2014年03月30日

桑名ターン before after [day.33]

毎度。

花粉症によるハナのかみすぎで鼻の周りが荒れていたところにスキー焼けが重なり顔がたいへんなことになっている俺です。

土曜日は湯の丸スキー場で春スキーしてきました。メンバーはまたまた学生時代の仲間、スーパーレジャースキーヤーO先輩とモーグラー女子M嬢、私の3名。

おっ。年間滑走日数が早くも最多タイに並びました。33日。まだ滑る予定はあるので、今年は最多滑走日数を更新することは間違いなさそうです。

今回はスキー以外の観光プランも盛りだくさんのお気楽春スキーだったのですが、個人的には前回の丸沼で得た新感覚「俺の桑名ターン」の再現検証というテーマもありました。ターン外側の股関節をビキニラインから屈曲することで外向傾を作るという試み。

しかしこの日は、というかこの時期はもう雪がグサグサで丸沼でもらった感覚の再現がなかなかうまくいきません。足元の雪が崩れてしまうので、かかったエッジを足がかりにぐいぐい重心を内側に落っことしていくことができない。

ともあれ、O先輩に頼んでビデオを撮影してもらいましたので、ちょっとでも変化があるか見てみましょう。前半が先月の菅平での滑り、後半が今回。音声なし。

相変わらずヘッタクソですねしかし!

う〜ん、変わっているのかいないのか……。

だいぶオーバーにやったつもりなのですが……。

ターンマキシマムちょっと手前を静止画で比較。

桑名ターン before after

う〜ん、外向傾っぽさ、ちょっと出てるかな。

もう少しクネッとしたい。あんだけオーバーにやったつもりでもこの程度に差にしか現れないんだなあ。もっとスピード出してもっとエッジかけてもっと倒してもっと折らないと、レーサーみたいなフォルムにはならんつうことですね。

posted by Gyochan at 23:10 | Comment(13) | TrackBack(0) | スキー

2014年03月26日

妖怪板つかみ対処法

毎度。俺です。

春スキーたけなわとなってまいりましたね。

春スキーと言えば、緩斜面で「くっ」と板にブレーキがかかる不快な現象に多くのスキーヤーが悩まされます。これは妖怪板つかみのしわざです。

妖怪板つかみ

[想像図]

「春スキーは楽しいんだけど、リフト乗り場までのあの200mの緩斜面をどうにかしたい。板が止まる!」なんて方、多いのではないでしょうか。私もです。

いたずら好きな妖怪のやること、つまり超自然現象なので根本的な撃退法というものはありませんが、影響を多少軽減する方法はあります。私の経験の範囲でいくつかご紹介します。

ワックスに凝る

とにかくフッ素。値段の高いフッ素高含有な滑走ワックスをきちんと入れておく。フェルトで塗るタイプもありますが、持続性でいうとホットワックスに軍配です。きっとレース用のスタートワックスがいちばんよいのでしょうが高価すぎて使ったことはありません。

テールプレス

板つかみが気になるのは主に緩斜面を移動する時ですよね。そこだけしのげばいいなら滑り方で何とかしちゃいましょう。要は滑走面が湿った雪面と接する面積を減らせばいいわけですから、ウィリー滑走などいかがでしょう。エビ反るほど板の後ろに体重を乗せてトップを浮かせ、テールだけで滑ると板つかみの影響をほとんど受けずに済みます。ただしちょっと難しいし、足が痛い。理屈的にはフェイキーでのノーズプレスも同じことですがこっちのほうがもっと難しい。

テールプレス

ここまでする必要ないですけど

片足スキー

テールプレスほどの効果はありませんが、片足スキーも移動中の接雪面積を減らすには有効です。単純に接雪面積が半分になるわけですから。その代わり板に対する荷重は逆に倍増するので抵抗がちょうど半分になるわけではなさそうですが、これもなかなか効きます。

レールターン

接雪面積を減らすにはレールターンもかなり有効かと。角付けを強めてエッジだけで雪面に立って浅回りをします。緩斜面でレールターンするのは実はナニゲに難しくて私はたいへん苦手です。しかし「いかに雪から抵抗をもらわず板を推進させるか」というのは春スキーに限らず競技スキー永遠のテーマと言えるわけで、たいへん練習になる滑り方でもあります。

板つかみがおそろしいのは急斜面から緩斜面に斜度が変わった瞬間に板をつかまれること。前に放り出されそうになってびっくりしますよね。斜度の変わり目で心の準備をしておくだけでもずいぶん違うような気がします。

いかがでしたでしょうか、今日から試せる妖怪板つかみ対処法。ほかにもきっと様々な知恵や工夫があると思います。よかったらお聞かせください。

posted by Gyochan at 20:00 | Comment(338) | TrackBack(0) | スキー

2014年03月25日

腰を入れる?

丸沼高原」と「フォルクスワーゲン」って似てるよね。えっ? 似てない? 声に出して読んでみてください。似てます。

毎度。俺です。

先日の丸沼高原で整地を滑っていたときのことです。

ずれやすく斬りにくい初号機でいかに澄んだカービングを刻むかをテーマにポジションとフォームの試行錯誤にいそしんだわけですが、最後の最後でコレハという感覚を得ました。

スキーについての覚書」のKNJ氏や「スキーのメモ」のかいぞー氏と一緒に練習させていただく過程でしばしば話題にのぼった「ビキニラインからの屈曲」。外傾姿勢をいかに作るかという文脈の中で出てきた言葉なのですが、これについてあーでもないこーでもないと試行錯誤している時のことでした。

ターン中に、ふと外股関節の緊張を解いてみたのです。

くにゃ

と腰が軟らかく砕ける感覚とともに尻がターン内側下方にすとんと数センチ落ち、代わりに反対側の内腰がストレッチされて突っ張る感覚がありました。椅子に座っているような、壁によりかかっているような安定感があり、「あれっ。下半身が安定してこれすごくラクぅ!」という感じ。

あまりにも微妙な変化なので文章にして何がどう変わったと伝えるのがむちゃくちゃ難しいのですが、とにかく骨盤から下が全然違う感じ。重心はだいぶ低まった感覚があります。もしかしてこれが「腰を入れる」っていう状態?

ためしにそこから外脚を伸展してみると、ぐうっと後方に伸びます。

うわ。体すごい前に出てるぞこれ

この日のスキーの最後の最後での発見だったので、あまりこの感覚を深く掘り下げることができなかったのですが、切り替えと同時にこの外股関節の屈曲というか脱力を行うと谷回りがかなり手短に開始されることがわかりました。

私の主観的な感覚だけを書いているので、具体的に何が起こってるか全然わからないでしょう。私もわからない。動画で前後比較でもしてみないことにはあの「くにゃ」っていう感覚の正体は判明しない。

けど非常になにかこう、核心に迫る発見をした気がしてなりません。

丸沼のヴァイオレットコースで得た感覚なので、とりあえずこの滑りを

俺の桑名ターン

と名付けることにします。

You make me feel good.

posted by Gyochan at 00:44 | Comment(12) | TrackBack(0) | スキー

タイムチャレンジャーの使い方

春になると、色々なものが止まらなくなって困りますよね。物欲とか鼻水とかロマンチックとか。ためいき出ちゃいます。

毎度。俺です。

先日湯の丸スキー場で遊んだタイムチャレンジャーの記事がたいへんな反響で一時はアメブロのサーバが落ちるかと思うほどでした。落ちませんでしたが。たぶんギリギリで持ちこたえたのだと思います。

さて、湯の丸スキー場4ゲレのリフト脇に何かポールが林立しているのは知っていたけど、使ったことがない、あれって面白いの? ていうかあれって誰でも使っていいの? と思ってた方! よそのスキー場でタイムチャレンジャーを見て同じように思ってた方!

滑っちゃダメなのは「貸切ポール」。これは団体さんがお金を払って借りて、自分たちでポールセットをしてコース整備をして練習に使うので、勝手に入り込んで滑るのはNGです。失礼ですし危険です。そしてたぶん怒られます。湯の丸の場合は3ゲレ上部や1ゲレに張られます。

一方、「常設ポール」は誰でも滑ってよいのです。とても楽しいですので、湯の丸4ゲレに設置されている常設ポールのタイムチャレンジャーの使い方をご説明いたしましょう。

スタート地点の横にはこのような料金機があります

@ 「使用中」のランプが消えていることを確認します。
使用中とは、誰かがコース内を滑走していてタイム計測中という意味です。ランプが点灯していたら消えるのを待ちます。スタート位置からはゴールまで見通せるので滑ってる人がゴールするのが見えます。

A コイン投入口に100円玉を投入します。
コトンといい音がしなかったら変なところにコインが引っかかっているので返却ボタンを押して再投入してください。

B 「スタート」ボタンを押します。
スタート位置についてから押しても押してからスタート位置についてもよいです。数秒ののち、スタート合図が鳴ります。

スタート台。迷わず直滑降。できればスケーティングで勢いを。

C スタートします。
スタート合図は「プ・プ・プ・プ・プ・ポーン」です。最初のプが鳴りだしたらいつスタートしてもよいようです。スタート台には鉄柱が2本立っていますが、これはスノボ選手が飛び出す時につかまるバーです。スキーヤーにはちょっと邪魔ですが。足元にある横棒が計測開始のセンサーですので、スタート前にうっかり触ってしまわないように気をつけましょう。

D 上手に滑ります。

E ゴールします。

F リザルトを受け取ります。
ゴールライン直後の左手にタイム表示機・兼・成績出力機があります。この機械はゴールラインの本当に直後にあるので、ゴールを切ったらすぐに急ブレーキで止まらないと、リザルトをもらうために登り返すことになりますよ。

ゴール地点のすぐ脇にある出力機

出力機からジジジジジと出てくるリザルト用紙には「タイム」「時速」「順位」「その日のベストタイム」などが刷られていた参考になります。湯の丸の計測器は時計が合わせられておらず、滑走日時の部分はトンチンカンな値が入っていましたが。

あの日の湯の丸タイムチャレンジャーを使っていたのは朝のうちは私たちだけ。ヘタクソなりに楽しそうに滑る我々の姿を見て興味を抱いたのかどうかは知りませんが、午後にはたくさんの人が次々にポールをくぐっていました。速そうな人の滑りを見て参考にするのも勉強になりますね。

ポールバーン全景(ゴール側から)

posted by Gyochan at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー

2014年03月24日

ガチ練のつもりが [day.31, 32]

通勤中、ぼんやり電車の中吊り広告を見ていたら、美容雑誌『美的』5月号のキャッチコピーに目を疑いました。

「幸せ美肌で 外面いいね って言われます!」

わざとやってるだろこれ絶対……。

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「外面」にはごていねいに「そとづら」とルビがついています

毎度。俺です。

この週末は、いつもの「ペンションZAKOJI」さんを根城に尾瀬岩鞍丸沼高原を滑りました。道連れは大学時代の部活仲間たち。ミスターレジャースキーヤーO先輩、長野育ちのモーグル女子M嬢、クレイジー公務員T先輩と奥様はふたりともスノーボード、そして私の総勢5名。

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ペンションZAKOJIのダイニング。落ち着けます

大学時代の仲間たちとは年に一度ハイシーズンに大人数で大型スノーリゾートへ繰り出すのが恒例行事になっていますが、今回のように小隊単位でゲリラ戦を行うこともあります。

今回のテーマはガチ練です。私はコブを滑る気マンマンで手持ちの板ではいちばん軟らかい初号機(Fischer Progressor 7+)を持ち込みました。

初日は岩鞍

この日の岩鞍はなんと雪。しかも強風混じりの吹雪となってしまいました。O先輩・M嬢・私の3人は真っ先にゴンドラに乗ってミルキーウェイを滑ることができましたが、その後ほどなくゴンドラと西山のリフトがすべて終日運休となってしまい、体調不良からゲレンデに出遅れたT先輩夫妻は結局ボーダーがいちばん楽しめるミルキーウェイを滑ることができませんでした。これは残念。

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女子国沢は吹雪でした

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やまない雪にうなだれる仲間たち

当初ガチ練のメニューに組み込んでいた西山のブナの木コース(コブ)男子国体コース(急斜面)はこの運休によって滑ることができなくなり、チャンA、チャンB、エキ下などをひたすら滑りこむ練習となりました。

といってもリフト再開をだらだら一時間も待っていたりお昼もお茶もゆっくりしたりで、どっちかと言うと休憩時間のほうが長かった初日となりました。どこがガチ練なのか

翌日は丸沼高原

天候はすっかり回復し、小雪の舞う曇空からだんだんと晴天へと変わっていきました。前日に降った雪でバーンは2月並みの良馬場。岩鞍の後に丸沼を滑ると、固く締まった圧雪のありがたみが身にしみますね。パンパンで最ッ高です。

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午後には白根山も姿を見せました。みんな記念撮影。
知らないグループどうし撮ったり撮られたりもふつう

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春スキーはやっぱり天気が良くなきゃね。

山頂に登って白根山をバックに記念撮影などはお約束として、わりと真面目に丁寧に各コースをひとつひとつ攻める感じで滑り込みました。

しらね〜シルバーのコブは鉢の中がアイスバーンで私には歯が立ちませんでした。怖くて2ターンできません。1ターンで発射です。下半分の斜度のゆるまったあたりまで横滑りで降りて再挑戦しますが、やはり1ターンで発射です。そこをモーグル女子M嬢は上から下までザックザックとアイスバーンを削る音を立てながらひらりひらりと舞い降りていきます。スゲー。うめー。とにかくターン前半のエッジングが半端ない。

ああやって滑るのかあ……

それがわかったところで自分じゃできないんですが。

ゴールドコースも久しぶりに滑ってみましたが、単なる楽勝中斜面でした。あれえ。こんなに簡単なコースだったっけ? 2シーズンくらい前に滑った時は降りるだけで精一杯だった記憶がありますが、全然。ふつう。

午後はスキー組はローズ下部、ヴァイオレットで動画撮影なども交えて平地練習。スノボ組もグリーンを回して練習。こう書くとだいぶガチ練な雰囲気ですが、むしろレジャー。あんまり天気がよくて気持ちが良いので、楽しくムードのよいゲレンデばかりを選んでちょいちょい休憩しながら滑っておりました。

とうていガチ練と呼べる滑走内容ではありませんでしたが、そんな中でも私はちょっといい感覚をつかんだりして、それなりに実りあるレジャースキーとなりました。楽しかったしね。

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駐車場でさびしそうにしてたあいつ、今ごろどうしてるかな。

posted by Gyochan at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー