2013年05月19日

やっと夏タイヤ

ひさしぶりに機材車ネタ。

$せめてひとなみに。

毎週末スキーの生活から毎週末ロードバイクの生活に切り変わったのはいいけれど冬のあいだたいへんよく働いてくれた機材車をほったらかしにしていたのですまんすまんと言いつつディーラーで点検とオイル交換。そしてタイヤをやっと夏タイヤに履き替えました……。

今回、正規ディーラーにしてはめずらしくサービスマンが「オイル添加剤、興味あります?」と訊いてきました。

「効果はどうなん」
「うちのメカニックは効果あるって言ってますね」
「ディーラーが入れてくれるモノなら入れてみようかな……」
ありがとうございま〜す

正規ディーラーは、基本的によっぽどのことがない限りクルマに余計な何かを施そうとはしません。徹底的に事なかれ主義が行き届いています。そのディーラーが入れると言っている添加剤なのですから、悪い効果が出てしまう可能性だけはないと思ってよいでしょう。もちろん、良い効果もまったくないかもしれませんが。

さて。久しぶりの夏タイヤ、それに新しいエンジンオイルと添加剤で走ってみます。

お、エンジン音が少し小さく、そして音質が少し硬質になっている。じゅぃぃぃぃぃんって感じ。加速もわずかに良くなってる気がするけどタイヤも変わってるしなあ。こんなんはもう感覚であって、たしかな効果を知りたかったら計測器に載せるしかないですね。よくわかりません。たしかになんだか違うけど、どう違うか説明できん。

夏タイヤDZ101は、まあ、思ってたとおりでした。

スタッドレスに比べると乗り心地は悪いし、すんごいハンドル取られるし、ハンドルは重いし遊びがないし、ロードノイズはうるさいし、最悪です。もうね、心がウキウキしてくるくらい最悪です。思わず峠道に繰り出したくなるくらい最悪です。繰り出しましたけど。

最悪ぶりを確認すべく繰り出したのは、相模原の三増峠。相模川沿いの県道511とあわせて私が相模原ニュルブルクリンクと呼んでいる道です。雨で地面が濡れ始めていたので確認作業はほどほどの精度といたしましたが、それにしてもまあくるくるとよく曲がるクルマですな。スキーと自転車と楽器を運搬するのが目的の機材車とは思えない走行性能です。先がよく見えてなくても、止まるも曲がるもコーナーに突っ込んでから考える時間がたっぷりある感じ。

機材車にしとくのはもったいない。

posted by Gyochan at 23:17 | Comment(4) | TrackBack(0) | 機材車

2013年05月17日

68アルテなんか買うものか

$せめてひとなみに。

6800アルテグラが発表になりました。

ホスイ……。

私のマシン(2006年式キャノンデールCAAD7)のコンポーネントは5500系105と6500系アルテグラの混成(リアディレイラーのみアルテグラ)です。巷ではこの構成をイチマグラと呼びます。嘘です。今作りました。

なお、前後ブレーキキャリパーだけはトチ狂って TRP R970SL というアホのように高価なものをつけております。え? 値段? んーとねー、えっとぉ、デュラキャリパーの倍くらいかなぁ? ローラよくわかんなぁいオッケーたこやきー☆バイバーイ

ブレーキはともかくとして、駆動系は2世代以上前のもの。9速です。つまり古い。駆動系コンポが古いということはどういうことかと申しますと。

オホン。

どういうことかと申しますと!

えー。

どういうことかと申しますと……。

うーん……。

特にどういうことでもない

と申せます。

レースに出場するわけでもない、ヒルクライムに挑戦するでもない、つまり非ガチ系ホビーライダーの私にとって、コンポーネントの性能うんぬんは実際のところ自己満足以上の何ものも意味しません

私の乗る自転車にくっついているパーツシリーズがスーパーレコード30万円だろうがティアグラ5万円だろうが、ふだん走る速さも走る時間も走るコースも消費カロリーも、おそらく何ひとつ変わらないでしょう。重量差があるので山岳などでは多少違ってくるかもしれませんが、そんなものは誤差の範囲。体重の上下に吸収されちゃう差です。

ぶっちゃけ、今使っている9速イチマグラだって、客観的に見て乗り手(わたくし)の脚力やスキルからはすでにかなりのオーバースペック品です。当然のことながら、使っていて何の不満も不自由もありませんし、今後もないでしょう。

しかしそれがどうしたというのでしょう。

ほしいものはほしいのです。

私は11速になった6800系アルテグラがほしい

すでに3世代前の製品となってしまった私のイチマグラに比べたら、きっと胸のすくような変速を楽しませてくれるでしょう。スピーディー・アンド・ステディソフト・アンド・スムースライト・アンド・サイレント。9速から11速になることで著しくクロス化したギアレシオはまるでCVT車に乗っているかのようにシームレスな加速を私に味わわせてくれるに違いありません。

それで速くなるかというと、たぶんならないのですがね。それでもほしいと考えるのが物欲というものなのです。

ちなみに、私のマシンのドライブトレインを68アルテに全とっかえした場合(互換性のあるパーツがひとつもないのでどうしても駆動系総替えになる)の総額はえーと……

Fディレイラー(直付)FD-6800F¥3,980
RディレイラーRD-6800SS¥7,673
STIレバーST-6800¥32,766
クランク・チェーンリング(53x39T)FC-6800¥25,023
カセットスプロケット(12x25T)CS-6800¥7,637
ボトムブラケットSM-BBR60¥2,562
 ¥79,641

8万円……。

ちなみにFDにバンド式でなく直付式を選んだのは、将来もしかしたらするかもしれないフレーム交換に対応するためです。カーボンフレーム買うかもしれないじゃん!

このほかにKMCの金チェーン(11速用)や、FD直付ステーなども必要なので総額は9万円に近づいていきます。工賃は含んでいません。す、すげえ値段だ……。自転車の部品に10万円ですってよ。使うの? 使っていいものなの? そんな金額を自転車に?

かつてホイールをシマノ・WH-R550(通称“鉄下駄君”)からマビック・キシリウムエリートに交換したときも10万円ほどの投資になりましたが、この時ははっきりと走りの変化を感じ取ることができて、がぜんサイクリングが楽しくなりました。実際に平均速度も少し向上しているはずです。ホイール交換は効果が高く体感しやすいグレードアップなのです。

それに比べて、駆動系のグレードアップに9万円。得られる効果と言えば、ギアレシオのクロス化とシフトフィールの向上(たぶん)くらい。楽しくはなるでしょうが、速くなるかというとかなり微妙なところ。むしろこの貧脚で11速アルテなんかに乗っていることに気恥ずかしさを感じながら走ることになるかもしれません。

理性的に考えれば、はっきりと、買うべきではないと言えるでしょう。

そうです。私は68アルテを買うべきではないのです。

買うものか。

posted by Gyochan at 22:21 | Comment(6) | TrackBack(0) | 自転車

2013年05月08日

いいウェスを手に入れたのだ

たまに自転車の整備で相談にいく立川のプロショップ「マングローブ・バイクス」さん。ある日、そこのシンジ店長が整備中に使っているウェスに目がいきました。

ツールラックから「つるつるっ」と一枚ずつ引き出しては「ぴっ」とちぎり、パーツを洗浄したり、ワックスを吹きかけてフレームをぬぐったりしては「ぽいっ」と使い捨てにしている、淡いブルーのロール紙ウェス。あれいいなあ。

私が自転車を整備するときは古い手ぬぐいを使い捨てています。粗品とか旅館やホテルから持って帰ってきたりとかで手ぬぐいは潤沢にあるのですが、いかんせん、自転車のパーツ整備に使うとほつれたり糸くずが出たりして使い勝手があまりよくない。

そんな折、ネットサーフィン中に偶然見つけた「本当に買ってよかった自転車グッズまとめ。」という記事で紹介されていた「Scott ショップタオル」。ん? これマングの大将が使ってたのに雰囲気近いな。そう思って探すと、マングで使われていたようなロールタイプもある。よしこれ買ってみよう。

せめてひとなみに。-10ロール

買うたった。

先日友人と一緒にコストコへ行ったついでに10ロール1,680円で手に入れました。10ロール持ってても使い切る自信はないけれど(1ロール55枚入り)、使ってみて具合がよければ自転車仲間に配ればよいな。

ちなみに、上記のコストコに行った友人とは先日ひどい整備状態の自転車を私に預けて私を激昂させた同輩Sです。「これ使ってしっかり磨いとけよ!」という意味で1ロール進呈しました(笑)。もっとも、雨の中でも走らん限りあと150kmくらいはメンテはいらないはずですが。

さて、こんなに書いてもまだ使用インプレに届いてません。前置き長いぜ俺。

シーズンインしてからまともな整備をほとんどしていなかった、つまり先シーズン以来半年以上放置状態であった自転車をちょっと丁寧に整備しました。車体やホイールの水拭きはいつものように手ぬぐいを使いましたが、ドライブトレーン(駆動系)周りの清掃にはScott ショップタオルにご登場願いました。

パーツクリーナーをびゃーびゃー吹いて紙ウェスでぬぐえばピカピカ。こより状にすればパーツの細かいところにスルスル通して磨けるし、折り重ねれば強度が出てギアなどの硬くてとがった部分も布より拭きやすい。チェーンを握りこんで空回ししてぎゅるぎゅる拭くなんてことをしても大丈夫。これを使い捨ての紙ウェスでやれるのは助かるわ〜。

せめてひとなみに。-こより

こより状にすれば狭いパーツの隙間にも

せめてひとなみに。-ギラギラ

ぎらんぎらんに輝くスプロケとチェーン

そうは言っても紙なんでさすがに油断すると破けちゃいますが、おおむね期待通りのしっかり感です。景気良く使っても軽い整備なら2〜3枚、気合入れた整備でもせいぜい5〜6枚程度の消費。ウェス1枚の単価は約3円(10ロール1,680円で購入した場合)ですから、コストは1整備あたり10〜20円。悪くないでしょう!

このウェスは当たりです。オススメです。

posted by Gyochan at 23:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車

2013年05月07日

房総フラワーラインは楽園だった [Odo 224km]

ゴールデンウィーク後半は学生時代の部活仲間たちと、千葉は南房総、館山に貸し別荘を借りてのレジャー旅行でした。

せめてひとなみに。-(1) 碧い海、蒼い空

碧い海、蒼い空!

鴨シーに行ってシャチがトンボ返り打つのを見たり、遊漁船でキス釣りを楽しんだり、イチゴ狩りで「紅ほっぺ」(品種)に舌鼓を打ったりといったレジャー旅行です。

「房総にはいい道があるに違いない!」

そう踏んだ私は自転車を持ち込み、朝の空き時間にサイクリングさせてもらうことにしました。ひとりじゃさびしいので同行する同輩Sをそそのかして参加させることにしました。

Sのクルマには自転車が積めないので自宅まで自転車を預かりに行ったり、預かった自転車があまりにも汚れていたので腹を立てて駆動系一式を洗浄注油しまくったり、帰りも自転車を家まで届けやったりしました。

……ん? つまりSのヤローは現地で整備の行き届いた自転車に乗っただけってこと? なにその身分! うらやましいんだけど!

前置きが長い俺。

結論から言うと、私の予想通り、南房総は最高のサイクリング天国でした。

5/4、5と二日間、山コース、海コースという感じで館山をうろちょろ走り回りました。団体行動を縫っての限られた時間なのでどちらも20〜30kmほどのショートライドでしたが、それでも館山の素晴らしさを堪能するにはじゅうぶんでした。両日ともドピーカンだったのは幸運でした。

何が良いって、景色がよくてクルマが少なくて信号が少なくて舗装も悪くなくて、ほぼ平地。ここを自転車で走らずして! と思うような道路でしたよ。R410北条バイパスも、県257房総フラワーラインも、県86館山白浜線も。

せめてひとなみに。-(2) 漁港に立ち寄り

漁港に立ち寄ったり

$せめてひとなみに。-(3) 燈台に立ち寄り

燈台に立ち寄ったり

せめてひとなみに。-(4)

こんなストレートも

ためしに山間部(県86館山白浜線)も少し走ってみましたが、山道と呼ぶほどの道ではありませんでした。ほどよい起伏が続く道です。海岸線の道(房総フラワーライン)も、海が見えている時間がたいへん長くて爽快。

海べりの土地ということで風を心配しましたが、この日たまたまおだやかだったのか、この時期はおだやかなのか、それとも年間を通しておだやかなのかは知りませんが、ともかく風に悩まされることもほとんどありませんでした。

気合の入ったチーム練の方々もたくさん見かけましたが、沿道には観光スポットもたくさんありますから、ふわふわとポタるのでもとても楽しいと思います。私が走った限りでは女性の足で厳しいような区間は特にありませんでした。

なお、私たちが泊まった貸し別荘は高台にあって、アプローチは10%ほどのわりと急な坂が200mくらい、そして最後の最後30mほどがおそらく20%を超えると思われる激坂でした(下りでブレーキロックさせるとずり落ちるくらい)。今回のサイクリング全体を通してフロントをインナーに入れたのはこの区間だけです。写真を撮り忘れて残念。

最後の激坂、ルートラボで線をひいたら31.6%と出たけれどさすがにそこまではないと思います。そこを足を着かずに登る! というのをサイクリングの最後の仕上げにしました。手前で少し助走をつけないとヤバイですね。

フラペの同輩Sはクランクを3回も回せず「無理〜」と着地。私は途中から「ふん! あっ! えや! うあ!」と叫び声をあげないとクランクを回せませんでしたが、2度挑戦してどうにか2度とも登頂に成功。

通りかかったお散歩の老夫婦が「あれえ、あの子、自転車で登っちゃったよ……」と目を丸くしていたそうです。フフフ。

せめてひとなみに。-(5) 海に向かって

posted by Gyochan at 23:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車

2013年05月06日

〆たんじゃなかったのかよ! [滑走日数32,33]

えーと。

先日「2012-2013シーズン総括」と題してシーズンの総括を行いました。4/21のかぐらがシーズン最終滑走、ということで。ええ。〆ました。

しかしどういうわけか、

横手山!

せめてひとなみに。-(1) 渋峠上から

八方尾根!

せめてひとなみに。-(5) 黒菱

を、滑ってまいりました……。

年に何回か一緒に滑るO先輩から熱烈な勧誘を受けまして……。断りきれず……。4/28午前5:30、高坂SAに集合しておりました……。

横手山・渋峠へは開通したばかりの志賀草津ルート(雪の回廊で有名)で行きたかったのですが、降雪・凍結により通行止め。降雪が理由なら許す! ハイシーズン同様に長野道からアプローチしました。道中は男同士のエロ話が炸裂。主にAVや風俗の話題ですが、詳細は省きます。

渋峠エリアは最高のコンディション。パウダーがよく締まってまるで2月のような雪です。「最高だねえ!」「最高ですねえ!」と言いながらサルのように何本も渋峠を滑りました。横手山エリアは眼中にありません。斜度は緩くとも雪質です。ゴールデンウィークにハイシーズン並みの締まり雪にテンションはあがりっぱなしでした。

せめてひとなみに。-(2) 渋峠雪質

渋峠の雪質メモ

せめてひとなみに。-(3) 渋峠下から

叫びたくなるほどいい天気

せっかく良好な雪質の緩斜面を滑るので、O先輩に少しスキーの指南(?)もしてみました。O先輩の滑りは斜滑降をブレーキングターンでつなぐ昭和スタイル。O先輩いわく「アエイデルン」という滑り方だそうです(爆)。もちろんアエイデルンでも当人が楽しければよいのですが、せっかく現代のカービングスキーを履いているのですから、カービングスキーならではの澄んだハイスピードターンも体験してほしいと思ってのことです。

ジグザグに進むのではなく、直線部分を極力なくし大きな半円をつなぐような滑らかなS字ターンを意識してもらいました。

「今はこういうターンが主流なんですよ」
「そういえばたしかに、ゲレンデ見ても誰もあえいでないね
「スピードも出るでしょう」
「うん。だけどこれたしかにヘルメット必要だね。危ないし怖いもん。俺もぎょ〜ちゃんみたいなヘルメット買うわ……」

その日のうちに白馬に移動。白馬ではこのブログにもしばしば登場するS夫妻がプロポーズ一周年記念スキーツアーを楽しんでおり、それに合流します。O先輩の発案で、お祝いに途中でデコレーションプリンを買っていきます。器はなんと土鍋。この晩の酒宴は土鍋プリンをサカナに盛り上がりました。

翌日は八方尾根。わたくし八方尾根はお初でございます。

せめてひとなみに。-(4) 八方雪質

八方雪質メモ

雪質は前日の渋峠と比べてしまうと残念なザブザブ雪ですが、この時期ならむしろ当然。それよりも素晴らしいのは眺望ですね! 黒々とした険しい岩肌と純白の積雪とのコントラストが美しい後立山連峰の威容が手の届きそうな場所に見えます。しかしちょうど白馬大雪渓で登山客を巻き込む雪崩事故が発生したばかりでもあり、犠牲者の冥福とまだ発見されていない行方不明者の無事を祈りながら眺める景色となりました。

しかし、前々日に自転車で90km以上走り、さらに前日サルのよう渋峠を滑った体には八方の斜面は厳しすぎました。ザブザブの春の重い雪と急斜面にやられて午前中で脚力はジ・エンド。それでも果敢に黒菱のコブラインに挑戦したりもしましたが、毎コブ転倒という体たらくで早々に離脱……滑走待ちが誰もいなければ全コブ転倒でもいいから下までは降りてやろうと思ったのですが……。

ともかく、両日とも力いっぱい滑ったことはたしか。いいシーズンでした。

posted by Gyochan at 19:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | スキー