と問われたら、
狭山が楽しいのではない。スキーが楽しいのだ!
と答えます。
昼近くまで寝坊した三連休初日、自転車に乗ろうかスキーをしようかしばし悩んでスキーにしました。水曜日の初滑りに続き、また狭山です。
途中ワークマンに立ち寄って薄手の靴下を買い込みます。私はふだん少し厚めの靴下が好きで、薄手の靴下をほとんど持っておりません。ブーツがタイトフィットになったので必要になった次第。4足399円也。安っ。ユニクロで3足990円買ってる場合じゃないね。
狭山は今年ピステンを新車に買い替えたみたいですね。新車はいいね、新車は。
土曜日だし三連休初日だし混んでいることを覚悟して行ったのですが、昼過ぎの狭山はすいてました。リフト待ちの列に折り返しがありません。ていうか水曜日よりすいてるじゃねーか! どうしたんだ首都圏! 土曜日だぞ今日!
そして雪。水曜とはじゃっかん感じが違う。ちょっとふわっとしてて、やけに滑りやすい。ゆうべのオールナイトと午前中で雪面にうねりが出てきてるけど、ぶつかる感じがない。これはいいな、なかなか。
初滑りで棒立ち後傾ポジションがまあまあ前に出た気がしたので、ためしに一本目の滑り出しでチョッカりながら軽くジャンプしてみたところテールだけ浮きました。前過ぎかよ!
つーことは前後ポジションはいいね。次に高さを合わせましょう。高さを合わせるにはとにかく大げさにしゃがむことです、私の場合。スキージャンプの助走台を滑っている気持ちでクラウチングをとるといい感じ。
わお。姿勢を下げたらとたんに板が斬れだしました。初滑りではまったく得られなかった斬れてる感。なるへそなるへそ。カービングは重心の高さとエッジ角のバランスなのね。
姿勢を下げるドリルって何かなかったかな。そうだ、あれやってみよう。ストックをグリップの下でにぎるやつ。グリップの真下でストックをにぎると、15cmくらい短いストックを持っている感じになって自然と姿勢が下がるっていうドリル。
やってみた。
……ふつう。
ふつうにストック突ける。なんなん? ストックこの長さでいいん? でもすごいスピード出る。超気持ちいい。このくらい下がればいいか。姿勢が下がると気持ちがすごくアグレッシブになるね。ぐいぐい谷に体を持っていきたくなる。
さて、前後ポジションも上下ポジションも出たから、あとは左右か。ていうか二日目にしてポジション出しがめちゃくちゃ捗ってるな。なんだこれ。上手くなったのか俺? あ、ブーツか! そうだブーツだわ。これは今季導入したフレックス110のブーツの恩恵に違いない。
左右どちらのターンもローテーションが出ていて外肩が前に出てしまうのでこれを矯正しましょう。これもドリルがあったはず。束ねたストックを水平にして、前方に捧げ持ちするドリル。これは 2in1 の SIA イントラから教わった。目・肩のラインが斜面と平行を保ちつつ常に谷に正対するようにする。「僕はフォームが乱れたと思ったら必ずこれをやります」とイントラ氏は言っていた。
これも素晴らしく効果が出た。これで2本滑っただけで完全に体が前を向いた。しかし強まった外向傾のせいでふたたびスキーがずれ出したので、その状態でまた前後位置・上下位置の微調整。そして土踏まずの少し後ろ、内くるぶしの真下あたりにピンポイントで荷重がキマると、ついに
つ─────────
と澄んだカービングターンになった。どんどんフォームが整っていくなあ。今日は効率がいい。それもこれも、すいてるリフトのおかげだ。感覚が消えないうちにどんどん回せる。
1時間に一度の休憩(タバコ)を挟みつつ、とうとう4時間券の時間いっぱい(4時間半)までフルに滑り倒してしまった。リフト20本近く乗ったのかな。「会心の1本」みたいなのも出たし、今日の狭山は自分的には素晴らしい内容だった。
やっぱこれブーツかな。
狭山スキー場をベースからパノラマ撮影してみた。イマイチ。