2014年01月27日

順調に腹が出てきた

まず始めに、佐渡先生と徳川機関長の殉職を悼み、敬礼。今ごろ沖田艦長や古代と酒を酌み交わしているのかな。ほの暗い第一艦橋にひとりまたひとりと黄色い影が浮かんでくるあのシーンがどんどん現実になっていくのが悲しい。

毎度。俺です。

スキーシーズンもまだ前半戦が終わるかどうかというところなのに、内臓脂肪は順調にその貯蔵量を漸増させているようで、早くもズボンがきつくなってまいりました。

毎年これの繰り返しですわ。

12月ゴールデンウィークくらいまで、約半年間自転車に乗りませんから、その間はブクブクブクブク太っていくばかりです。

スキーはもともと運動強度もそれほど高くありませんし、その運動の内容も基本的には無酸素運動で、脂肪の燃焼をともないません。そもそも、スキー場にいる時間のうち、滑走している時間よりもリフトに乗っている時間のほうがずっと長いですしね。

つうわけで、脂肪を燃やしていないんだから食う量を減らさなきゃいけないはずなんですが、冬は食い物がうまい。いや、私にとって食い物は一年中うまいんですが、とりわけ冬の食い物に好物が多い。鍋物。おでん。シチューとかね。ええ。あったかいものが好きなんです。熱けりゃ熱いほどいい。

で食い過ぎちゃう。

私の場合、夏場は66kg台が普通ですが冬場は68kg台で落ち着いてしまいます。2kgくらい微増じゃないかとおっしゃる向きもあるかもしれませんが、2kgってたいした重みだし、体積ですよ。

ミネラルウォーターの2Lペットボトルを考えてみてください。四角いやつ。コンビニのドリンク棚のたいてい一番下の段に並んでるやつ。あれ持ち歩いてるのと変わらないんですよ。体脂肪の比重は水より小さいですから、体積はあれよりさらに大きいはずです。

ああそれなのに。私はスキー場で午後のお茶をする時に、ケーキを食うという習慣までできてしまった。体を動かしたあとはタバコもうまいが甘いものもうまい。おやつにコーヒーとケーキ。こうして一年中スポーツをするようになる前、ただの運動不足メタボおやじだった頃はおやつに甘いものを食うなどという習慣はゼロだったのになあ。

ダイエットの過程で履かなくなったもう少しウエストの太いズボンはあるのだけれど(そして昨シーズンは悔しいことにそれのお世話になったのだけれど)、今年はあれに裾を通したくない。なんとしても今の29インチでひと冬越したい。無理かな。う〜ん。う〜ん。

posted by Gyochan at 23:23 | Comment(4) | TrackBack(0) | メタボリック

2014年01月24日

これ「俺の野麦ターン」そのものでしょ

毎度。SHELLYが結婚してしまって嫁探しがふりだしに戻った俺です。ちなみに西田ひかるが結婚した時にも一度ふりだしに戻ってます。

さて、私がいつも楽しく拝見しているブログのひとつ、

木島平コブ滑走研究所

にこんな記事がUPされました。

コブでの先落とし動作を入れるとどう変化するか?

私もコブ滑走能力ゼロのひとりですので、木コ研(きこけん。俺命名)さんの記事はいつも人知れず熱い視線で注目しているのですが、上の記事にあった記述を見てびっくりしました。

伸展を実現するために次なる必殺技は 先落とし
そしてそのために必要な動作は スキーの引き戻し
岩淵隆二氏がしつこい位に唱える技法ですが、これはある程度コブが出来る人にはかなりの確率で即効性を発揮します。


えっ。

これって俺が野麦峠で発明した「俺の野麦ターン」の技法じゃね?

ちなみにその時の記事で私はこう書いています。

山回りが終わってスキーが横を向いたタイミング、この時スキーは身体より先行していますが、この瞬間に、足首だけを使ってヒョイッと両スキーを後ろに引き戻す。


引き戻す」。ズバリじゃないですか。さらにこうも書いています。

もしかしたらコブにもすごく向いてる滑り方なんじゃないかという予感がしています。


いよいよズバリっぽいですね〜。

木コ研さんの記事には一緒に動画も貼られていました。

こっ、これは……ッ!

私が野麦ターンの発見に興奮しながら同行したO君にゲレンデでやり方をやって見せたのとまったく同じ動きです! 「こうだよ! こうやって、キュッて引くんだよ!」と。これは確定ですね。

岩渕隆二氏がしつこい位に唱えるという技法を、私は自力で発明していた!

おいおいおい。伝説作っちゃった? 俺、伝説作っちゃった?

俺=イワブチ伝説!

……んなこたーない。

んなこたーないし、私にコブが滑れるわけでもない。けどね、うれしいじゃないですか。今日はいい気分です。

posted by Gyochan at 20:00 | Comment(3) | TrackBack(0) | スキー

2014年01月21日

スキーと運動神経

右手でつまみあげたイヤホンはたいてい左耳用。

毎度。俺です。

このブログのサブタイトルみたいなところにも書いてある通り、私はいわゆる運動音痴ウンチ君です。ドンくさい、ニブいとも言います。

とにかく小さな頃から身体を動かすことが苦手=キライで、小学校から大学まで体育の授業といえば苦痛以外の何ものでもありませんでした。体育の授業を合法的に回避できるのならば悪魔に魂を売ってもいいとさえ思っていましたがそれとてかなわず、悪魔からも見放された暗黒の少年時代であったと言えます。

逆上がりができないとか走るのが遅いとかはいいんです。別に。自分が恥ずかしいだけなので。いや、それだって十分につらいことでしたが。生まれながらにして闘争心というものにめぐまれなかったので、できなくて悔しいという気持ちはありませんでした。

しかし、団体競技でチームメイトに迷惑をかけるのがつらかった。サッカーのチーム分けなど、私の運痴ぶりを知っているクラスメートからは私はもはやハンデ扱いです。

いや、私だって何とか仲間に迷惑をかけないようにボールに触るまいと必死なんですよ? でも、ボールを避けてコートの脇に遠ざかっていてもそこが突然「いい位置」になってしまうという局面は往々にしてあるわけで、急にチャンスボールが回ってきたもののどうしてよいかわからずチャンスを何一つモノにできないままチーム全員から非難を浴びるということの繰り返しでした。いや、非難を浴びるよりも「気にすんなよ」の一言のほうがグッサリ来ましたけどね。

さいわいにも、中高6年間の思春期は男子校で過ごしましたので、同世代の女子の前でブザマな姿を晒すという地獄の責め苦はほとんど受けずに済みました。もしこれが共学であったなら私は本当にどうにかして悪魔を呼び出す方法を発見してしまっていたかもしれません。

そんな私ですので、いまだに球技全般はキライです。モノを投げたり受けたりするのが苦手なのはずっと変わっていません。キャッチボールとか無理。だって、宙を飛ぶボールの軌跡から落下点を予測し、そこに身体の一部または全体を(できれば最短距離で)移動し、ボールの到達と完全にタイミングを合わせてそれを保持する、という高度に複雑な芸当を、ボールが放たれてから手元に到着するまでのごく短時間で行わなければならないんですよ? そんなことできるはずがありません。

よく至近距離からクルマのキーとかミカンとかを気軽に私に放って寄越すやつがいますが、どうかと思いますね。「ちょ、投げんなよ!」ってキムタク口調で叫びますけどね。手渡しでお願いします。

運痴自慢をしたいわけではなかった。

そんな運痴の私なのに、なぜこんなにスキーが楽しいんだろう、という話をしたかったのです。

救いがたい運動音痴の私にとって、スキーは生まれて初めてひとなみに楽しめるスポーツだった、というのが私がスキーにハマッたもっとも大きな理由です。

板を揃えてパラレルターンができた、ということは、ボーゲンスキーヤーよりはうまい、ということは、世の中に私よりヘタな人がいる! これだけでも常に最底辺が定位置だった私のスポーツ史では奇蹟に近い出来事です。運動が得意な人にこの成功体験を正しく共感してもらうことはおそらく難しいでしょう。

そしてさらにうれしいことに、練習すればもう少し上達しそうという手応えがあったのです。ものごとを練習して上達するプロセスというのは何によらず楽しいものですが、スポーツの分野で自分がそれを実感できる日が来るとはまったく思っていませんでした。

もしかしたら、上級者は無理としても熱心に練習すれば中級者くらいにはなれるんじゃないか。うっすらそんな予感すらしました。えっ、スポーツで私が中くらいだなんて、そんな夢みたいな話があるかしら! これは四十年間の運動音痴人生に差した一筋の光明にほかなりません。大げさに言っているわけではありませんよ。

そう。スキーが私を虜にしたのは、そこに積年の劣等感から解き放たれる喜びがあったからなのです。

こうして私はスキーにハマっていきました。ハマッた後もそれはもう楽しいことばかりだったのですが、長くなったのでそれについてはまた別の記事にします。

posted by Gyochan at 20:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | スキー

2014年01月20日

またまた岩鞍修行 [day.20〜21]

スバルのアイサイトはラブホ入り口の”のれん”をくぐれないのではないか、という噂をツイッターで見かけました。もしそれが本当だったらケケケざまあみろ、と思いましたが、よく考えたらラブホに行ってる時点で勝ち組

毎度。ラブホとは縁のない俺です。

先々週末に引き続き、先週末も岩鞍です。

友人が主宰しているスキーサークルの合宿、というとまるでガチ系のようですが実際はノンジャンル初心者入りの、いたってふつうのわいわいレジャースキーです。

宿はもちろんいつもの「ペンションZAKOJI」。いい宿です。ちなみにお風呂は温泉です。ご予約の際には「ギョーのブログで見た」と申し添えていただきますと、きっとZAKOJIでの私の待遇が良くなります(笑)。よろしくお願いします

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素晴らしい好天にめぐまれた土曜日の岩鞍。

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山頂からは武尊連峰もこの通り。

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めずらしくフラットなミルキーウェイの出だし。
カメラを雪面に近づけると奥行き感が出ますね

土曜日の岩鞍は晴れ。数日間降雪がなかったせいかよく締まっていて全体にとても滑りやすかった。踏みが甘いことで定評がある岩鞍の圧雪でも、降雪がないまま毎日踏めばこんなにパンパン。すぐにボコボコになってしまう女子国チャンピオン中間部も終日平らなままでした。ありえん。

翌日曜日は打って変わって大雪。日によって違うゲレンデ状況が楽しめたのはよいものの、コース規制が多くて難儀しました。埼玉県連、茨城県連の県技選ダブル開催だったようです(その代わり、大会が終わって規制が解かれたバーンにはふかふかのパウダーが広がっていたりもしました)。

チャンピオンコースなど、土曜の晴天でゆるんだ雪が晩にアイスバーン化し、その上に新雪が乗り、しかもコースは規制で細い通路のみという悪条件。そんなところを上手に滑れと言われてもどだい無理なので、私なりに慎重に(=ブザマに)降りました。

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日曜日は雪。エキスパートコース下部は規制がとけたらパウダー食えました

いやあ滑りにくかったねえ、という会話の中で出てきたのが

畢竟、スキーはリカバリーの連続である

という名言。ごもっとも。広い意味では、自ら積極的にバランスを破っていかないとスキーを谷に落としていくことはできませんし、狭い意味では瞬間瞬間の雪面の変化をその場でスキーにフィードバックし続けないと安定を保った滑りはできない。つまりいつなにが起こってもリカバリーできるポジションが「いい位置」と言えるわけですね。

とまあ偉そうなことをのたまっておりますが、今回のメンバーはエキスパートからボーゲンまで様々なので、基本はのんびりまったりとミルキーウェイを軸に回していましたよ。

いちおう「スキーサークルの合宿」という体裁なので、初級者の指導などもします。講師役は主宰者の友人S(フリースタイラー、雪バカ)。私も去年までは生徒役だったのですが、今年は講師補佐として横から好きなようにああしろこうしろと口を挟んだりしてました。迷惑? 迷惑?

同行のボーゲンスキーヤーにピボットだの横滑りだのホッケーストップだのをさんざんやらせて仕上げにエキスパート下部(中斜面)を何度か滑ってもらった結果、初級者のひとりは緩斜面で自然と足が揃うようになりました。特にホッケーストップは初級者には効果絶大ですね。外向傾、エッジング、スピードコントロール、内足の同調、谷足への荷重感など、ターンに必要なエッセンスがぎっしり詰まっている気がします。効きます!

けれども人に教えるというのは難しいものですね。板を下向けてターンはできるもののターン後に板が横にすっぽ抜けて転ぶ、というシーンがたびたびあったのですが、これの矯正方法がわかりませんでした。よくありますよね。私もコブの中ではこうなります。しかしこれが起こる原因がよくわからないから、どんなアドバイスを処方すれば効果的なのかがわからない。

身体が山に逃げている(後傾)、身体がスキーと一緒に回っている(ローテーション)、横に走る板に身体が追いついていない(これも後傾)などの外面的な特徴は見てわかるのですが、それが「板が横にすっぽ抜けて転ぶ」という現象とどうリンクするのかがよくわからない。そしてどれとどれを治せばその現象が防げるのか/全部治さないと防げないのか/どうすればそれらを効果的に治せるのか、など、わからないことだらけです。

ほかにも、フラットな整地では実に優雅な滑りを見せるのに、バーンが荒れるととたんにまるで別人のように滑れなくなってしまう人とか。荒れバーンはもう「ビビるな」くらいしか私には言えず、これも特効薬がほしいですね……。

posted by Gyochan at 23:37 | Comment(3) | TrackBack(0) | スキー

2014年01月15日

岩鞍修行 [day.17〜19]

マナカナのうちのどちらかひとりだけに出演依頼するときって「どっちでもいいのでスケジュール空いてるほう」って言って頼むんですかね。

毎度。俺です。

年明け最初の連休は尾瀬の「ペンションZAKOJI」さんを拠点に行われているお友達の集まりに毎年まぜていただいています。今回で3回目だったかな? ファミリー組、ワイワイ組、ガンガン組(便宜的命名)に分かれて3日にわたって尾瀬岩鞍を滑る集いです。

私はいつもガンガン組。このグループはすごい滑走スピードでとにかくどんどんよく滑ります。特に基礎ラーとかレーサーとかいうわけではなく、みなさんレベルの高いフリースキーヤー/ボーダーです。初めてこの団体にご一緒させていただいたときはついて行くのに必死でしたが、ようやく私もみなさんのペースに合わせられるようになってきました(笑)。

1日目

1日目は雪。いつも昼食を食べる岩鞍食堂前(トンカツが旨い)より

2日目

2日目は快晴。客の入りもこの日がダンドツに多かった。第3クワッドより

3日目

3日目も雪。これは女子国沢コースの終わりあたりかな

ちょうど一年前のこのツアーではさんざん男子国体コースから逃げまわったあげく、成り行きで滑らされることになってしまい、横滑りの連続で半分泣きながら降りたのですが(やや誇張あり)、今回は私から男子国体コースをリクエストしました。これだけでもすごい進歩です。

一年ぶりに滑る男子国体コースは「あれ? こんなに斜度ゆるかったっけ?」という感じでした(カタログスペック=MAX 29°)。急斜面には違いないのですが、つい先日シャトレーゼで体感40°(カタログスペック=MAX32°)のスベスベ斜面におののいたばかりなので、妙に易しく感じます。やはり身体は遅れてしまうものの、一年前のように「横滑りを左右入れ替えているだけ」といったごまかし滑りではなく、野麦ターンを駆使して一応は丸い弧の連続として滑り降りることができた……ような気がします。

なあんだ、男子国体いけるじゃん。

ここに油断が出ました。

気をよくした私は、同行の友人に女子国体沢コースでの追走撮影を頼みました。野麦ターン技法を得た私のここまでの集大成を見よ、と傲った気持ちになっていたのかもしれません。カメラのスタートを確認してさっそうと滑りだすと……

コブ。

コブコブ。

女子国がこんなコブになるなんて聞いてないよ!

集大成どころじゃありません。いや、撮影されているので止まることすらできません。次にどこを滑っていいかわからない不規則コブ。ひとつふたつ先のコブまで見てないと自主経路設定などできないのに、足元の起伏に対応するので精一杯。スタンスはガバガバに開いちゃうし、何度かは斜面を横断してひと呼吸いれる始末。

いやあ。慢心。怖いですね。手ごわかった……。

今回のツアーではほかにも女子国体コース尾根〜沢を通しで滑ったり、ミルキーウェイをゴンドラ乗り場までノンストップで滑ったり、深雪フカフカのチャンピオンBコースを初めて滑ったりと、内容的に私が経験した中でもっとも硬派な岩鞍ツアーになりました。ほんと、岩鞍は足腰にキます

そういえばこの三連休毎日、チャンピオンAコース下部(オクタ前の一枚バーン)は昼休み1時間クローズしてコース整備を入れていました。圧雪の踏みが甘いことで定評のある岩鞍ですが(ほとんどのコースが昼にはボコボコになる)、これはなかなかよい取り組みだと思います。

posted by Gyochan at 21:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー