2013年07月09日

三増峠からの半原越え(敗戦)

日曜日はいつもの悪友たち(K氏:クワトロ、I氏:CAAD8)とサイクリングという名の部活。もはや部活

前回の三増峠練が意外に楽しかったので、今回もその方面にしました。ただ三増峠だけではチョット物足りないので、周辺にうまくくっつけられるいい道がないかと探ったところ、ありました。

半原越え

三増から宮ケ瀬に抜ける峠道のようです。これ行ってみようか。

登り口からの標高差はだいたい400mくらい。7%くらいの勾配をしばらく登り、棚があっての、後半戦はずっと10%オーバーというスペック。わたくし的にはかなり久しぶりの本格派のヒルクライムです。

$せめてひとなみに。-コースプロファイル

この日のコースプロファイル

なんでこんなコースを提案してしまったのでしょう私は。今でも後悔しています。後悔先に立たずと申しますが、今回のわたくしは後悔だらけ、でございます。

最大の後悔は、登り口の直前にあった短い激坂で脚を使い果たすという失態。結局、ここでバコーンと上がった心拍と脚の乳酸が回復しないまま半原越えに突入することになり。

せめてひとなみに。-半原越え

半原越えは大型車通行禁止、普通車も離合が難しい山道

前半の7%セクションはそれでもどうにかやり過ごしましたが、10%セクションに入るやいなや心拍数はうなぎ登りに。たまらず足つき……。

Iも同じ場所で足をつきましたが、Kだけはじわりじわりと超スローモーションのダンシングで登っていきます。どうやら「休むダンシング」を完全に会得したもよう

私はと言えば、一度は自転車にまたがり直しましたがまったく前に進まず二度目の足つき。しばらく押して歩いたものの、歩くと心拍が全然下がらないのでしかたなく路肩に座って息が完全に整うまで無念の休憩……。

みじめに補給食のようかんをかじりますが、悔しくてちっとも味がしません。しかし、家で凍らせておいたボトルの水は最強にうまかった(この日はかなりの炎天下でした)。

仲間をだいぶ待たせてしまいましたが、その休憩からは心拍を上げすぎないように気を配りながらそろりそろりと登攀し、その後は足つきせずに登頂しました。

私を待ちくたびれたKとIはそれでもオトナなので「遅えよ!」などとは言いません。しかしこの日はむしろ言ってほしかった……遅くていたわられるのはむしろヘコむ

せめてひとなみに。-半原越え・頂上

足はついたけど記念写真は撮るよいちおうね

ともあれ峠征服(?)の余韻をしばらく味わってからいそいそと反対側へダウンヒルすることにしました。コンビニか自動販売機で冷たいジュースが飲みたい。標高差約330mを一気に下り降りました。実に東京タワーひとつぶんです。これは爽快だった。

降りきったところにおあつらえ向きの自販機。赤コーラをぐびぐび。水も補給。山ひとつ越えるのにこんなに飲んだり食ったりしなきゃ走れないんだから、燃費だけなら原チャのほうが何十倍もオトクですね。

で、これはルートを引いた私にも想定外だったのですが、半原越えを降りきった地点から宮ケ瀬まで、8%近い勾配で100m以上をまた登らなければならなかったのです。I氏はこのダメ押しがかなり効いたようです。私はと申しますと、あれだけ動かなかった脚がなんだか妙に回り始め、かなり調子よく宮ケ瀬まで踏み切ることができました。

その後も私の脚は上り調子。休むダンシングの再確認に余念がないKと余禄の坂にダメージを受けているIを尻目に大逃げを敢行。宮ケ瀬湖畔をめぐる平坦基調の道を気持ちよく飛ばします。

ロードバイクの楽しさってこれだろ! このスピード感だろ!

苦痛に全身をきしませながら時速ひとケタ台の走行を強いられるヒルクライムのストレスから解放され、時速30km/hの風にいっとき酔いしれます。あれだけ苦しかった山越えの後にこれだけ踏めるのが不思議でしたが、同じような現象は以前にも経験しています。もう売り切れたと思った脚が復活するんですよね……。

ラスト休憩に寄ったコンビニで、サドルバッグのチャックが開けっ放しだったことが発覚。ヒルクライム中、ずたぼろに疲弊して補給食を取り出したときに閉め忘れたもよう。補給食やチェーンロックなどサドルバッグの中身をバラ撒きながらヒルクライムしてしまったようです。ズボンのチャックでもたまにやってしまうんですが、これはショックが大きかった。サイフを入れていなくてよかった……。

最後に、西橋本のマクドナルドで昼食しながら反省会。マックのポテトはしょっからいですが、この時ばかりは自分の腕や脚をなめたらそっちのほうがしょっからかった。汗が乾いた白い結晶がびっしりと目で見えるほどでしたから。

せめてひとなみに。-宮ケ瀬湖

宮ケ瀬湖。この日は一日、景色を楽しむゆとりがなかったかもしれない。

posted by Gyochan at 00:04 | Comment(2) | TrackBack(0) | 自転車

2013年07月01日

来シの準備

今週末はぱらぱらとスキマ時間ができたので、来シーズンのスキーの準備を少しずつ。

土曜日は弐号機 Blizzard ULTRA SONIC をチューンに出してきました。いつもお願いしている、八王子のチューンナップ工房MKさんです。

私は3組の板を持ってますが、全部を毎年チューンに出すほど滑ってはおりません。最初に買った初号機はもう下駄板扱いなのでノーチューン。弐号機と参号機を年代わりで交互にチューンに出すという運用に決めました。今年は弐号機の番です。

MKの大将はユーザーの好みや指示にもきめ細かく応じてくれる腕利きです。わたくしエッジ角とストラクチャーに関しましては非常に強いこだわりがありますので、大将にはっきりと伝えましたよ。

ふつうで
ふつうね

引き渡しは10月上旬になるそうです。ついでに、いろいろゴニョゴニョとご相談。ブーツを買おうと思っているので、お店を紹介していただいたり。

でもって本日、紹介していただいた神田のヴェイルというお店でブーツを買ってまいりました。

型落ちのラングRX110

$せめてひとなみに。

これっす

SAJ2級を持っていること、SIAシルバーを獲ろうと思っていること、けどメインは適当な遊びスキーであること、などを伝えて、テクニカ、サロモン、あとなんだっけ、ともかく5〜6足を取っかえ引っかえ試着させてもらいました。

出してもらったブーツの数々は、今までフレックス70〜80のやらかいブーツをワンサイズ大き目でブカブカと履いていた身にはどれもキュウキュウに窮屈。タイトフィットしてないと意味がないということはわかっていたけれど、覚悟を決めなきゃいけないんだなと思った。

ブーツによって当たって痛い箇所もさまざまで、小指の付け根だったり足の甲だったり土踏まずだったり外側の側面だったり。

しかしそんな中でラングのRX100があまりにも足にピッタリだったので、フレックスがひとつ上の110も出してもらい、履き比べて装着感にほとんど違いがなかったので110にしました。同じ型から作っているので装着感が似通っているのは当然なのでしょうが。

ブーツの中で当たっているところもゆるんでいるところもなく、足全体が満遍なくしっかりと包まれている感じ。購入用に出してもらった新品は試着したブーツよりもちょっとそのしっかり感が強すぎるかなあという感じもありますが、インナーがなじんでくれば解消するでしょうとのこと。

まあ、ブーツの硬さも装着感も、実際に冬のゲレンデでスキーを着けて滑ってみないことには本当のことはわかりません。ただでさえ待ち遠しい冬がいよいよ待ちきれなくなりました。まだ夏も来ていないのに。

posted by Gyochan at 01:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | スキー

三増峠練2本 [Odo 439km]

土曜日の午前中、クワトロ乗りの友人Kとふたりで相模原の三増峠を走ってきました。クワトロっていうと四駆みたいだけど、ピナレロクワトロは二輪車だし一駆です。

むかし武田信玄と北条氏が戦った「三増峠の戦い」を日本史に詳しい方ならご存知のことでしょう。その三増峠です。

せめてひとなみに。-峠

峠気分。低いけど。

橋本駅近くのコンビニで朝9:00に待ち合わせ。

もう少し早めの予定だったんですが、前日が飲み会だったので寸前に泣きを入れました。メールで「ごめん、やっぱ9:00集合にして……」。Kは付近までクルマでトランポ、私は自宅から自走(13kmくらい)です。

左の輪っか部分が周回コース(画像クリックでルートラボへ)

コースは、三増峠と相模川沿いの県道511号を使う周回コース。このコースは私が「相模原ニュルブルクリンク」と名づけていつも深夜にドライブするプチ峠&ワインディングです。クルマで走ると楽しいってことは自転車で走っても楽しいに違いない! と思って選択しました。

※ニュルブルクリンクはドイツにある歴史あるサーキット。北コースセクションは山あいを縫う全長20kmの難コースとして有名。

この周回コース、本物のニュルのように自然がたっぷりで気持ちいいです。全体の高低差は200mくらい。三増峠をピークとする峠セクションは8〜10%ほどのややきつめの勾配とすぐ終わる長さが練習にちょうどよく、また、相模川沿いのワインディングセクションは高速巡航が楽しいゆるやかな起伏とカーブの連続で飽きがきません。

難を言うならば相模川サイドは大型車の往来が多くてちょっと怖いことかな。これで全周にわたって交通量が少なければ夢のようなトレーニングコースになるのですが。

まずは反時計周りに峠セクションから。三増峠は北側から登ると10%前後の勾配が続いて、ちょっと急。そのかわり短い。

「休むダンシング」で最後までまったく疲れることなく峠を登れるようになることを目標としているKは重めのギアでじんわりじんわりと登ります。私はKの後ろをシッティングでのんびり追走しますが、峠が近づいたところで私はスパート。峠の先は長い下りが続くことを知っているので、峠ではとりあえず燃え尽きてしまってもよいのです。

せめてひとなみに。-上り

アングルを練りながらケータイで写真を撮れるくらいのペース

相模川までの長いダウンヒルは安全に下り、ワインディングセクションは自分のペースで気持ちよくぐいぐい走りました。やっぱ、川沿いのサイクリングロード(まっつぐでベタ平地)なんかよりも、適度に起伏とカーブがあるほうがずっとずっと楽しい! この道はほんとにいい道だわ……。

せめてひとなみに。-ワインディング

相模川サイドはこんな平坦路。

ほぼ一周し、小倉橋のたもと近くに最近新しくできたセブンイレブンで休憩を兼ねてブリーフィング。

Kがまったく息を乱していないので、もっとゼーハーするくらい追い込みなさいよと先輩ヅラして説教。ところがKいわく、踏むと心肺より先に筋肉疲労が来てしまうのだという。なるほどそういえばKがゼーハーしながら走ってるところを見たことがないな。よくわかんないけど、とにかくもっと踏みなさいと言う。

さて、コースは20km足らずなのでKは少し物足りないようす。

私「もう一周いく?」
K「じゃあ、今度は逆のダラダラ登りでシッティングの練習する」

二周目は一周目とは逆の時計回りに回ることにしました。こちら向きだと、峠セクションは緩くて長い上りになるのです。

峠まで登りきると、やはりKはまだ涼しい顔をしているので「ちゃんと出し切った?」と聞くと「出し切れてない」「ほら〜

なんでしょう。つらさが出る前に無意識にセーブしちゃうのかな。たまには顔面ゆがむくらい追い込まないと走力は上がらない気がするのだけれど。まあ人にはそれぞれ好みの方法論があるのであまり深くは追及しないことにしました。

ふたりとももうちょっと走れるかな、くらいの消耗だったのですが、昼時だし近くのラーメン屋でメシ食って解散することにしました。

三増峠いいな。また来よう。

posted by Gyochan at 01:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車