのですが、とりあえず色々な滑り方を試して、桑名ターンを洗練させていくことにいたしましょう。
高倉山コース。リフトは風があたって寒い
先日の記事で私のダメダメなスキー姿をこのブログにアップいたしましたところ、メールで白熱のスパルタ通信教育が始まってしまいました。複数名の熱血講師からあーしろこーしろと熱心なご指導を賜りました(あ、もちろん感謝しております笑)。
それによると、私のイケテナイところは
外脚の膝が折れていて軸が短い
脚は伸びていたほうが耐えられるGのキャパシティが大きいというのがひとつ。脚を伸ばして腰を高く(つまり重心を高い位置に)据えたほうが重心の移動量を大きくでき、それだけ強く板に働きかけられるようになるというのがひとつ。まああと、脚が長く見えてカッコイイというのがひとつ。
後傾
これは上と関連した結果なのですが、ひざが深く曲がっていることによって尻が落ち上体が遅れています。その結果はまあ自明なのですが板の前半分が使えてないとか重心の前後の移動量が足りないとかたくさんの弊害が出ています。先日の動画にも一瞬、板のトップが浮く様子がカメラにとらえられていました。イケテナイ。
ここで正解と思っていた前後ポジションをさらに前に出すというのはなかなか難しいものですね。いったんポジションがかたまってそれに慣れてしまうと、体がそこに落ち着こうとしてしまいます。それを打ち破って新しいポジションを見つけなければいけないわけですから、違和感との戦いになりますね。
ともあれ、この日のバーンはガリガリで、雪だまりに刺さるとかストップ雪につんのめるといった春の雪にありがちな滑りにくさとは無縁でしたから、遠慮無くポジションを前に突っ込んでいくことにしました。
尻をツンと跳ね上げて腰高の体勢を作り、ひざは伸ばし気味にブロックしつつ股関節から倒しこんでターンします。
切り替えの時もひざの伸びはブロックしたまま身を起こしていく動きにならなければならないのですが、ここでベンディングのクセが顔を出します。伸ばしていた脚を引っ込めるように体の下に引き寄せてしまうのです。まあこれはこれでできていても別にかまわない技術ではあるのですが、今回のテーマとは違います。
腰高ポジョンの効用は、切り替えで重心をいったん高い場所まで持ち上げてやることで、次のターンの荷重に位置エネルギーも動員できるということです。最大荷重と最小荷重の差、つまりダイナミックレンジを最大化してやりたいわけですね。これが頭の高さが変わらないベンディングターンでは意味が無いわけです。海外のジュニア育成ドリルなどを見ていると、切り替えで軽くジャンプさせるものなどがあります。これも同じ狙いでしょう。
柄にもなく小理屈を垂れてしまいましたが、私の個人的な理解なので普遍性は知りません。よい子は鵜呑みにしないで下さいね。
高倉山コース下にカメラを置いて滑る様子を撮影しようと思いましたが、周りが明るくて液晶モニターが全然見えず、結果を見たらろくに撮影できていませんでした。やっぱりスキーにはファインダー付きのデジカムがいいなあ。
午前中はそんな調子で黙々と滑り、ガリガリだった雪もだんだんと緩んできて滑りやすくなってきたかなと思ったらお昼前に吹雪き始めました。
昼飯を食べている間にこんだけ積もってしまいました
早い昼メシに逃げて様子を見ましたが吹雪はいっこうにおさまる様子もなく、というか激しさを増していき(4月ですぞな)、やがてメインで回していた高倉山リフトも止まってしまいました。寒いし視界もないしでスキーになりません。
春ですし、こういうときはとっとと下山して観光するに限りますね。さよならあ。