物欲に負けることにおいては人後に落ちないわたくしですが、その一方で妙なところでケチくさかったりします。たとえば下の写真の品。
これはホームセンターの研磨売り場で見つけた道具。どうやら柱や家具の「辺」を直角に研磨するためのものらしいのですが、「ん? これ、スクレイパーを研ぐのに使えそうじゃん?」つい買ってしまいました。だいぶ前のことなので値段は覚えていませんが、1,000円以上だったら買わないと思いますので、3ケタ円だったことは確実です。
精度は今イチですが、立ったまま手に持って「シュッシュッ」と研いでしまえるのが手軽。スキーのエッジはナマらせてもスクレイパーのエッジは常にピンピンじゃないと気が済まない私には、この手軽さは大助かりです。さすがにスキーのエッジにこれを使う気にはなれませんが。
私はこうした代用グッズに目がなくて、ホームセンターをぶらついては物色しています。
たとえばこれは、スポンジやすり。
スキー専用品ですとファイバーテックスといった製品名で売られていますが、スキー用のファイバーテックスもホームセンターに並んでいるスポンジやすりも、中身は住友3Mのスコッチブライト、つまり同一品だと思われます。スコッチブライトは目の粗さによって色が違いますが、どのOEM品でも色と番手の組み合わせは共通ですので、専用品と同じ色のものをホームセンターで探して買えばいいわけです。値段は数分の一でサイズはスキー用のものより大振りだったりします。買わない理由がわかりません。
ほかにもファイル、オイルストーンやダイヤモンドファイルなど、研磨系に関して言えばスキー用具のブランド名がついたものよりもホームセンターで売られているもののほうが圧倒的にお買い得です。用途と機能を理解していれば何千円も節約できます。
また、小道具類なら100円ショップ、防寒用品ではワークマンなども実はかなり狙い目です。
スキー産業振興のためにもどんどんお金を使ってあげたいのは山々なのですが、ものには適正価格というものがあります。ホームセンターに並んでいる同等品と値段を比べてしまうと、スキー用品の大半は客の向上心や競争心につけこんでかなりふっかけているのではないかとつい考えてしまいます。